SSブログ

YOUNG EINSTEIN(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

アルファベット・ローテーションの3廻り目の「Y」もアーティストが苦しい(またYESというのも芸がない)ので、今回の「Y」は、「Y」で始まる映画のサントラ盤ということにする。また、次の「Z」も「Y」と同様にサントラということになってしまうが、後のことを考えて、サントラの三連発は控えることにして、アルファベット・ローテーションの3巡目は本記事を持って終了ということにする。(次にローテーションを回した時は、3文字で1枚のサントラをということにする予定。)

まずは、この映画について。この作品は1988年のオーストラリア映画であって、相対性理論を確立させたアインシュタインの青春を描いたコメディ・タッチの作品である。製作、監督、原作、脚本、主演の5役をヤッホー・シリアスが努めている。(製作はワーウィックろロスと、脚本はデヴィッド・ローチと共同)その他の出演者は、オディール・ル・クレジオ、ジョン・ハワードという名前を挙げておく。

'80's中期で、映画のサントラ盤にも多数のアーティストたちが集結するという形が確立したが、本サントラ盤にはある程度の数が集っているが、あっと驚くようなビッグ・ネームはいない。しかし、だからこそ、意外な掘り出し物と言ってしまえばちょっと失礼だが、活きの良いアーティストとも出会うことにもなる。(しかも、本サントラ盤では、オーストラリアのアーティストと出会うことになる。)基本的にロック・ナンバーばかりなので、ロック・ファンの方にお奨めします。

曲の方に行くと、まずは『Roll And Rock Music』(YAHOO SERIOUS)であるが、これはベートーベンの「運命」の「ジャジャジャジャーン♪」のところが台詞と共に流れるだけである。まあ、導入部と考えることにして、次の曲へ。で、『Roll And Rock Music』(MENTAL AS ANYTHING)というロック・ナンバーが流れてくる。これは極普通のロック・ナンバーであり、ロックン・ロールのテイストがあるというものであるが、軽快な曲というのはやはり聴いていても心地良くなるものです。これに続くのは『The Music Goes Round My Head』(SAINT)というナンバーで、これはミディアム・テンポのロック・チューンであるが、サックスの使い方が巧みな一曲である。続く『Who Can You Trust?(Main Theme)』(YAHOO & LULU)は映画の一部の音であり、曲というのはちょっと烏滸がましいものである。

サックスをフューチャーしたバンドというのはダウンアンダー勢では数多いが、続く『Dumb Things』(PAUL KELLY & THE MESSENGERS)も、そういう一曲であり、軽いロック・ナンバーである。続く『Hungry Town』(BIG PIG)はテンポの良いロック・ナンバーであるが、細かく刻むドラムが引っ張り、そこに印象的にサックスがいい味を出している。聴いていても楽しくなってくる一曲である。続く『Great Southern Land』(ICEHOUSE)は、本格的なロック・チューンであり、また、エレ・ポップという要素も持ったなかなかの曲である。(お奨めの一曲です。)

続く『Great Big Brain』(SONG COMPANY)は早い話、「ハレルヤ」であり、『The Tasmanian』(YAHOO SERIOUS)は僅か7秒間という台詞である。こういうものが収録されているというのは、映画ファンとしては嬉しいものであるが、音楽ファンとしたら...

気を取り直して次の曲に行くと『I Hear Motion』(MODELS)というエレクトリック・ロックが流れてくる。この曲のメロディ・ラインは、いかにも'80'sだ、ということを感じさせてくれるものである。しかし、そうやって割り切ってしまえば、なかなかどうして、ノリの良い一曲と言うことになる。('80's中期に活躍したいくつかのエレ・ポップのグループを彷彿させてくれる。)

続く『Theory Of Relativity』(YAHOO SERIOUS)は、アコースティック・ギターの演奏に乗せて、Y.シリアスの台詞が流れるトラックであるが、ギターの演奏はなかなかのものである。で、ギターに刺激を受けたのか、続く『At First Sight』(STEMS)はギターを全面に出したミディアム・テンポのソフト・ロック・ナンバーである。(でも、'80's前半にヒットを飛ばした誰かさん風のサウンドという感じもするのですが...)

続く『A Fist Full Of Scientists』(YAHOO SERIOUS)は、ヒットを記録したマカロニ・ウエスタン「続・夕陽のガンマン」のテーマ曲の美味しい部分を演奏したインスト・ナンバーである。(これは誰でも直ぐに分かりますが、こんな所に登場するなんて、モリコーネもビックリでしようね。)

続いては、これもロック・ナンバーの『Weirdo Libido』(LIME SPiders)が登場する。(気分はAC/DCとでも言ったらいいだろうか?)本サントラ盤の中では最もハードに近いナンバーであるが、普通のロック・チューンである。最後を飾るのは『Young Einstein Pacifist』(YAHOO SERIOUS)で、これはインスト・ナンバーであるが、Y.シリアスが面白い音を奏でている。でも、いかにも映画のクライマックスで使うぞ、というメロディの曲でもある。が、そこまで割り切っている彼の姿勢を考えると、サントラ盤の結びの曲でもあることを考えたら、何となく微笑ましく思えてくる。

コメディ・映画というのは、どうも日本では今ひとつヒットしない。最大の要因は、日本語ではないということで、笑いの種類やツボも全く違っていると言うことになってしまうが、映画通になればなるほど分かってくるのがこのジャンルの作品である。(しかし、映画に関してどうのというつもりは無い。)が、音楽は映画に接するよりも簡単に接しやすいものであり、ここから入っていくということは誰でも容易に出来ることである。ということで、ロック・ファンの方を中心に、本サントラ盤には耳を傾けてもらいたいところである。(「歴史に残る名盤」とまでは言わないが、それなりに楽しむことが出来る一枚である。)


明日は、以前から考えていた企画を実施する予定でいます。で、そこで取り上げたアーティストの文字を並べるとある文章になります。(ヒネリは入れていないので、簡単に分かってしまうでしょうが...)で、(多分)一度きりのお遊びということなので、おつきあい頂ければ幸いである。

 

Young Einstein (1988 Film)

Young Einstein (1988 Film)

  • アーティスト: Original Soundtrack
  • 出版社/メーカー: Mushroom
  • 発売日: 2000/05/02
  • メディア: CD


コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

FOOTLOOSE(SOUNDTRACK..MADONNA『LIKE A VIRGI.. ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。