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HAIRCUT ONE HUNDRED(haircut 100)『PELICAN WEST(PLUS)』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1982年にリリースされたものに対して、5曲のボーナス・トラックを追加して2001年に再リリースされたものである。(ということなので「(PLUS)」なのである。)が、ボーナス・トラックが加わる前の形のオリジナルとしては1982年の作品であり、'80's初頭と言えば、「第二次ブリティッシュ・インベージョン」の波に乗って、イギリスからは次々と新しいサウンドが世界に飛び出していった。(その代表が「ニュー・ロマンティック派」といわれるビジュアル面も売りの一つにしたグループである。)彼らもそんな中の一つであるが、そのサウンドはポップスを中心としたサウンドであり、ダンス系のサウンドである。また、サックスをフューチャーしたことが彼らのサウンドの特徴であり、そのサウンドが受けてヒットを記録した。

まずは、テンポのいいポップス・ナンバーである『Favourite Shirt (boy meets girl)』で幕が上がる。明るく爽やかで、とても聴きやすいポップス・ナンバーである。続く『Love Plus One』もリズミカルで明るいサウンドの一曲であり、ロックのビートのするポップス・ナンバーであり、サックスの音が陽気なムードを盛り上げてくれている。続く『Lemon Firebrigade』はロカビリー風とビッグ・バンド風のエッセンスの利いた快いポップス・ナンバーであり、サックスのサウンドが冴え渡っている。続く『Marine Boy』はサックスを中心としたサウンドの一曲で、小気味の良いビートと相まって、爽やかな印象を与えてくれる一曲である。

続く『Milk Film』はミディアム・テンポのロックのリズムに乗せたサックスが引っ張る一曲であり、やはり、サックスが魅力的な一曲である。考えたら、'80's初頭にはサックスを使ったバンドがダウンアンダー勢を中心に多くありました。)続く『King Size(you're my little steam whistle)』はトラック1の続きではないのか、と思わせるテンポの良さとサックスの小気味よさのあるポップス・ナンバーである。続く『Fantastic Day』は軽いロックの血筋の入ったポップス・ナンバーであり、効果的なサックスの音が心地良さを与えてくれている一曲である。続く『Baked Beans』はリズミカルなダンス系の一曲であり、小気味よさがする爽やかな一曲である。続く『Snow Girl』はボーカル・ナンバーの要素のあるポップス・ナンバーであり、ちょっとメロウな所のある一曲である。

続く『Love's Got Me In Triangles』はミディアム・テンポのロックのビートにサックスが融合した一曲であり、テンポの良さとメロディの美しさのバランスが取れた一曲でもあり、聴いていても実に心地良い一曲である。続く『Surprise Me Again』はギターのサウンドがメロディアスに響くミディアム・テンポのポップス・ナンバーであり、爽やかな一曲である。そして、ボーナス・トラックを除くと締めくくりとなる『Calling Captain Autumn』はサックスのサウンドが炸裂するビッグ・バンドを思わせる一曲であり、スケールの大きなポップス・ナンバーである。小刻みにテンポ良く展開される中、美味しいところは全てサックスが持って行っているということで、「サックス」様々という彼らのサウンドを象徴する一曲でもある。

以下は「(PLUS)」ということで、5曲が収録されているが、その中の3曲はシングルのB面の曲、残る2曲は12"バージョンということで、リミックスされたものである。まずは『Boat Party (b-side of favourite shirts)』であり、この曲はサックスを中心としたダンス・ビートの利いた一曲である。続く『Ski Club (b-side of fantastic day)』は小気味の良いリズムのダンス系のポップス・ナンバーであり、中盤からはシンセサイザーとサックスが融合して盛り上がっていく一曲である。続く『Nobody's Fool (12" version)』は小気味のいいリズムのロック系の一曲であり、サックスがやや控えめな所もあってか、彼らのハーモニーを堪能できる一曲である。続く『October Is Orange (day 1 & 2) (b-side of nobody's fool)』は前半はミディアム・テンポで、後半はアップテンポなリズムとなる一曲であり、サックスがその中心的な音となる楽しいポップス・ナンバーである。そして、最後は彼らの代表曲である『Favourite Shirt (boy meets girl) (12" version)』が7分を越えるロング・バージョンとなって堪能できる。やっぱり彼らと言えばこの曲である。とにかく、テンポが良く、サックスの音が元気を与えてくれる。

ヘアカットと言えばNICK HEYWARDというぐらい、NICKの人気は凄まじいものがあったが、久しぶりに彼らのサウンドを聴いてみると、そのルックスだけで支持されたのではなく、サックスを中心としたそのサウンドが魅力的だったことがよく分かる。今でこそ、サックスがロックやポップスに融合してしまっているので珍しくはないが、'80's初頭ではまだ目新しさがあった。こうしてみると、'80'sのサウンドというのは、その時代において新しいものを取り込んでいくというパワーがあったことがよく分かる。ということで、やはり'80'sサウンドは楽しいものである。'80'sサウンドがお好きな方は聴いてみましょう。

 

Pelican West (Plus)

Pelican West (Plus)

  • アーティスト: Haircut 100
  • 出版社/メーカー: Camden
  • 発売日: 2001/11/19
  • メディア: CD

↓「PLUS」の収録されていないものはこちらです。

Pelican West

Pelican West

  • アーティスト: Haircut 100
  • 出版社/メーカー: BMG International
  • 発売日: 1989/08/11
  • メディア: CD

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