ケータイ刑事銭形零9話 [ケータイ刑事]
今回の物語は死体トリックの謎解きということで、ここまでの零の路線としては少し雰囲気が違う物語である。だが、そういう慣れないことをするので、零の出題したナゾナゾの答えに誤りがあり、「鑑識メモ」ではそれを謝罪するという珍事になった。(でも、誤りを誤りと素直に認めて謝罪するというのは良い姿勢であり、潔く、好感も持てます。何かあったら屁理屈をこねて言い逃れようとする某政治家とは大違いである。)
竹刀を振っている零、そこに高村さんがやってきて「遂に僕もゲットしたよ」と言って携帯電話を見せる。その携帯電話は刑事部長が自ら選んだ優秀な刑事にしか与えないという携帯電話であった。が、零ちゃんは「誤って渡された可能性が高いですね」と冷静な分析をする。が、高村さんは「これからはバーボン・ケータイ刑事と呼んでくれ」とご機嫌。ということで、波乱の物語を予感させる展開て幕を開けました。
そこに「警視庁から入電中」というお馴染みの着ボイス。だが、零と高村の2台の携帯電話があるから、その着ボイスがハモっている。(なかなかユニーク。)で、事件は横浜市緑山の山田太郎宅で殺人事件発生というもので、二人は現場に向かうことになる。→横浜だったら警視庁の管轄外のはずなんですが... また、「山田太郎」とはあまりにもポピュラーな名前であり、アニメ「ドカベン」の主人公の他にも歌手でもいるし、日本中に何人の「山田太郎」氏がいるのだろうか?
現場に到着した時刻は午後1時、山田宅の玄関には鍵がかかっていたが、中から山田太郎本人が出てくる。で、何も出来ない二人。更に、再び「警視庁から入電中」のハモりで、今度は港区赤坂の鈴木弘子宅で殺人事件発生との連絡だった。(こちらは完全に警視庁の管轄である。が、本当に港区赤坂は事件の発生が多い...)午後2時、現場に到着した二人。が、またも玄関には鍵がかかっている。呼鈴を鳴らすと中から鈴木弘子本人が出てくる。「あれ?、どうなっているの?」ということで、高村さんは「警察に対する挑戦だ」と言ってニセの通報を行った犯人に対して怒りの表情を見せる。「愉快犯」だと言い切る高村さんだが、またもダブルでハモった「警視庁から入電中」。港区赤坂の鈴木弘子宅で殺人事件発生ということで、「同じ刑事なら踊らにゃ損」と高村さん。(何で阿波踊り?)で、再び鈴木宅にやってきた二人。だが今度は玄関に鍵はかかっておらず、中には山田太郎が膝を折り曲げた姿で死んでいた。鑑識・柴田は刃渡り70cmほどの鋭利な刃物で切られていて、死亡推定時刻は正午12時。ということで謎が...
更に、またも「警視庁から入電中」のハモりで事件発生の連絡が入る。(この時の柴田さん、キョロキョロとするのが面白い。)で、横浜市緑山の山田太郎宅で殺人事件発生ということで、現場に行くと鈴木弘子が山田と同じ姿勢で死んでいた。彼女の死亡推定時刻は午後1時。更に、彼女の持ち物を見て「喪服が入っている」と高村さん。でもそれは法服でした。(零ちゃんの「法服」という言葉に「報復」と解釈する高村さんはお約束。更には柴田がそれを羽織ると鳥になったように踊っている。→外野は放置で良いですね。)
鈴木弘子は裁判官ということで、判決に不満を持った人が怪しいとにらむが、土地明け渡しの裁判で山田と鈴木が関わっていたことが直ぐに分かる。で、その土地の所有者・鬼瓦平蔵が犯人だと高村さん。早速鬼瓦の元に行く。が、この鬼瓦平蔵という人物もおかしな男で、裁判に負けて今週中に土地を明け渡さなければならないのに、土地を売ったら「お侍様」に殺される、と言っている。更にはその「お侍様」の話をする。(高級楊子を作っていたが全く売れずに餓死した。それ以来、この土地を犯す者はみんな死んでいくというお話。)また、7年前にもこの家に下宿していた二人(ボリビアの石油会社のマチュピチュさん(この名前はインカ帝国の古代都市の遺跡)とチチカカさん(この名前はペルーとボリビアにまたがる湖)で、石油が埋蔵されているという怪情報を知り、極秘で掘っていた。→東京の地層では石油があるなんて考えられないのですが...)が殺されたという。(→今回の事件と全く同じパターンで、現在でも未解決。)ということなので、土地に関係する何かで殺されていると零ちゃん。で、高村さんにヘルメットとシャベルを手渡し、夜になってから現場に向かう。
