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ケータイ刑事銭形泪35話(2nd.22話)[改訂版]後編 [ケータイ刑事]

調子に乗って書いていたら、Aパートだけでいつもの1話分の文章量に達してしまったので、Bパートと鑑識メモは「後編」として別にした。Aパートについてはこちらをご覧下さい。(また、以前に記した「超簡易版」はこちらです。)ということで、アイキャッチに続いて物語は後編へ。

海王星団のアジト。早島琴が荒畑の写真を破って「今頃、裏切り者の荒畑も、星くずとなっているだろう」と言い、不敵な笑みを浮かべる。「これでもう、我々海王星団を脅かす存在はいなくなった」と安心して誇らしげに「心おきなく国家転覆を目指そうではないか」に幹部たち(黒マントに黒い覆面、「劇場版」のキング・アンドリウと同じ姿である)に語りかける。これに「おおーっ!」と言って答える幹部たち。(しかし、今ひとつ、力強さがないように感じます。)ということで、「ハリケンジャー」の御前様が海王星団の首領となり、悪の道に突っ走っていくことになりました。(三輪さん、なかなか貫禄あります。→こういう演技があるから「仮面ライダーカブト」ではワームの幹部を演じるのでしょうね。ということで、「ハリケンジャー」の御前様から「仮面ライダーカブト」の間宮麗奈と繋ぐのではなく、早島琴を間に入れて考えましょう。)

が、「そうはいかない!」と泪ちゃんの声が響く。高村さんを従えて泪ちゃんが颯爽と登場する。(この時の泪ちゃん、警察の人間というよりも、正義の味方、正義のヒロインとしての登場である。で、実にカッコイイ!)で、海王星団の幹部たちは泪ちゃんの方を振り向く。早島琴は驚いて「どうしてここに?」。これに対して泪ちゃんは「高村さんの催眠は解きました。荒畑は生きています」と、落ち着いて、海王星団の陰謀を阻止したことを語る。更に数歩前に歩くと「ここへは暗号を解いて来たんです」と言って、伝書鳩から得た暗号の解読の説明をしてくれる。

「のかむいらびおるうにせくいじ-8」と書かれたメモを取り出して、それを見せると泪ちゃんは語り始める。「一見、意味不明に見える文字の羅列。だけど、分かってしまえば凄く簡単なものでした」(確かに、トリックや暗号の類というものは、分かってしまえば簡単なものです。それが分からないのを苦労して解くというのが楽しいところです。→しかし「ケータイ刑事」シリーズは、トリックや暗号が分かってしまっても、色々と面白い要素があり、たっぷりと楽しませてくれます。→だから、こうして記していても、あれもこれもといって文章にしてしまって、このように長文になってしまう...(こういうことだから、いずれは「簡略版」も必要になるかも知れませんね。←こういうことを書いちゃうと、「」以外はほぼ長文が揃うことになるので、これでもう一度書き始めるかも知れません...))泪ちゃんは毅然とした態度で言う。一方、早島琴はちょっと苦虫を噛んだような表情を見せる。

「あなたたち海王星団は、星の名前を数字として使っていた。つまり「8」は海王星のこと」泪ちゃんの説明が続く。(ここまでは「Aパート」で高村さんが言ってくれましたし、「・2nd.13話」を見ていれば、当然のこととして解読できます。)また、画面にはここで「のかむいらびおるうにせくいじ-8」という暗号文がテロップとして表示される。泪ちゃんの説明は続き「そして、この横棒は「マイナス」。つまり、この意味不明な文章から「かいおうせい」の六文字を引けということ」(ここで、テロップから「かいおうせい」「-8」が消える。で、残った文字は「の む らび る に く じ」となる。(削除された「かいおうせい」の文字があった所は、ちゃんと空白となっています。))「残った文字は「のむらびるにくじ」、つまり、このビルに9時に集合しろということ」と泪ちゃんが最後まで説明をしてくれました。(「・2nd.13話」の時から多少の応用があるものの、いとも簡単に泪ちゃんは解きましたが、やっぱり過去のこともしっかりと覚えておけば、役に立つという教訓です。→が、これが出来ない人って多いんですよね。で、そういう人は同じ失敗を何度も繰り返すだけで、「進歩がない」「学習できない」と言われてしまいます。しっかりと勉強し、経験したことはしっかりと身につけましょう!)

