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漁網改良でクラゲを撃退 [科学/技術]

日本海側を中心に巨大なエチゼンクラゲが大量発生し、漁業被害が相次いでいて、大きな問題になっているが、この度、独立行政法人水産総合研究センターが、大型クラゲの侵入を防ぐ工夫を紹介した「漁具改良マニュアル」を作成し、各都道府県や漁協に配布した。

このマニュアルでは、底引き網の場合、魚が集まる網の後方部分の手前に1マスの幅が約20cmの格子を設置するという改良網が紹介されている。これにより、魚は格子をくぐり抜けて後方に集まるが、クラゲは格子に引っ掛かり、網の外に排出される仕組みとなっている。(エチゼンクラゲは、かさの大きさが直径1mにも達している)実験では、漁獲対象の魚が約2割減ったが、クラゲの約9割を排出できたといい、効果が認められた。

今までの網を使っていると、船の後ろで漁網を引いて魚を捕る底引き網や定置網などでは、一度に数トン単位でクラゲが掛かるため、タイやスズキ、ズワイガニなどの漁獲量が減るという被害が報告されている。

問題となっているエチゼンクラゲの被害を小さくすることができることは、実験から分かるが、そのために導入する改良した網を得ようとしたら、どの程度の費用がかかるのか。実用化して使用するためには、その点が明らかにされる必要があるが、それを明かしていないというのは、問題がある。従来の網に対して、1~2割増し程度の費用で可能なのか、数倍になるのか。前者であれば、直ぐに導入が進むだろうが、後者だったら絵に描いた餅になってしまう。独立行政法人とはいうものの、こういう所はやはり役所という感じがしてしまう。(どうなのでしょうか?)



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