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PINK FLOYD『WORKS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1983年にリリースされたベスト盤である。本アルバムに収録されているのはCapitol RECORDS時代に発表したものであり、人類の文化遺産である「THE DARK SIDE OF THE MOON」までの曲である。が、本アルバムには超目玉となる曲が収録されている。(FLOYDファンならば当然ご存知でしょうが...)それは『Embryo』である。(ファンであれば、いきさつもご存知でしょうが、簡単に記すことにする。)この曲は1970年に発表されたオムニバス・アルバム「PICNIC: A BREATH OF FRESH AIR」に収録された曲であるが、メンバーの了承を得ていなかったということで、このアルバムが回収される、ということになり、幻の一曲になっていたのである。ベスト盤ということで、何かの目玉となる曲が欲しいところであるが、こういうのは大歓迎である。ということで、本アルバムは、この1曲だけのためにも入手する価値があるものである。

収録されている曲は以下の10曲である。『One Of These Days』『Arnold Layne』『Fearless』『Brain Damage』『Eclipse』『Set The Controls For The Heart Of The Sun』『See Emily Play』『Several Species Of Small Furry Animals Gathered Together In A Cave An』『Free Four』『Embryo』。この中ではラストに収録されている『Embryo』以外はいずれもがお馴染みの曲であり、聴き慣れた曲であるが、それぞれのオリジナル・アルバムではなく、ベスト盤ということで聴くと、曲の繋がり(これは再生する順番で、大きく変わりますが...)というのもオリジナルで聴くのとはまた違った雰囲気も感じることが出来る。これは1曲目の、風の効果音で始まる『One Of These Days』でも感じることになる。(それだけ、それぞれのオリジナル・アルバムを聴き込んだからということも言えるのでしょうが...)

で、その『Embryo』であるが、やはりFLOYDらしい重厚でスケールの大きな一曲であり、聴き応えがある一曲です。その他の曲も、どれも捨てがたい名曲ですが、やはり本アルバムにおいては『Embryo』の露払いになっているという感じが拭い捨てられない。(でも、それぞれのオリジナル・アルバムで、それぞれの曲を聴いたら、また違った印象を受けることになる。)

尚、本アルバムはCapitol時代のベスト盤ということで、FLOYDをあまり知らないという方には入門用という位置づけになるが、そういうことで本アルバムを捕らえるのではなく、それぞれの曲が収録されているオリジナル・アルバムで堪能してもらいたい所である。あくまでも本アルバムは、幻の『Embryo』のためにある、と言い切ってよいアルバムである。

 

Works

Works

  • アーティスト: Pink Floyd
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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