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二輪車用エアバッグ開発 [科学/技術]

ホンダが、二輪車専用のエアバッグシステムを開発し、それを発表した。来年半ばにアメリカで新型を発売する大型車「ゴールドウイング」(排気量1800cc)に搭載するとしている。また、ホンダによると、二輪車で量産車用に実用化するのは世界初という。

二輪車事故の半数以上を占める前面衝突の際、加速度センサーが衝撃を検知して、エアバッグ装置にデータを送付し、瞬時にガスを供給して、座席とハンドルの間のエアバッグが膨らむ仕組みという。これは四輪車の助手席用とほぼ同じ大きさであって、ライダーが前方に放り出されるのを防ぐ、衝突の衝撃を吸収して怪我を軽減する、という効果があるとしている。そのため、結果として死亡事故減少につながる、とホンダは発表している。

確かに、一部の事故に対しては有効な策となることは予想できる。しかし、二輪車の事故はライダーが前方に放り出される以外にも色々な場合が考えられる。(四輪車のようにはいかない。)が、いかにもアメリカならではと思われる対応策である。(日本だったら、転倒した場合には役に立たない、というような重箱の隅を突くような理屈をこねて、欠陥があるとして導入を進めない。)

これによってどれだけ死亡事故が減少するかは、これからでないと分からないが、一部の事故に対してだが役立つことは確実なものだけに、今後の推移を見守るという所になる。(アメリカのことだから、いずれは義務化ということもあり得る。で、そうなったら日本製二輪車に対する圧力をかける材料となり、いずれは日本でも義務化となるといったところだろう。)

ただ、今回開発されたものは大型車用であるが、排気量の小さい二輪車に対して、どこまで対応できるかが今後の課題であろう。(でも、50ccの原チャリにも導入されることになったら、違法な路上駐車をしている原チャリに対してエアバッグを膨らませるという悪戯が増えることが考えられる。まあ、エンジンがかかっていなかったら動作しないようにするような対応は簡単にできるが...)



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