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DAVID BOWIE『SPACE ODDITY』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1969年に(イギリスで)発表されたものであり、彼の2nd.アルバムである。が、アメリカでは1972年になってからリリースされたため、アメリカのチャートであるBillboard誌では1973年のBillboard年間アルバム・チャートの54位にランクインしている。(尚、レギュラー・チャートでは最高位16位を記録している。)ここには彼の最初のヒット曲となった『Space Oddity』が収録されていて、この曲によってBOWIEの音楽が確立するが、この時はフォーク調のロックであり、後のグラム・ロックのBOWIEとは違う姿がある。が、この姿がBOWIEの原点であり、ここから彼は変貌を遂げていくことになる、ということで、彼を語る上では最初に抑えておかなければならないアルバムということになる。

収録されているのは以下の全10曲である。『Space Oddity』『Unwashed And Somewhat Slightly Dazed』『Don't Sit Down』『Letter To Hermione』『Cygnet Committee』『Janine』『Occasional Dream』『Wild Eyed Boy From Freecloud』『God Knows I'm Good』『Memory Of A Free Festival』。この中からはアルバム・タイトル・ナンバーである『Space Oddity』が有名であるが、これは彼の最初のヒット曲ということもあり、名前が通っているが、後のBOWIEのスタイルであるグラム・ロックとは異なるものである。が、スケールの大きなサウンドはこの頃から培われてきたものであり、後のサウンドとは異なっているからと言って切り捨てることは出来ない。また、全体的にもフォーク・ロックが中心ということで、後のBOWIEのサウンドを聞き慣れた方であれば、本当にBOWIEなの?というように感じられても当然のサウンドを奏でている。

考えてみれば、BOWIEのように'80's以降でも活躍するという息の長いアーティストのサウンドであれば、'60's、'70's、'80'sのそれぞれの時代で違いがあっても当然である。というのは、この間には楽器の方もシンセサイザーの登場をはじめとして、格段の進歩を遂げていて、'60'sとは全く違う環境が整っている。よってサウンドが変化していても当たり前なのである。また、シンセサイザーの登場は、BOWIEのサウンドのようにジャンルを超える変化というのも簡単に可能にしてしまっているが、逆に言うと、'60'sのサウンドは手作りの雰囲気が十二分に残されているサウンドであると言うことでもある。本アルバムはBOWIEの原点とも言うべきサウンドであり、ジャンルがフォーク・ロックだということで敬遠するのではなく、しっかりと聴いてもらいたい一枚である。それにしても、この頃のBOWIEの姿を知れば、本当に大変身したと言うことがよく分かります。そういう意味でもしっかりと確認してもらいたいアルバムでもある。

 

Space Oddity

Space Oddity

  • アーティスト: David Bowie
  • 出版社/メーカー: Virgin
  • 発売日: 1999/09/28
  • メディア: CD


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