ケータイ刑事銭形雷5話 [ケータイ刑事]
「伝説の四姉妹」シリーズに登場したキャラが新シリーズに初めて登場ということになった今回の物語。そのキャラとは法務大臣（多摩川五男(たまがわ・ごなん)）を祖父に持ち、小学生ながら検事正という多摩川ドイルである。（「愛」16話、「舞」11話、「零」24話(=2nd.11話)に登場したが、演じる役者は変わっている。）
公園で「気象予報士 完全合格教本」を読んで勉強しているトミー。雷が現れ「何をしているのですか？」という問いに「単なる読書」と答えるが、雷にはお見通し。強がって「私も受かりましたよ」って言うけれど、誰も信じません。男子トイレのマーク（これは国際式天気記号では「弱いしゅう雨」を表している。）について雷の問いにトミーは答えられない。としていると「警視庁から入電中」。今回の事件もまたまた港区赤坂である。（尾恵巣合（びえすあい）大学→どう見てもイギリスの国会議事堂である。）殺されたのは風見教授だった。→「名探偵コナン」の阿笠博士がモデルというのは直ぐに分かります。
現場に到着した二人は早速捜査を開始するが、「子供がいる」と雷ちゃん。トミーがその子を外に出そうと抱え上げるが、お約束の急所に蹴りが入る。で、身分証を見せる子供。「検事・多摩川ドイル」とある。あれ？検事正ではなかったのか？と思っていると、「おっと失礼」と反対の手で身分証を持ち替える。すると「検事正・多摩川ドイル」とある。→トミーが「警部補」なのを「補」を指で隠すようにして「警部」と語ることをひっくり返しています。（でも、トミーは階級を一つ上に誤魔化していることになるが、ドイルは一つ下を言っていることになる。）「この玩具は没収だ」とトミー、しかしそこに雷ちゃんが「聞いたことがあります」と言ってこれまでのシリーズ・ネタとなる「私の従姉妹たちに挑んで全敗したという噂の...」という台詞。しかしドイルも負けてはいない。「僕も噂で聞いているよ、君が銭形一族の中で最も短気で怒りっぽいって...」(トミーはこれに同意するが、その通りですね。)更に「相棒もこれまでの中で最も見かけ倒しっぽいね」と、トミーに対する攻撃も忘れていない。これに対して身分証を取り出して（いつものように「補」の部分を指で隠している）「この岡野警部を甘く見ちゃ困りますよ」しかし、ドイルの単純な「あっ、トミーとマツ」という言葉（でも、どうしてドイルが「トミマツ」を知っているのでしょうか？）によそ見をしたトミーはその隙にドイルに身分証をしっかりと見られて「岡野警部補」と言われて「階級詐称はいけないな」としっかりと戒めてくれます。→このパターン、「雷」で加わった新たなシリーズでのお約束です。
既に犯人は分かっているとドイル。第一発見者の中にいる、というが、これはよくあるパターンです。すると、そこに逆立ちをした柴田が現れて報告（状況や死因、死亡推定時刻など）をする。更にトミーが床に残された天気記号の雷マークを発見する。（このマークは日本式のもの）で、お約束で「まさか、君が...」と雷を見るトミー。（言うと思いましたよ。）「第一発見者の中に雷に関係した人物がいるということか」というトミーの言葉の通り、犯人の名前に「雷」という文字が入っているという想像はこの時点でつくが、それじゃあ単純すぎるし... トミーはもう犯人が分かったかのようだが、雷ちゃんはしっかりと観察し、風見の左の人差し指に血痕があることを発見する。で、「よどむ、悪の天気」（更に周囲の観察を行うのは言うまでもない。）
別室、第一発見者の3人（上野晴美、波野雨彦、中谷雷太）に対する事情聴取を行っている。ドイルはいくつかの話をすると、事情聴取を打ち切る。で「犯人は」と指を指そうとするが、トミーが待ったをかける。いつものように犯人を名指ししようとするトミー。（どうせ、名前から「中谷雷太」と言うのは分かり切っています。雷ちゃんの「早まらない方が...」というのも理解できる。）で、やはりその通りのトミーは中谷を確保しようとするが、ドイルがそれを笑い、「思った以上の無能ぶりだね。真犯人のトリックにまんまとひっかかるなんて」と言って、ドイルは上野晴美が犯人と言う。で、ダイイング・メッセージのトリックを説明する。（天気記号の「晴」の半分を塗りつぶして「雷」に変えたという主張。）→まあ、このぐらいだったら予想されたことです。もう一捻りあると思いますが...