高村さんが「いい加減に観念しろ!」と言うが、早島琴は「まだ勝負はついていないわ」と諦めてはいない。で、マントの下から催眠術で使ったペンダントを取り出してそれを泪ちゃんに向けて構えると、ゆっくりと降り始めた。で、泪ちゃんの目はその振り子の動きを追っていて左右に動いている。高村さんは「銭形くん、見るな」と言うが、黒ずくめの幹部たちに取り押さえられてしまい、泪ちゃんの視線は振り子を追い続ける。「お前はだんだん自分ではなくなっていく...」早島琴は泪ちゃんに催眠術を掛けようとしてゆっくりと泪ちゃんの側に歩いてくる。「お前はだんだん刑事ではなくなる」泪ちゃんはその場に立ったままでうつろな表情になっている。「お前はスナイパー」泪ちゃんの真横にやってきた早島琴は泪ちゃんの目の前に振り子を残したまま、右後ろに回り込むと「祖父である銭形警視総監を一時間以内に射殺する」と指令を告げる。すると泪ちゃんは小さく頷くと「はい分かりました」と無表情で言う。で、早島琴は泪ちゃんの肩を取り、子供を送り出すかのように「さあ、お行きなさい」と言う。すると泪ちゃんはそのまま無表情のまま、ゆっくりと歩き出して外に行こうとする。「銭形!」高村さんは幹部たちに押さえられながらも声を出すが、泪ちゃんを止めることが出来なかった。

が、数歩歩を進めたところで泪ちゃんは立ち止まる。そして笑みを浮かべて早島琴の方を振り返る。で、早島琴は驚きの表情を見せる。そして、泪ちゃんは「嫌で~す」と言うと、両耳から耳栓を外して再度笑顔を見せる。で「残念でした。いや、こういうことあるかなぁってね...」と、先ほどの無表情とは違って、してやったりという満面の笑みを見せてくれる。「してやったり」ということでは高村さんも騙したことになりますが「敵を騙すには味方から」と泪ちゃんならばケロッと言うでしょうね。(黒川さんの感情表現はいつも実に豊かですが、この表現力は凄い。ドラマ「天使みたい」で二役を演じ分けたという実績もある黒川さん、ちゃんとそういう経験は蓄積されていてそれず生きています。流石、演技派と言われるだけのことはあります。)で、早島琴は再度催眠術を掛けようとしてペンダントを前に出して降り始める。

が、泪の雫が落ちてきて、早島琴の手袋をした手の上に落ちる。そして光に包まれた早島琴に向かって銭形ストラップが飛んでくる。そしてストラップが赤い網に変わり、早島琴を捕獲する。「泪の裏には悪の影。…」泪ちゃんの力強い口上が始まる。「まんまと泣かせたつもりでも、最後はあんたが泣く番よ」(この部分の台詞、今回は一段とその意味に重みを感じます。まさに早島琴は泪ちゃんを操ったつもりになっていましたからね...→こうして考えると、雷ちゃんまでの5人のケータイ刑事の口上の中で、泪ちゃんの口上は秀逸です。(これに次いで、愛ちゃんと舞ちゃんの口上もなかなか当を得た口上ではありますが...))「その名も人呼んで、ケータイ刑事銭形泪」(Aパートの所で触れましたが、泪ちゃん、一応「ケータイ刑事」と言っています。「何とか刑事」というのは二昔前ぐらいの発想で、ダサくないですか、何て言っていましたが...でも、議論をしたら、「人呼んで」ということで泪ちゃんに丸く収められてしまう気がします)「私の泪で溺れなさい!」で、網を引くと、早島琴はその場に倒れ込む。

と同時に、高村さんも自分を取り押さえている幹部たちに対して反撃に出て、自力で振り払う。が、黒マントの幹部たちはぬんちゃくトンファなどの武器を手にして、「行くわよ」と言って高村さんに向かっていく。(中にはテニスラケットを手にしているのもいましたが、カンフー系なんですね。→ということは「海王星団」は香港マフィアなどと繋がっているのか、中国・共産勢力などと繋がっているのか。そういうことを感じさせてくれます。)が、高村さんがあっさりと片付けてしまう。(流石は高村さん、いざという時には頼りになります。)が、幹部連中が弱すぎる、ということも言える。

