STEVE PERRY『STREET TALK』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1984年に発表された彼の1st.ソロ・アルバムである。彼はJOURNEYのリード・ボーカリストであるのはご存知であろうが、当時はJOURNEYはまさに人気もトップを行くバンドであり、発表したアルバムも大ヒットしていた。そんな中、S. PERRYが発表したソロ・アルバムもヒットを記録することになった。(1984年のBillboard年間アルバム・チャートでは47位、レギュラー・チャートでは最高位12位を記録した。)JOURNEYらしいサウンドの曲もあり、「これって、S. PERRYのソロ・アルバムではなかったっけ...?」と感じる曲もあるが、彼のボーカルは「アメリカン・ロック演歌」と言われるようなソウルフルなものであるが、ここではその「S. PERRY節」というボーカルをいかんなく発揮している。ということで、ボーカル・アルバムとしてもじっくりと堪能することが出来るものとなっている。
収録されているのは以下の10曲である。『Oh Sherrie』『I Believe』『Go Away』『Foolish Heart』『It's Only Love』『She's Mine』『You Should Be Happy』『Running Alone』『Captured By The Moment』『Strung Out』。
この中から、シングル・カットされてヒットを記録した曲は4曲あるが、Billboard誌の年間TOP 100にランクインしているのは1曲だけであり、その曲は『Oh Sherrie』である。(1984年の年間シングル・チャートの31位、レギュラー・チャートでは最高位3位を記録している。)この他は、年間TOP 100にこそ入っていないが、いずれもがレギュラー・チャートでTOP 40入りを果たしている。(『She's Mine』『Strung Out』『Foolish Heart』の3曲。)
JOURNEYでヒット曲を放ち続けていて、ソロとしてもヒットを放ったことで、彼のボーカリストとしての評価は更に高まることになったが、彼は特にソロ活動には走らなかった。(後に2nd.ソロ・アルバム(といっても、本アルバムから10年後の1994年)を発表しているものの、ソロとしては地味な活動であった。)彼の名前は、'80'sのウエスト・コーストを代表するボーカリストとしてその名を刻み込むことになったが、'80'sのアメリカン・ロックを語る上では欠かすことの出来ないボーカリストである。JOURNEYサウンドわ引きずっているが、それとは異なる部分もちゃんとある。彼のボーカルをじっくりと堪能しましょう。
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