鬼瓦の家の側にやってきた零ちゃんと高村さんだが、「助けてくれ~」と鬼瓦が出てくると「お侍様に切られた...」と玄関先に倒れ込む。また窓には刀を持った侍の影が映る。急いで家に入り室内を観察するが、侍の姿はない。鬼瓦は祟りに怯えるだけだが、その腕を見た零ちゃんは「増せり、悪の数字」
警視庁では零ちゃんが再び竹刀の素振りをしているが、高村さんは書類の整理をしながら「オカルト系は僕らの専門外だ。ここはゴーストバスターズを頼んだ方が良い」と言っている。(いかにもアメリカナイズドされている高村さんらしい発言です。)が、零ちゃんは鬼瓦の狂言だと言い、彼の腕には防御疵がなかったこと、さらには侍の影のトリックも説明する。そうしているとパイ屋の遠州利津さんが現れる。(本当に彼は神出鬼没です。)で、彼の話から、鬼瓦の妻が14年前に失踪していることが分かる。また、「冷凍パインパイ」が入っているケースを目にした零ちゃんは「謎は解けたよ、ワトソンくん」
鬼瓦宅の居間。零ちゃんが突然入って来ると「60×60×24×365×14は?あなたが失った時間は何秒でしょう?」というナゾナゾ。(14年前の妻の失踪からの時間を秒数にするという問題。)鐘の音が響くとチェーンが飛んできて「午前零時の鐘の声。…」というお馴染みの口上に続いて犯人確保。そして、亡霊の正体のトリック、山田と鈴木の死亡推定時刻のトリック、死体移動のトリックを説明して「Q.E.D.(証明終わり)」→先日の「雷5話」に登場した多摩川ドイルがこれをパクっていましたね... 「動機は何だ?」という犯人に対してもちゃんと説明する零ちゃん。14年前の妻の失踪は彼の犯行で、この土地に死体を埋め、それを隠すために連続殺人になったというのであった。(後に凶器の刀と女性の遺体が発見され、それは彼の妻だった、と柴田からの報告。)
だけど、懲りない大人が約一名いる。それは「僕の睨んだ通りだった」と言う高村さんです。(いつもの通り、あなたは何も解決していませんよ、高村さん。)で、「どうして高村さんがありがたい携帯電話を持っているかという謎」が残っていると零ちゃん。すると「警視庁から業務連絡」という着ボイスで高村さんの携帯電話にメールが届く。刑事部長の手違いで高村さんの手に渡ったことが判明した。ということで、零ちゃんは「ありがたい携帯電話は銭形一族しか持つことが許されていない」と説明してくれる。「どのお姉さんの?」「まさかまだ妹がいる?」という高村さんの問いには「さあ...」と答えてくれない零ちゃんでした。(高村さんは泪ちゃんから「銭形姉妹の数は最高国家機密」と教えられているのですがねぇ~(「泪・34話(=2nd.21話)」より))
鑑識メモ。14年間の秒数を算出させようというナゾナゾだったが、「問題に誤りがあった」としての謝罪になった。4年に一度は閏年であり、この回のBS-iでの初放送は2004年11月28日。この日から14年前に遡る1990年からの14年間には4回の閏年があったので、「60×60×24×4」を加えなければならない。ということで、今回の脚本を担当した中邨武尊氏が柴田の横に出てきて、一緒に土下座して謝罪となった。(テロップに「へっぽこ脚本家 中邨武尊(本人です)」)まあ、こういう素直なところも「ケー刑事」の良いところです。
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 銭形姉妹への挑戦状 オフィシャルガイドブック
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- 出版社/メーカー: 学習研究社
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ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック
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ペルー・ボリビア・エクアドル・コロンビア〈2000‐2001版〉
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