「これで、海王星団も終わりです」一人残った早島琴に向かって泪ちゃんが言う。と同時に、公安警部補、柴田さん、更には複数の警官が入ってくる。で、警官たちが早島琴を捕らえる。が、「それはどうかしら」と早島琴は言う。「負け惜しみはよせ」と高村さんは言葉を返す。で、そのまま警官たちによって逮捕された早島琴は連行されていく。が、高村さんの横を通り過ぎるときに右目でウインク一つ、泪ちゃんの横を通るときに不敵な笑みを見せる。(が、そのまま連行されていきました。)で、ここから一気に物語は緊迫感が張りつめた感動のドラマへと変わる。

泪ちゃんはそんな早島琴を見送ったが、振り返ると高村さんが銃を構えて泪ちゃんを狙っていた。「高村さん...」驚く泪ちゃん(が、慌てることはなく、冷静です。)「相棒を射殺する」高村さんはそう言うと、ゆっくりと泪ちゃんの周りを反時計回りに回っていく。泪ちゃんは後ずさりしながらも思い出す。ステージで早島琴は「全てが終わったら相棒を射殺せよ」という催眠を掛けていたのだったが、「あの時、もう一つ別の催眠を...」泪ちゃんの後ろには公安と柴田さんが直ぐに振り子を出して何とかしようとするが、泪ちゃんは「振り子じゃない。ウインクです」と言うと、三人は一斉に高村さんに向かってウインクをする。(でも、公安警部補はウインクというよりも目の体操のつもり?)が、高村さんは銃を構えたままだった。泪ちゃんは「お願い、目を覚まして... 高村さん」と悲痛な声で呼びかける。が、高村さんはそのままで催眠術は解けない。「こうなったらやむを得ませんね」と公安は銃を取り出して高村さんに向ける。が、直ぐに泪ちゃんの手がそれを降ろして「ダメ!私の大事な相棒を撃ったりしたら絶対に許さない!」泪ちゃんは悲痛な顔で叫ぶように言う。「ですが...」と公安。今にも引き金を引きそうな高村さん。緊迫感が走る中「高村さんが撃たれんだったら、私が撃たれた方がいい!」泪ちゃんは悲痛な思いを毅然な態度で言葉にするも、ここまで感情が表に出た泪ちゃんも初めてです。そして「これは命令です」とまで言う。(これまでにも階級が上と言うことを利用していた泪ちゃんですが、今回はそういうものとは全く違います。一緒に死線をくぐり抜けてきた高村さんのことを本当に思っている泪ちゃんで、悲壮感もあり、それでいて覚悟はとうに出来ている泪ちゃんです。)

「相棒を殺す」高村さんの銃口は依然として泪ちゃんを向いている。「お願い、催眠術なんかに負けないでよ、ねっ、高村さん...」泪ちゃんは悲痛な思いをそのまま口にして高村さんに必死に語りかける。が、高村さんは引き金を引こうとする。流石の泪ちゃんも覚悟を決めたようで、そっと目を閉じると下を向く。そして一発の銃声が響いた。

誰かが倒れる音がした。が、打たれたのは泪ちゃんではなかった。泪ちゃんはそっと目を開けると、周囲を確認しようとする。倒れたのは公安警部補だった。で、直ぐに「しっかりしてください」と倒れている公安の横で腰を下ろして語りかける。腹を押さえて倒れている公安は「私の苗字は、…」と言うと、そのままこと切れてしまった。柴田さんがそんな泪ちゃんに、高村さんの銃口が向いていることを告げる。で、思い出したように高村さんを見て立ち上がる泪ちゃん。高村さんは二発目の銃弾の引き金を今にも引きそうになっていて、銃口は泪ちゃんを狙っていた。

