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ROXY MUSIC『SIREN』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1975年に発表された彼らの5th.アルバムであり、彼らの代表的なアルバムの一つである。しかも、本アルバムを発表した後、彼らは解散を発表した(1979年に再結成して復活する。)ということで、本アルバムは、前期ROXYのラスト・アルバムと言うことにもなり、彼らのキャリアを考える上でもちょっと重みのある位置づけのアルバムと言うことにもなる。(位置づけだけでなく、前期ROXYのアルバムでは最高傑作と言っても良いだろう。)サウンドの方は、これまでの彼らのサウンドにいっそう磨きがかかってより成熟した完成度の高い楽曲が集まっていて、ROXYサウンドの一つの頂点に達することになった。また、本アルバムでは、B.フェリーだけではなく、メンバー全員が今まで以上に曲作りに名前を連ねているということで、ROXYの底力を感じることになる。色々あったとはいうものの、これだけ完成度が高いアルバムを発表したら、やることは全てやったということになり、(3年後に復活するが、)解散を選ぶというのも納得できる気がします。

収録されている曲は以下の全9曲である。『Love Is The Drug』『End Of The Line』『Sentimental Fool』『Whirlwind』『She Sells』『Could It Happen To Me?』『Both Ends Burning』『Nightingale』『Just Another High』。

イギリスで大ヒットを記録した『Love Is The Drug』をはじめ、実にクオリティの高い曲ばかりである。(こうなると、お薦め曲というのは全てと言うことになってしまう...)『Love Is The Drug』はROXYのファンであれば、あまりにもお馴染みの曲であり、知っていて当然の曲である。(もちろん、本アルバムの収録曲の中では一押しの曲である。)この他に、お薦め曲として寄りも筆者の好きな曲ということで、『Sentimental Fool』『She Sells』『Nightingale』『Just Another High』という所を記しておくことにするが、お薦め曲と言うことでは全ての曲を押すことにする。(本アルバムは、後期ROXYの「AVALON」と共に、筆者のお気に入りのアルバムである。)

本アルバムはROXYが放った傑作であると共に、'70'sのブリティッシュ・サウンドの一つの頂点でもある。'70'sのイギリスというと、BEATLES解散という大きなことがあり、様々なサウンドが生まれていくことになる。そんな中で、プログレの方で偉大なアルバムが発表されており、また、パンクやニューロマンティック派と言われるサウンドが生まれて世界に広がっていくことになるが、本アルバムはそれらにも少なからず影響を与えており、ブリティッシュ・サウンドの奥深さをも感じることが出来るのだが、ROXYも、時代をリードしたそんな偉大なグループの一つである。'79年に再び活動を再開し、'80's初頭にもROXYサウンドがヒットを記録しているが、その後期ROXYしか知らない方は迷わずに聴いてもらいたいアルバムである。また、ROXYのファンの方は、じっくりと彼らの奏でるサウンド・ステージに酔いしれましょう!

 

Siren

Siren

  • アーティスト: Roxy Music
  • 出版社/メーカー: Virgin
  • 発売日: 2000/03/14
  • メディア: CD


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