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AMY GRANT『MY FATHER'S EYES』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1979年に発表されたアルバムであり、カントリー色の出ているボーカル・アルバムである。彼女は1991年に突如として大きくブレークするが、活動歴は長く、苦労人である。この当時は、透明感のある優しいボーカルが魅力であり、じっくりと聴かせてくれる。が、セールス的には鳴かず飛ばずであった。この時期は世界的なディスコ・サウンドの嵐が吹き荒れていたが、そういう路線ではなく、じっくりと聴かせる曲ということが敗因である。が、'90'sになってブレークすることを考えたら、この時期は下積み生活で、修行をしていたということになる。歌のうまさはこの当時からもあっただけに、努力は報われる、ということである。

まずは『Father's Eyes』というアルバム・タイトル・ナンバーと言っても良い優しいカントリーのテイストに満ちたボーカル・ナンバーで幕が上がる。この曲はアコースティック・ギターが美味く使われていて、'70'sの女性ボーカル・ナンバーとすれば、「妖精」と言われたカントリー時代のOLIVIA NEWTON-JOHNを何となく思わせてくれる。ハートフルで、綺麗な一曲である。続く『Faith Walkin' People』はミディアム・テンポのボーカル・ナンバーであり、メロディアスな曲調であり、ポップスのテイストが漂う優しい一曲である。続く『Always The Winner』はカントリーのテイストのする優しいボーカル・ナンバーで、透明感のある彼女のボーカルが輝いている。続く『Never Give You Up』はミディアム・テンポのボーカル・ナンバーであって、ハートフルに優しく語りかける彼女のボーカルがいい雰囲気を出しいてる。

続く『Bridegroom』は明るく楽しいポップス調の一曲であり、どことなく牧歌的な安らぎを与えてくれる一曲でもある。続く『Lay Down (The Burden Of Your Heart)』はスローなテンポのバラード調のボーカル・ナンバーであり、彼女の優しさが曲全体にあふれ出しているハートフルな一曲である。続く『You Were There』はテンポの良いポップス・ナンバーであるが、当時のディスコ・ブームの時であれば、これも「ディスコ・サウンド」ということに含めてしまうかもしれない。(何せ、ダンサブルな曲であれば、何でもかんでも「ディスコ」というようなご時世でしたからね...)が、この曲は明るい'70'sポップスそのものである。

続く『O Sacred Head, Now Wounded』は「雷鳴轟く積乱雲。…」(From「ケータイ刑事 銭形雷」)とまでは行かないにしろ、雷鳴が冒頭に入るちょっとドラマ仕立ての一曲である。曲の方はアカペラであって、スローなテンポの彼女のボーカルが暖かくハートフルに聴かせてくれる一曲である。続く『All That I Need Is You』はピアノの演奏に乗せて静香に繰り広げられるバラード・ナンバーであり、切々と歌うハートフルな彼女のボーカルがメロディアスなメロディに乗せてそっと届き、その美しいサウンドが心を洗ってくれることになる。続く『Fairytale』はアコースティック系のサウンドが優しいメロディを奏でている中に、曲名の通りに妖精が顔を見せてくれるかのようなメロディアスで綺麗なメロディ・ラインが印象に残る綺麗な一曲である。

続く『Giggle』は、木琴の音がちょっとコミカルな感じを出しているポップス・ナンバーであり、同時に童話に接しているかのような感じを与えてくれる子供から大人までもが楽しめるファミリー向けの一曲でもある。こういう曲を聴いていると、心がウキウキしてきて楽しくなるものである。続く『There Will Never Be Another』はフォーク調のデュエット・ソングである。(解説書にもジャケットにもクレジットが無いので、誰とデュエットしているのかは不明(カントリー系の男性アーティスト))アコースティック・ギターのサウンドに乗せて優しいハーモニーを聴かせてくれる。ラストを飾る『Keep It On Going』はアカペラ調のコーラス・ナンバーであるが、これもクレジットがないために、誰が参加しているのかが不明なのが残念な所である。アカペラとしてはテンポが良い一曲であり、ハーモニーも美しい。1分を僅かに越えたという短い曲であるが、「音を楽しんでいる」ということがよく分かる一曲である。

それにしても、AMYはこの当時から歌のうまさを感じさせてくれる。本アルバムはカントリー系の味付けがされているが、それがハートフルなボーカルを聴かせてくれることになり、ボーカリストとしての魅力を増してくれている。そして、とても優しさを感じることになるであろう。彼女のアルバムでは、'90'sになってブレークすることになった大ヒットアルバム「HEART IN MOTION」(1991年発表)は素晴らしいアルバムであるが、そちらを聴いたら、初期の彼女のアルバムにも是非とも耳を傾けてもらいたいものである。(彼女のシンガーとしての成長ぶりも伺えるので、色々な楽しみ方が出来ます。)

 

My Father's Eyes

My Father's Eyes

  • アーティスト: Amy Grant
  • 出版社/メーカー: Reunion
  • 発売日: 1993/08/10
  • メディア: CD

↓大ヒットアルバム「HEART IN MOTION」はこちらです。

Heart in Motion

Heart in Motion

  • アーティスト: Amy Grant
  • 出版社/メーカー: Reunion
  • 発売日: 1991/03/05
  • メディア: CD


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