中国、2度目の有人宇宙船打ち上げへ [科学/技術]
中国が、2度目となる有人宇宙船「神舟6号」の打ち上げをまもなく行おうとしている。（9月か10月になるという）これは、明らかに国威発揚を狙っているとしか言えない。また、国民生活の質の向上という思惑もあるという。
というのは、この宇宙船には2010年に開かれる予定の上海万博の旗と、品種改良のための豚の精液が持ち込まれる。前者については、上海万博は北京五輪に続く世界に中国をアピールする国家プロジェクトである。その旗を飛行士が宇宙で掲げる姿をテレビ中継すれば、これは世界的な大アピールとなると共に、中国人民にとったら国威発揚となるのは明らかである。
後者については、無重量状態や宇宙線の影響によって、肉質の向上などの品種改良に役立てられないかを調べる計画という。（でも、これについては疑問がある。無重力はともかく、宇宙線の影響によって影響があるとしたら、それは宇宙線によって遺伝子が何らかの突然変異を起こすことになる。つまり、そこから生まれた豚は、従来の豚とは違う突然変異の豚ということになり、品種改良は行われることになるが、それが良い方向になるとは限らないのである。）
中国が行おうとしていることなので、とやかく言うつもりはないが、一言だけ。国威発揚もいいけど、貧富の差が益々拡大している状態で、貧困層の問題が重要になっているのは言うまでもない。そんなことにお金を使っているのなら、貧困層の救済のためのお金とした方がいいと思うのですがねぇ～。
尚、 「神舟6号」には2人の宇宙飛行士が乗り込む予定といい、近日中に最終的に乗り込む飛行士を発表するという。（まあ、これは誰であっても隣の国の話であり、どうでもいいことである。）