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CULTURE CLUB『KISSING TO BE CLEVER』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1982年に発表された彼らの1st.アルバムである。当時、イギリスの新しいサウンドが世界中を制覇するという状況(所謂「第二次ブリティッシュ・インベージョン」)となり、その中心的なグループとして彼らもあっという間にアメリカを制覇することになった。DURAN DURANと共に、まさに時代の中心に君臨したグループである。本アルバムは、1983年のBillboard年間アルバム・チャートでは堂々の9位にランクインしているが、驚くのはレギュラー・チャートでの最高位は14位ということである。レギュラー・チャートでの最高位の方が年間順位よりも下であるというのは時々あるとはいうものの、実に珍しいことである。(それだけロングセラーになったということでもある。)

収録されている曲は、リリース当時のLPでは全10曲であったが、現在リリースされているCDでは3曲のボーナス・トラックが加わった全13曲となっている。収録されている曲は以下の通りである。『White Boy(Dance Mix)』『You Know I'm Not Crazy』『I'll Tumble 4 Ya』『Take Control』『Love Twist(Featuring Captain Crucial)』『Boy Boy(I'm The Boy)』『I'm Afraid Of Me(Remix)』『White Boys Can't Control It』『Do You Really Want To Hurt Me』『Love Is Cold』。以下はボーナス・トラックとなり、『Murder Rap Trap(Featuring Captain Crucial)』『Time(Clock Of The Heart)』『Romance Beyond The Alphabet』。

この中では、『Do You Really Want To Hurt Me』がBillboardのシングル・チャートを駆け上がり、最高位2位を獲得すると共に、1983年のBillboard年間シングル・チャートでは11位を獲得し、ヒットの規模ではDURAN DURANを抑えていた。更には『I'll Tumble 4 Ya』は最高位9位、1983年の年間シングル・チャートでは77位にランクインしている。また、『Time (Clock Of The Heart)』はオリジナル・アルバム(LP)には収録されておらず、12"シングルとしてリリースされ、これがレギュラー・チャートでは最高位2位まで上昇し、1983年の年間シングル・チャートでは24位にランクインしている。ということで、ビッグ・ヒットを記録した曲がボーナス・トラックとして収録されているのは嬉しい所でもある。

本アルバムのサウンドは、ベースとなっているのはレゲエなどの当時ロンドンで流行っていたものであり、ポップ色よりもソウル色が濃く出ているものである。が、肩肘を張らずに聴くことのできる親しみやすいものである。が、ソウル・ミュージックかと言うと壮とは言い切れず、ファンキーなサウンドやポップなサウンドを奏でていて、中にはダンサブルなものまであり、'80'sという新しい時代を象徴するものである。(とにかく'80's前半のサウンドは実に多彩であって楽しいものである。)

現在ではベスト盤によって彼らのサウンドを広く堪能することが出来るが、'80's初頭の「第二次ブリティッシュ・インベージョン」の時代のサウンドを楽しむのであれば、やはりそれぞれのオリジナル・アルバムの方がより深く当時のサウンドに浸ることが出来る。本アルバムは「第二次ブリティッシュ・インベージョン」を騙る上では欠かすことの出来ない一枚であり、本アルバムを聴いていなければ「第二次ブリティッシュ・インベージョン」を語る資格はありませんぞ。

 

Kissing to Be Clever

Kissing to Be Clever

  • アーティスト: Culture Club
  • 出版社/メーカー: Virgin
  • 発売日: 2003/10/07
  • メディア: CD


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