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FOREIGNER『DOUBLE VISION』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1978年に発表された彼らの2nd.アルバムである。本作のヒットによって彼らはメジャー・バンドとしての地位を確立し、「4」の頃まではトップ・バンドとしての王道を歩んでいくことになるが、メンバーはイギリスとアメリカの混成軍であったというのが面白いところでもあった。本アルバムは大ヒットを記録し、Billboardのアルバム・チャートでは最高位3位を記録し、1978年の年間アルバム・チャートでは78位、翌1979年の年間アルバム・チャートでは25位にランクインしている。(発売時期の関係もありますが、'79年が前年よりも上位にランクインしていると言うことはロング・ヒットになったということでもある。)

収録されている曲は以下の全10曲である。『Hot Blooded』『Blue Morning, Blue Day』『You're All I Am』『Back Where You Belong』『Love Has Taken Its Toll』『Double Vision』『Tramontane(Instrumental)』『I Have Waited So Long』『Lonely Children』『Spellbinder』。この中からは『Hot Blooded』がBillboardのシングル・チャートで3位まで上昇し、1978年の年間シングル・チャートでは36位にランクインした他、アルバム・タイトル・ナンバーである『Double Vision』は1979年のBillboard年間シングル・チャートでこそ88位であるが、レギュラー・チャートでは2位まで上昇するヒットとなった。(彼らが2位というと、「Waiting For A Girl Like You」が10週連続2位(最高位も2位)という記録を樹立したが、どうしてもそちらを思い出してしまいます。)

本アルバムの中からのお薦め曲は、シングル・ヒットを記録した『Hot Blooded』と『Blue Morning, Blue Day』、そしてインスト・ナンバーである『Tramontane(Instrumental)』、'80'sの彼らではお馴染みになるバラード・ナンバーの礎となった『I Have Waited So Long』といった所をピックアップしておく。本アルバムではこれがアメリカン・ロックというようなサウンドを聴かせてくれているが。これがアメリカ人だけによるものではなく、イギリス人との混声メンバーという所が面白いのだが、音楽には国境はない、ということを教えてくれていると考えると、なるほどである。

この当時は、元キング・クリムゾンのイアン・マクドナルドが在籍していたということもあって、そのサウンドは期待通りのものを奏でてくれているが、そういう期待にしっかりと応えてくれる所は流石である。時代はディスコ・サウンドに火が着いて、世界を巻き込んだディスコ・サウンドの一大ブームとなるが、そういう流行に乗らないでしっかりとしたロック・サウンドを聴かせてくれていると言うことも信頼感に繋がることである。じっくりと聴きたくなるアルバムであり、腰を落ち着けて楽しみましょう。

 

Double Vision

Double Vision

  • アーティスト: Foreigner
  • 出版社/メーカー: Rhino
  • 発売日: 2002/08/06
  • メディア: CD


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