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ZZ TOP『AFTERBURNER』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1985年に発表されたものであり、前作が久しぶりの大ヒットを記録した勢いがそのまま続いていて、大ヒットを記録したアルバムである。(でも、日本では今ひとつ人気が出ないのでした。でも、日本では本アルバムは彼らのセールス記録を塗り替えました。)サザン系のバンドである彼らの泥臭さを感じるパワフルなアメリカン・ロックに、前作同様のシンセがバリバリのサウンドは、軽快なテンポということもあって、実に快さを与えてくれるロックである。本アルバムは1986年のBillboard年間アルバム・チャートでは4位、レギュラー・チャートでも最高位4位を記録することになり、サザン系ロックも負けじとその存在感を示すことになった。

収録されている曲は全10曲で、以下の通りである。『Sleeping Bag』『Stages』『Woke Up With Wood』『Rough Boy』『Can't Stop Rockin'』『Planet Of Women』『I Got The Message』『Velcro Fly』『Dipping Low In The Lap Of Luxury』『Delirious』。

この中からは『Sleeping Bag』が全米TOP 10に食い込む大ヒットを記録し、レギュラー・チャートで最高位8位、1986年のBillboard年間シングル・チャートでも80位にランクインしている。その他もシンセがバリバリで、最初から最後までノリの良さがある。筆者としては『Sleeping Bag』『Can't Stop Rockin'』『I Got The Message』『Delirious』と言った辺りをお薦め曲としておく。

テンガロン・ハットに長い顎髭、サングラスという独特の風貌の彼らであるが、この後、映画「BACK TO THE FUTURE PART3」に出演するなど、メジャーな存在になったのは本アルバムである。(しかし、昔の彼らのサウンドを指示するファンからはそっぽを向かれることにもなりました。が、次作からはまた従来の路線に戻る。)ロックとしてはシンプルでストレートなものであるが、そのシンプルなところに「シンセサイザー」という、一見したところはイメージが合わないテクノロジーが融合したサウンドは、'80'sサウンドというものであり、実に心地よいものである。

アメリカのロック・サウンドには、ウエスト・コースト系のものと、イースト・コースト系のものがその代表であるが、それ意外でも様々なロック・サウンドがある。(例えば、同じ西海岸でも、シスコを中心とするベイ・エリア・サウンドはロスを中心とするウエスト・コースト・サウンドとはまた違ったものであるし、シアトルを中心とするグランジ系のサウンドもまた別の魅力を放っている。)そんな中、かつては一大勢力を誇っていたサザン系ロックも健在ぶりをアピールすることになったZZ TOPのブレイクは、アメリカの懐の深さを感じるものである。'80'sサウンドがお好きな方には当然のことながらお薦めであるが、(年代に関係なく)アメリカン・ロックがお好きな方にはサザン系ということで本アルバムも聴いてもらいたいところである。(が、本アルバムは大衆受けしやすいサウンドになっているので、彼らの他のアルバムにも手を広げてもらいたいところである。)以前よりもスマートになったとはいうものの、それであっても土の香りがするサウンドを堪能してもらいたい所である。

 

Afterburner

Afterburner

  • アーティスト: ZZ Top
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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