心からの思いを込めて高村さんを見る泪ちゃんの目から涙がこぼれ落ちた。(泪の演技をさせたら黒川芽以さんは本当に上手い。芸術品です。)それを見た高村さんはその場に倒れ込み、催眠術が解けたのだった。直ぐに駆け寄る泪ちゃん。「高村さん」と声を掛けると「どうしたんだ」と正気に戻った。が、直ぐに目の前に倒れている公安に気づき「もしかして僕が?」と言う。すると泪ちゃんは「ごめんなさい。私のせい。私が止められなかったから...」と全ての責任は自分にあると受け止めて、涙を浮かべて悲痛な思いを口にする。が、高村さんは「気にしないで良いよ」と優しい声を掛けると、「自分がやったことは、自分で責任を取る」と言って泪ちゃんの背中を一回叩く。で、高村さんの決意を聞いて「高村さん...」と言ってじっと高村さんを見つめる泪ちゃん。(やっぱりこの二人、本当に心の通い合った黄金コンビです。で、この後高村さんは辞表を提出するでしょうが、泪ちゃんも一緒に辞表を出すのは間違いないでしょう。死線を一緒に越えてきた本当の相棒です。)

その時、一発の銃声がした。が、それに続いて柴田さんが「泪ちゃん、これ空砲だよ」と言う。「えっ?」と驚いてかすれるような声を出した泪ちゃんは柴田さんの方を見ると立ち上がる。更に高村さんも立ち上がり柴田さんを見る。で、公安に目を移す泪ちゃん。すると公安も起きあがると「あのねぇ、そうだそうだった。こういう時のために銭形警視総監からの指示を受け、高村刑事の銃と空砲をすり替えておいたのは何を隠そう、私だったんだね」とジロー節で一気に話す。「だったら」と泪ちゃん、「どうして?」と高村さんから一斉に問われると、公安は「それに関してはその場のノリというか、グループ感というか、ついその気になっちゃったよね」と、早口で一気に言うが、まずは高村さんが愛想を尽かしてその場を離れていき、続いて泪ちゃんも泪を拭くと高村さんに続いて去っていき、柴田さんは空砲で自分の肩を叩きながらさようなら。が、公安は「まあ私元々小劇団の出だから悪い癖が出たと言うか...」と誰も聞いていないのにしゃべり続ける。→「劇団ちからわざ」佐藤二朗さんが主催する劇団です。「・1st.4話」はその劇団ちからわざをネタにした物語で、佐藤二朗さんの脚本の物語ですが、色々と苦労しています。それだけに、二朗さんの台詞には実感がこもっています。が、それと同じことが黒川芽以さんにも当てはまっています。黒川さんはストレイドッグに所属していますが、やはり弱小ということで、黒川さんほど演技力があれば、もっと華々しい活躍をしていてもおかしくないと思うのですが...(ということで、黒川さんがマンガ「ガラスの仮面」の北島マヤとダブって見えることがよくあります。)

が、三人が去っていったこともあり、自分も立ち上がり「あっ、そうそうそうそう、一応言っておこう、一応言っておこう。私の苗字は「佐藤」!」(ということで、公安の名前は佐藤公安(さとう・きみやす)、階級は警部補でした。→思えば「・2話」で初登場し、「・1st.13話」で公安の人間という正体を明かしましたが、ようやくフルネームが判明しました。)でも、そのままじゃないですか。が、地下のコンクリートの打ち抜きというこの場所では、その声がやたらと反響し、「凄くここ反響するなぁ」と感想を漏らすが「あえて言う必要無いか...」と一人で突っ込んでいました。(それにしても、相変わらずのジロー・ワールドを楽しませてくれます。)

事件解決後、河原沿いの道を歩いている泪ちゃん(自転車を押している)、高村さん、柴田さん。泪ちゃんが「何はともあれ、一件落着。何か美味しいものでも食べに行きましょうよ。もちろん、高村さんのお・ご・り・で」と、すっかり普段の泪ちゃんに戻っている。(こういう明るい泪ちゃんは、真犯人の動機を知ると重くなるだけに、清涼剤となってくれます。)すると高村さんは「OK!」と一発で承諾しました。が「えっ?なんかやけに素直ですねぇ」と泪ちゃんの方が少し驚いた様に言葉を返すが、笑い声もする。すると「じゃあ、僕は今日はここで。今日は二人だけの方が...」と柴田さんは言い出し、「じゃあ」と言って敬礼をするとさようなら。が、泪ちゃんは「ちょっと、どうしてですか、柴田さん?ねぇ、三人で行きましょうよ!」と言うが、柴田さんは戻ってこなかった。高村さんはそんな泪ちゃんの言葉に、右手で自分の首の後ろをさわってから「実はさあ、ねぇ銭形くん」と言い出すが、言葉に詰まって上手く言い出すことが出来ない。泪ちゃんはしっかりと高村さんの顔を見ている。で、少し照れながら、回り道をするように高村さんは「いつも太っ腹な僕だけど...」と語り始め「君にご馳走できるのは、今日が最後なんだ」と告げる。が、泪ちゃんは「今度は何処のエステですか?」と高村さんのお金の使い方の新たな道を笑いながら尋ねる。が「エステじゃなくてさ...」と言う高村さんだったが、一旦言葉が詰まる。で、一度深呼吸をしてから「シベリア」と語る。で、驚く泪ちゃん。高村さんは続ける。「シベリアに栄転することになった」と告げる。動揺を隠せない泪ちゃんだったが、思い出したように「だからロシア語...」と、最初にロシア語会話を勉強していた高村さんのことを思い出す。が、心の動揺は隠せない。

