FIONA『BEYOND THE PALE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1986年に発表された彼女の2nd.アルバムである。彼女はなかなかエネルギッシュなロックを聴かせてくれているのだが、本アルバムは1st.アルバムと比べると少し小さく纏まっていて、少し遠慮がちな所を感じてしまう。しかしそれでもしっかりとプレイしていて、なかなか活きの良いロックを聴かせてくれるアルバムとなっている。当時はハード・ロックが「ヘビーメタル」と名前を変えてアメリカに浸透したことからちょっとしたブームとなっていて、このジャンルにおいては数多くのアーティストが次々と登場したが、それらの一部のバンドよりは遙かにスピリットを持ったサウンドを聴かせてくれているのが本アルバムである。
収録されているのは以下の全10曲である。『Tragedy』『Hopelessly Love You』『Living In A Boy's World』『Thunder Is The Heart』『Tender Is The Heart』『Running Out Of Night』『In My Blood』『He's On My Side』『You Better Wait』『Keeper Of The Flame』。
技術的な所は未熟なところがまだあるものの、'80'sという時代では技術よりもスピリッツということを優先して考えるというのもまた'80'sサウンドなのである。(こういう所は、バラエティに富んだ'80'sサウンドを象徴していることでもある。)また、全く違う観点では、彼女のルックスに注目してというのもまた'80'sでもある。本アルバムでは派手さはないものの、とても聴きやすいサウンドに纏まっているだけに、'80'sサウンドがお好きな方、ロックを聴きたいという方にはお薦めします。
コメント 0