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コマツがショベルカーのリコールやり直し [不祥事]

コマツは、ショベルカー「WA100-5」603台(2003年9月~2005年8月製造)のリコールを14日に国交省に届け出た。変速機のピストン強度が不十分なため、前進と後進を切り替える操作を繰り返すとピストンが破損し、走行不能になる恐れがあるとしている。

ここまでならば、珍しくもないリコールの話であるが、このリコールはちょっと違う。それは、この欠陥に対するリコールが2度目ということになるためである。(2004年3月に、約170台を対象にしてリコールを届け出ている。)この欠陥に対して原因を完全に究明できていなかったために、その対策が不十分となり、路上で走行不能になる不具合が去年の8月以降17件起きていたというのである。となると、某バス・トラック製造メーカーのことが頭をよぎる。コマツもその某メーカーと同様なのかということになるが、そうではなかった。国交省が、「原因は非常に複雑で、究明に時間がかかったと受け止めている。故意の遅れや欠陥隠しとは考えていない」としているのである。某メーカーの場合は欠陥隠しがあったということで、社会的信用を失い、国交省も厳しい態度に出たが、やはり正直者は救われる。隠し事は許されないという姿勢を改めてアピールしたことになる国交省であるが、本当にその言葉を信じて良いのだろうか、という疑問がある。(国交省が言うからには、国交省自身に原因を解明するだけの技術力がなければならない。)

コマツにしたら、隠していたらどういうことになるのかは十分理解しているであろうから、対応はしっかり行ってきたであろうと考えられる。(もし、隠そうという意図があったら、それがばれた時、壊滅的なことになる。)正直に告白することが大事である、ということを改めて感じさせてくれる対応であり、ちょっとホッとした。



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