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岡山県・パソコンソフト不正使用発覚 [不祥事]

岡山県農林水産部がパソコンソフトを違法にコピーして使用していたことが内部調査で分かった。既に著作権を持つソフトウエア会社3社に対して、定価相当の賠償金計約497万円を支払うことなどで和解の合意ができているという。農林水産部は「著作権に関する認識が不足していた。再発防止に全力を挙げたい」としている。

違法に使われていたのはジャストシステムのワープロソフト「一太郎」やマイクロソフトの表計算ソフト「エクセル」など3社の159本で、去年6月に、ソフトウエア権利保護団体の会員企業12社から不正使用の疑いがあるとして自主調査を求められていた。

パソコンソフトに関しては、世界中で違法使用が問題になっており、酷い国では中国などのように9割が不正利用ソフトというデータもある。また、日本でも1/4は違法利用とされている。それから考えると、今回の岡山県農林水産部での発覚は、氷山の一角としか言えない。大企業もそうであるが、中小企業では違法利用の割合が高いとされている。徹底的に調査の手を伸ばせば、もっと発見されるだろう。(だが、調査の手を伸ばすには、それなりの経費もかかる。)

ただ、民間企業であれば、違法コピーによる利用が発覚した場合、その企業のモラルが低い、という悪印象が広がることになり、その企業の業績に対して何らかの影響が出ることで済んでしまう。結局「自業自得」ということで片付けられるが、公官庁や地方自治体ではそうはいかない。そのような場所での違法使用となると、公務員が自ら法を破っているということになり、モラルが低いということでは済まされず、法を守り、国民に奉仕するという公務員ということを逸脱していることになる。(この時点で、公務員としての資格はない。)

ソフトメーカーとの間では、損害賠償金を支払うということで和解しているというが、犯罪を犯した公務員に対しても厳罰をもって対処しなければ片手落ちということになる。

政府は「公務員削減」ということを掲げようとしているが、こういうことに関わった公務員に対しては懲戒処分を行い、公務員削減に少しは役立てることを考えるべきである。



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