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JOE COCKER『THE BEST OF JOE COCKER』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1993年にリリースされた彼のベスト盤である。(この他にも彼のベスト盤は多数リリースされている。)独特の「しゃがれ声」とクレイジーな身振りがトレードマークとなっている彼であるが、本ベスト盤はそんな彼の代表的な曲(長いキャリアを持つから、その全てではなく、キャリアの後半である)を集めた構成になっていて、彼を知るにはもってこいのベスト盤である。しかも、代表曲は新録したものが収録されていたり、ライブ収録というのもまた嬉しいところである。とにかく、ソウルフルで人間臭さに満ちあふれた彼のボーカルをたっぷりと堪能できるベスト盤である。

収録されているのは以下の全12曲である。(1999年には更に5曲が追加されてリリースされていますが、筆者が持っているのは'93年リリースのものなので、ここでは「12曲」とします。)『Unchain My Heart [90's Version]』『You Can Leave Your Hat On』『When The Night Comes』『Up Where We Belong』『Now That The Magis Has Gone』『Don't You Love Me Anymore』『Shelter Me』『Feels Like Forever』『Night Calls』『Sorry Seems To Be The Hardest Word』『Civilized Man』『With A Little Help From My Friends [Live]』。

再生を始めると、新録の『Unchain My Heart [90's Version]』がいきなり聴かせてくれる。時代に合わせてアレンジされたこの一曲は彼の持ち味を現代('90'sという時代)にマッチさせていて、いきなり彼の世界に引き込まれることになる。そして、映画「愛と青春の旅だち」の主題歌として使われたジェニファー・ウォーンズとのデュエットである『Up Where We Belong』はシンプルな中にも聴かせるボーカルの魅力に満ちあふれている。また、ウッドストックで有名になった『With A Little Help From My Friends [Live]』は、ウッドストックの収録ではない別のライブを収録したものであり、これは聴き慣れたものとはまた違うライブと言うことで、また違った味わいがある。が、筆者のお薦め曲はそういう有名所の他に『Don't You Love Me Anymore』をピックアップしておく。この曲では、彼のボーカルが楽器のようなスケールの大きさを感じさせてくれると共に、実にソウルフルに歌い上げていて、彼の「しゃがれ声」が実に栄えた一曲である。

長い間ブルース畑にいた彼であるが、いつしか大人のコンテンポラリー・ミュージックのシンガーとして変わっていったが、本ベスト盤では、そんな彼のソウルフルなボーカルをたっぷりと堪能できる。で、ボーカルがお好きな方はたっぷりと彼の世界に浸ってもらいたい所である。また、本ベスト盤と接したことで、彼のキャリアの前半にふれ、ブルースの世界に入っていくのも渋い選択と言うことになります。大人のサウンドをじっくりと聴き込みましょう。

 

The Best of Joe Cocker

The Best of Joe Cocker

  • アーティスト: Joe Cocker
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 1993/03/09
  • メディア: CD

↓'99年リリースの17曲収録バージョンはこちら。

The Best of Joe Cocker

The Best of Joe Cocker

  • アーティスト: Joe Cocker
  • 出版社/メーカー: Mushroom Records
  • 発売日: 1999/06/01
  • メディア: CD


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