SSブログ

本気で五輪招致をする気なのか? [スポーツ]

福岡市市長が、22日の定例市議会で「福岡・九州オリンピックという考え方で立候補したい」と述べて、2016年か2020年の夏季五輪招致への立候補を正式表明した。これまでユニバーシアードや世界水泳選手権などの国際大会を開いた実績が福岡市にはあるが、市長は「国際的競技のノウハウ、日本オリンピック委員会、国際オリンピック委員会との人脈を市が持っている。これは大きな強みだと考えた」と述べている。

しかし、福岡市の計画は、福岡市だけでなく、九州全体で開催するという計画でいる。これは五輪憲章に記された一大会は原則一都市で行う、ということに反している。また、開催地が広域になるため、肥大化する五輪をコンパクトにしようとしているIOCの動きとは完全に逆の動きとなる。

本気で五輪を招致しようというのであれば、これをどう説明するというのか。これが説明できない限り、五輪招致は夢物語でしかない。少なくとも10年は遅れた考え方である。

また、東京も五輪招致に名乗りを上げたが、それについて、首相がマヌケな発言を行った。「日本(国内)で競争を調整しないとね。招致するためには一つにまとめないとね」と述べているが、こいつは五輪憲章を知らないのか。一つの大会に立候補できる都市については特に制約はないが、一つの国では一都市しか立候補できないことになっている。それを知らないような発言を行うということは、「日本はダメ」という印象を世界に与えてしまうことになる。

福岡市といい、首相といい、これが五輪招致を考えている都市/国の発言なのだろうか?本気で考えているとはとても思えない。しかし、五輪招致に立候補するということは、落選しても世界的にその都市を宣伝することが出来る。(招致運動費用は広告費と考えればよい。)最終候補に入っていて落選となれば、運動費の支出までで済む。東京にしろ、福岡にしろ、また札幌にしろ、そういうことが目的であって、本気で五輪を招致しようと考えていないように感じるのだが...



共通テーマ:ニュース

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。