でも、ここからトミーとドイルの「相手の無能さ中傷合戦」が始まる。その間、雷はすっかり影が薄い... で、解説をするドイル。そして愛情のもつれが動機という結論まで口にする。が、「晴美さんは犯人じゃありませんよ」と雷。で、三択クイズで残っている波野雨彦が犯人と言う。（が、ちゃんとドイルや岡野とは異なる証拠と論理がある。）が、お互いに「推理は不完全」と雷とドイル。で延長戦に。
再び現場で捜査する雷。だが、岡野ははちまきの上、たすき（これは「立入禁止」の黄色い帯を使っている。）をかけていて、手にはメガホンと扇子を持っている。捜査をしないで応援団になっている。「がんばれ、がんばれ、銭形雷！」って、あんた、何なの...? そんな中、雷は机からかけ離れた床に花粉の後を発見し「謎は解けたよ、ワトソンくん」
一方、ドイルは晴美に自白をするように求める。雷は波野が犯人だという主張を変えない。で、雷が解説を始める。（先ほど発見した床の花粉、真のダイイング・メッセージは別にある、ということから一応は筋が通っている。）しかし、雷の言う真のダイイング・メッセージ「∴」の意味がドイルとトミーには分からない。で、天気記号について雷ちゃんが説明してくれる。日本式の天気記号は全部で21、また、天気記号には国際式というのがあり、それは100ある。で「∴」は国際式天気記号では「並の雨(前1時間内に止み間がなかった)」（括弧内については雷は語っていない。ちなみに「：」は並の雨(前1時間内に止み間があった)です。）ということなので、波野雨彦が犯人というダイイング・メッセージだという。→やはり勉強にもなる「ケー刑事」シリーズです。
で、波野は部屋を飛び出すが、「雷鳴轟く積乱雲。…」から稲妻を落として確保へ。しかも、ダイイング・メッセージ以外の証拠も語る。で、ドイルが「動機は一体何？」ということで、上野晴美が教授に心変わりしたことから彼女を取り戻したかったから。それに対するドイルは「教授を殺したって彼女の心が戻る保証なんて無いのに」。だが、犯人の「憎まれることで僕は一生彼女の心の中に残ることが出来る。忘れられるよりはましだ。」合理主義と人情物語という対比がちょっと切なくなります。
その後、大学の表に出た三人。「くれぐれも不起訴なんかにはしないでくださいよ」とトミーがドイルに語るが、これもお約束。トミーも五代さんと何処かで繋がっているのでしょうか？（一応、関係なしということになっているのですが...）更に「またまた負けたんだ。ごめんなさいでしょうが」とすっかり雷の僕になっているトミー。だが、ドイルも反撃を忘れていない。岡野の手に女子トイレの記号を記して「これは何のマーク？」と尋ねる。色々と考えるトミーだが、天気記号（日本式／国際式の双方）にはそんなのはありません。（本当に「女子トイレ」が正解です。）ドイルは再挑戦を口にするが、それは2度目となる雷なのか、はたまた6代目以降になるのか、この小生意気な小学生検事正は、新シリーズでも準レギュラーというキャラとしてまだまだ出てきそうです。
また、ドイルから「雷」と呼び捨てにされた雷ちゃん。「従姉妹たちから聞いたことがある。あの検事正、好意を持った相手を呼び捨てにする癖がある」と言って悪寒が走りました。
鑑識メモ。劇中で登場した「男子トイレ」記号が国際式天気記号では「弱いしゅう雨」であることの他に「もや」「霧」を紹介。（ここまでは良いけれど...）「上から読んでも下から読んでも柴田マーク」はどうでもいい...
ということで、複数の「伝説の四姉妹」シリーズに登場したキャラとしてもう一人残っているあの怪盗（「泪」では「怪人十面相」、「零」では「怪人八面相／六面相」。今度登場する時は「怪人五面相」）にも登場してもらいたいものである。（次回予告、鑑識メモに続いて、サントラのプレゼント告知、続いて劇場版の15秒スポットが流れて、泪、舞、零の三人の姿が登場したので、余計に感じました。）劇場版の公開は今度の土曜日である2/4からです。（ただ、関西(京都・大阪)は3/25公開、北海道は3/18公開です。）
多摩川ドイルが登場した物語は、「零」24話(2nd.11話)↓
- 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
- 発売日: 2006/01/27
- メディア: DVD
↓「舞11話」
- 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
- 発売日: 2004/04/23
- メディア: DVD
↓「愛」16話
- 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
- 発売日: 2003/05/22
- メディア: DVD
↓トミーも読んでいます。
- 作者: 饒村 曜
- 出版社/メーカー: 新星出版社
- 発売日: 2005/06
- メディア: 単行本
↓「気象予報士」を目指すなら...
- 作者: 気象予報士試験対策講座
- 出版社/メーカー: ナツメ社
- 発売日: 2003/11
- メディア: 単行本
- 作者: 気象予報士試験対策講座
- 出版社/メーカー: ナツメ社
- 発売日: 2003/11
- メディア: 単行本
- 作者: 浅野 祐一
- 出版社/メーカー: 弘文社
- 発売日: 2005/02
- メディア: 単行本
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