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J. GEILS BAND『LOVE STINKS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1980年に発表されたアルバムであり、既に10年を越えるキャリアがある彼らが、'80'sという新しい時代でも存在感を示したアルバムである。で、本アルバムの翌年にリリースされる次のアルバム「FREEZE FRAME」の予行演習と言ったように、大ヒットを記録した。で、本アルバムは1980年のBillboard年間アルバム・チャートでは28位、レギュラー・チャートでは最高位18位を記録した。以前のサウンドからはよりポップなサウンドになり、とても聴きやすいサウンドを奏でている。が、少し纏まりすぎたという印象もあるアルバムである。

収録されているのは以下の全9曲である。『Just Can't Wait』『Come Back』『Takin' You Down』『Night Time』『No Anchovies, Please』『Love Stinks』『Tryin' Not To Think About It』『Desire (Please Don't Turn Away)』『Till The Walls Come Tumblin' Down』。

この中からは、筆者のお気に入りの曲は『Night Time』と『No Anchovies, Please』である。本アルバムのサウンドは、かなりポップなものとなっているが、この曲はポップより出はない彼らがこれまで奏でてきたサウンドの曲なのである。こういう曲を耳にすれば、アルバム全体のサウンドは変わったとは言っても、かつてのサウンド彼ららしいサウンドは(そのままではないにしても)落ち着きを感じることになる。が、『Just Can't Wait』や『Love Stinks』と言ったポップよりの曲も、決して悪いものではない。が、かつての彼らのサウンドを知っている者にしたら、不完全燃焼になってしまうのである。(知らない方にとったら、とても聴きやすいということもあって、受け入れやすいでしょうが...)

ブルース・バンドとしてその名をはせた彼らがポップなサウンドに変わるということを完全に否定することはしない。というよりも、サウンドが変わっていくというのは常である。が、高い評価を受けた彼らであるだけに、そのサウンドの変化というのはちょっと惜しく感じられる。ということが今ひとつ本アルバムに集中できない原因になっているのだろうが、一般的にはそんなに悪いアルバムではない。まあ、拘りのある筆者のような人種と違う方であれば、大いに楽しんでもらいたい所である。

 

Love Stinks

Love Stinks

  • アーティスト: J. Geils Band
  • 出版社/メーカー: EMI America
  • 発売日: 1992/05/01
  • メディア: CD


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