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ROD STEWART『TONIGHT I'M YOURS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1981年に発表されたものである。世界的なディスコ・ブームに乗って彼は「ディスコ・サウンド」に変身してヒットを放ったが、本アルバムでは、'80'sという新しい時代に沿ったサウンドとなり、とても聴きやすいポップスよりのものになっている。(言い換えれば、変わり身が早いということにもなるし、時代の流れ(流行)に敏感であるということも出来る。)が、かつての勢いを取り戻すと言った所まではいかなかった。それでも本アルバムは1982年のBillboard年間アルバム・チャートでは47位、レギュラー・チャートでは最高位11位を記録している。

収録されている曲は以下の10曲である。『Tonight I'm Yours(Don't Hurt Me)』『How Long』『Tora, Tora, Tora(Out With The Boys)』『Tear It Up』『Only A Boy』『Just Like A Woman』『Jealous』『Sonny』『Young Turks』『Never Give Up On A Dream』。

この中では、シングル・ヒットを記録した『Tonight I'm Yours(Don't Hurt Me)』がテンポが良く、リズミカルでスピード感のある曲としてお薦めであり、『Young Turks』もこれと同じ傾向の楽しむことの出来る曲であるが、筆者としては『How Long』や『Just Like A Woman』をお薦めしたい。ディスコ・サウンドでのヒットをを放つ前の彼は、ハスキーであり、それでいてパワフルでエネルギッシュなボーカルが魅力で、じっくりと聴かせてくれるボーカル・ナンバーを世に放っていたが、年齢を重ね、また「ディスコ・サウンド」という世界的に流行したサウンドに取り組んだ結果、一段と大きくなり、ボーカルにも更に魅力が加わっている。特に、後者はボーカリストとしての上手さが出ていて、これを聴かなければ、という出来栄えになっている。

「セクシー・ブロンド」「貴公子」というように、ルックス(彼がもてはやされた頃は「ビジュアル面で」という言葉ではなく「ルックス」と言う言葉が使われていました。こういう言葉の変化にも時の流れを感じてしまう...)面が先行したかつての彼とは違い、アーティストとして一段と成長したことによって本アルバムは余裕を感じるアルバムともなっていて、'80'sでもまだまだ健在ぶりをアピールしたアルバムである。彼は、'80's初頭では忘れてはならないアーティストの一人であり、'80'sの彼の代表的なアルバムでもある。じっくりと聴きましょう!

 

Tonight I'm Yours

Tonight I'm Yours

  • アーティスト: Rod Stewart
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 2000/09/19
  • メディア: CD


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