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WAITING TO EXHALE(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の映画は1995年の作品で、邦題は「ため息つかせて」。監督はフォレスト・ウィティカーであり、テリー・マクミランのベストセラー小説の映画化作品である。出演はホイットニー・ヒューストン、アンジェラ・バセット、ロレッタ・デヴァイン、レラ・ローション、グレゴリー・ハインズたちであり、4人の黒人男女を通じて、恋愛、結婚や離婚、仕事といった現代人の悩みを描いた人間ドラマである。サントラの方は黒人アーティストが集い、優しいメロディの聴かせるボーカル・アルバムという面持ちになっていて、これも一種のオムニバス・アルバム(バラード・ナンバーのオムニバス)という様相を呈している。また、プロデュースを行っているのはBABYFACEということで、この手のジャンルはお手の物でもある。とにかく、全16曲、時間にすると約73分という長時間を、優しい曲で、これでもかというようにたっぷりと聴かせてくれる。また、豪華な顔ぶれが集い、クオリティの高いボーカル・ナンバーが集まっているということから、本サントラ盤は大ヒットを記録し、1996年のBillboard年間アルバム・チャートでは堂々の4位、最高位はもちろん1位で、5週間にわたって1位の座に輝いた大ヒットを記録している。

まずはスローなテンポのバラード調の曲である『Exhale (Shoop, Shoop)』(WHITNEY HOUSTON)でスタート。WHITNEY のお指し医ボーカルをたっぷりと堪能できる一曲である。続く『Why Does It Hurt So Bad』(WHITNEY HOUSTON)も同様の曲であり、メロディアスなメロディに乗せて、優しく歌うボーカル・ナンバーである。続くは『Let It Flow』(TONI BRAXTON)で、やはりスローなテンポの聴かせるボーカル・ナンバーであり、アコースティック・ギターのサウンドがメロウに届く優しい一曲である。続くは大御所の登場となり、『It Hurts Like Hell』(ARETHA FRANKLIN)である。スローなテンポの綺麗なメロディに乗せて、ソウルフルに、スケール大きくたっぷりと聴かせてくれる一曲である。

続は若手の新星が歌う『Sittin' Up In My Room』(BRANDY)であり、ミディアム・テンポのリズミカルなボーカル・ナンバーであり、ソウルフルに優しく聴かせてくれる一曲である。続いては『This Is How It Works』(TLC)で、スローなテンポで、彼女たちらしい綺麗なハーモニーを聴かせてくれる一曲である。続いては『Not Gon' Cry』(MARY J. BLIGE)であり、パワフルなボーカルが特徴であるかの自余が少し抑え気味に歌っていることから余裕を感じるスローなテンポのボーカル・ナンバーである。つづいても大御所の一人であるCHAKA KHANの登場で、『My Funny Valentine』(CHAKA KHAN)をゆっくりとしたスローすぎるテンポでじっくりと聴かせてくれる。また、サビの部分では彼女らしさをしっかりと発揮してくれている。

続いては『And I Gave My Love To You』(SONJA MARIE)であり、ピアノの弾き語りを中心としたスローなテンポのボーカル・ナンバーであり、メロディアスな一曲である。更に『All Night Long』(SWV)が続き、スローなテンポの優しいコーラスをたっぷりと聴かせてくれる。続く『Wey U』(CHANTE MOORE)も美しいコーラスを堪能できるスローなテンポの一曲であり、優しい雰囲気をここでも出してくれている。続いては『My Love, Sweet Love』(PATTI LaBELLE)の登場で、メロディアスなメロディに頼らずにハートフルでソウルフルなボーカルを主体としてたっぷりと聴かせてくれるボーカル・ナンバーであって、ついつい聴き入ってしまう。

続く『Kissing You』(FAITH EVANS)も優しいメロディに乗せたハートフルなコーラス・ナンバーであり、かれこれ1時間近くもこういう優しいメロディの曲に触れていると、とろけてしまいそうになっている。続く『Love Will Be Waiting At Home』(FOR REAL)はメロディアスなゆっくりとしたメロディに乗せたボーカル・ナンバーであり、少し都会のテイストがする一曲である。続く『How Could You Call Her Baby』(SHANNA)はパワフルでソウルフルなボーカルを堪能できるスローなバラード・ナンバーであり、また、バック・コーラスと融合した綺麗なハーモニーが印象的な一曲である。ラストを飾る『Count On Me』(WHITNEY HOUSTON & CECE WINANS)で、映画の主演であるWHITNEYがまたも顔を出していて、ここではデュエットという形で、この優しい曲が詰まったアルバムのラストを更に優しい気持ちにして締めくくってくれる。こういうスローなテンポのバラードでは、パワフルなボーカルを少し抑え気味にして、その分よりハートフルに歌っていることから、ボーカルに余裕が生まれていて、これが安心感にも繋がる。とにかく、最後までたっぷりと聴かせてくれる。

73分という長時間、とにかくスローなテンポのバラード・ナンバーが続くアルバムであるが、途中でだらけることがなく、最初から最後まで、とても優しく聴かせてくれていて、いつの間にか心が洗われている自分に気がつくことになる。映画の物語もいいが、サントラ盤はそれ以上に素晴らしいものであり、女性ボーカルがお好きな方、バラードがお好きな方、いずれもが満足するであろう秀作である。また、オムニバス盤と考えると、あまりにもクオリティが高い一枚である。サントラ盤であるが、その域を超えて'90'sに残る名盤である。(で、音楽の方に感動したら、映画の方も是非ご覧下さい。)

 

Waiting To Exhale: Original Soundtrack Album

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  • アーティスト: Various
  • 出版社/メーカー: Arista
  • 発売日: 1995/11/14
  • メディア: CD

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ため息つかせて

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2004/05/28
  • メディア: DVD


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