「僕って優秀だからさ、世界各国からもう引っ張りだこ」と笑いながら語る高村さん。泪ちゃんはそれまでは高村さんを見ていたが、目をそらすと「そうなんだ、全然知らなかったなぁ...」と寂しい思いを口にして、今にも泣き出しそうになる。そして下の方を見ながら「良かったじゃないですか」と言うも、目には涙が浮かんでいる。それに気づいた高村さんは「あれっ、僕と別れるのが悲しくて、泣いてる?」と言うも、強がって泪ちゃんは「違いますよ、嘘泣きですよ、嘘泣き。まだ見破れないなんて、高村さんって本当にダメですね」と言うも、今にも大粒の涙がこぼれそうな泪ちゃんは高村さんの顔を見て言葉を返すことが出来なかった。で、こぼれ落ちそうになる涙を手で拭う泪ちゃんに高村さんは優しく語りかける。

「銭形くん」で、泪ちゃんは高村さんの方を振り返りゆっくりと高村さんの顔を見る。笑顔を浮かべながら高村さんは「短い間だったけど、凄い楽しかった」と告げる。泪ちゃんも色々と会ったことを思い出しながら「私もです」と言うも、それ以上高村さんの顔を見ることが出来ない。で、しばらくの静寂の後、高村さんが口を開く。「最後に言うことない?ほら、大事なこと」が、高村さんの顔を見ることが出来ない泪ちゃんは下を向いたまま「ええっと...」と少し考えてから「シベリアに行ったら、格好付けて薄着なんかしちゃあダメですよ」が「そうじゃなくて...」と高村さん。「じゃあ、ええっと...、ロシア美人に引っかからないように」と泪ちゃんはまたも泣き出しそうになっている。が、「そうじゃなくて。ほら、大事なこと」と再度高村さん。泪ちゃんの頭の中には色んなことが駆けめぐるが、ようやく意を決したように高村さんの顔を見た泪ちゃんは、唇を引き締めてから敬礼をし、「さよなら、バーボン刑事」これに高村さんも敬礼をして「シー・ユー・アゲイン、ケータイ刑事。スパシーバ」ということで、泪ちゃんが高村さんのことを初めて「バーボン刑事」と呼びました。色々とあった泪ちゃんと高村さんですが、やっぱり心は繋がっている黄金コンビです。

目に涙が浮かんでいて、今にも泪がこぼれ落ちそうな泪ちゃんは感激したように「スパシーバ。ロシア語で... 「ありがとう」」と返す。すると「あれっ、知ってたの?」と高村さん。すると泣きそうな顔から急に笑顔に戻った泪ちゃんは「はいっ!だって私、IQ180ですからねぇ」ともう元の泪ちゃんに戻りました。そして「全く素直じゃないんだから...」とこぼすように言う。(が、今回は泪ちゃんも素直じゃなかったですよ。高村さんにお説教じみたことなんか言わないで、直ぐに言ったらいいものを... が、そういう所も泪ちゃんらしいところでもありますが。)すると高村さんは両手を合わせて「お願い、ロシア語教えて。勉強しててももうチンプンカンプン…何せロス帰りだから...」と泪ちゃんにヘルプを。で、「え~っと、どうしようかなぁ」と言う泪ちゃんに「ピロシキ1年分」と言う高村さん。が、泪ちゃんは「ん~と」と言いながら笑顔を浮かべると、右手の指を1本立て、続けて2本、3本、4本、そして5本とも立てました。「全くもう~」と言う高村さんだったが、左手の指も5本立てて両手で「じゃ~ん」と泪ちゃん。すると「君には負けるよ...」と高村さんは歩き出す。泪ちゃんは「あっ、やったぁ!」と両手を叩いて大喜びして高村さんの後を追いかけるように自転車を押し始め「じゃあ、これからも頑張って働いてくださいね。ピロシキ10年分のた・め・に!」ということで、泪ちゃんはピロシキ10年分をゲットしました。(だも、いくら大食いの泪ちゃんでも、全部食べるのに何年かかるのでしょうか?)

