JAMES GANG『THIRDS』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1971年に発表された彼らの3rd.アルバムである。JAMES GANGと言えば、後にEAGLESに加入することになるギタリスト・JOE WALSHや、DEEP PURPLEに加入することになるTOMMY BOLINが在籍したことで知られているバンドであり、'60's終盤から'70's前半にかけて活躍したバンドである。(バンドであり、個人名ではない。→かなり前だが、筆者が某友人に「JAMES GANG」の話をした時、その友人は全く知らなくて「それ、誰?どういう人?」と、完全に個人名だと思っていて、しばらく話がかみ合わなかったという経験がある。)本アルバムはJOE在籍時のもので、TOMMYはまだメンバーではない時期の作品である。JOE在籍時代のサウンドはフォーク・ロック寄りのものもあり、JOEの世界ということを感じさせてくれるものである。また、本アルバムは、1971年のBillboard年間アルバム・チャートでは59位、レギュラー・チャートでは最高位27位を記録している。
収録されているのは以下の全9曲である。『Walk Away』『Yadig?』『Things I Could Be』『Dreamin' In The Country』『It's All The Same』『Midnight Man』『Again』『White Man/Black Man』『Live My Life Again』。
この中から筆者のお薦め曲は、『Walk Away』『It's All The Same』『Midnight Man』という所をピックアップしておく。これらの曲は、JOEのキャリア全体を通したベスト盤の方にも収録されている曲でもあり、彼のJAMES GANG時代の代表的な曲としても知られている曲であり、本アルバムではない所で耳にすることもある曲であるが、やはりこういう曲は、オリジナル・アルバムで聴くことをするべきである。
JOEが脱退後、JAMES GANGのサウンドは、よりハードな方へ、ファンキーな方へと変わっていくことになり、JOEの世界とはかけ離れたものになっていくが、これはバンドとしたら当たり前の進化の道を辿っていくものである。そのサウンドのためにJOEの在籍時のサウンドもそうではないか、という誤解があって敬遠する方もいるようだが、やはり「百聞は一見にしかず(一聴にしかず)」であり、しっかりと聴いて欲しいバンド(アルバム)である。
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