今回の物語は、「海王星団」三部作の完結編ということで、トリックの方は難しくないものでしたが、その分、ドラマの方でたっぷりと魅せてくれました。こうして「ケータイ刑事」の第二の黄金コンビである「泪&高村」というコンビは終わりです。(「愛&五代」と共に「ケー刑事」史に残る名コンビです。)この後、劇場版「THE MOVIE」では、泪ちゃんは五代さんと高村さんのダブル・パートナーということになります。

それにしても、1st.13話の後、愛お姉ちゃまに五代さんを引き抜かれ、今度は高村さんを引き抜かれた泪ちゃん。人事の方ではちょっと可哀想ですね。(が、泪ちゃんだったらそんなことに負けないで今後も活躍してくれるでしょうが...)また、次のパートナーというのは、「パートナー」と言っても一緒に現場に足を運んでくれません。ということで、次回からの全4話の「アナザーストーリー シベリア超特急刑事」は、実質的にはタイトル「ケータイ刑事 銭形泪」の通り、泪ちゃんの泪ちゃんによる泪ちゃんのための物語になります。(「バディもの」というのが基本の「ケータイ刑事」ですが、異色の作品と言うことになります。が、こういうチャレンジというのは大いに評価して良いところでもあります。尚、次回からは「アナザーストーリー」という扱いになっていますが、「銭形泪・2nd.シリーズ」として一緒にまとめられています。が、「・シベ超」として区別する場合もあります。(この場合は「銭形泪」は3シリーズあったと言うことになります。)まあ、これも見方一つのことですが、筆者は「2nd.」にくっつくという認識でいます。)

ということで、高村さん、お疲れ様でした。が、シベリアに行った高村さんですが、一ヶ月後には再び日本に戻ってきて、銭形家・第四の刺客・銭形家の逸材である零ちゃんとコンビを組むことになります。(草刈さんということで言えば、「銭形泪」のあと「ウルトラQ dark fantasy」の撮影があり、再び戻ってくる、ということになります。)

鑑識メモ。柴田さんが感慨深そうにしている。一応、「こんにちわ、柴田太郎です」といういつもの挨拶をするが、涙声になって感極まっている。「ついにこの日がやってきてしまいました。高村さんがシベリアに行ってしまいました!」と嬉しそうに言い、「これで泪ちゃんを独占できる!」ということで万歳三唱をする柴田さん。が、そこに口にメモを加えた伝書鳩が現れる。そのメモは「伝令」と書いてあり、それを手にした柴田さんは目を通す。「伝令。いやぁ、泪ちゃんって、本当にいいですね。シベリアより愛をこめて 新しいパートナーより」で「誰だ?」→次回からのパートナーとなるあの方からのメッセージでした。で、次回からは「アナザーストーリー」となり、この「鑑識メモ」も...(「泪ちゃんを独占」なんてことを言っているから柴田さんには天罰が下されることになります。)また、「新しいパートナー」と言っても、これまでの五代さん、高村さんと違って、現場は行きません。ということで、名前の上では「パートナー」とはいうものの、実質的にはパートナーがいない泪ちゃんの一枚看板になります。(柴田さん、一応泪ちゃんと一緒に現場に行きますが、パートナーではなく、鑑識であり、助手と言ったようなものです。)

それにしても、Bパートだけでも、「銭形泪」以外の「ケー刑事」だったら1話分に相当するような文章量を書いていたなんて、「銭形泪」はそれだけ面白く、かつネタに満ちていて、本当にハマったということです。(今回の物語、前後編を合わせると、完全にいつもの倍に達している...やはり「[簡略版](仮題)」として別に書くことにするかもしれません...)

 

 

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↓「シベ超」ということで...
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