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STEVIE NICKS『THE WILD HEART』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1983年に発表された彼女の2nd.ソロ・アルバムである。FLEETWOOD MACのメンバーとして活躍していた彼女であるが、本アルバムではMACよりもロックの色を濃くしたサウンドを奏でていて、さながらロック・シンガーということに重みを置いた作品となっている。ということで、妖精と言われた彼女であるが、妖精ではなく、小悪魔的な雰囲気のする独特のボーカルを聴かせてくれていて、MACでリードボーカルを取る曲とは完全に雰囲気が違っている。本アルバムはBillboardのアルバム・チャートで最高位5位を記録するヒットとなったが、発売時期の関係もあって、年間チャートは1983年が80位ね1984年が77位というように、2年連続ランクインしているが、思ったよりも低い位置にランクインしている。(ヒットのピークの時期が丁度集計年が変わる頃だったため、こういう結果になったのであり、取り立ててヒットの規模が小さかったということではない。→こういうアルバムって毎年何枚かあります。)

収録されている曲は以下の全10曲である。『Wild Heart』『If Anyone Falls』『Gate And Garden』『Enchanted』『Nightbird』『Stand Back』『I Will Run To You』『Nothing Ever Changes』『Sable On Blond』『Beauty And The Beast』。

この中からは、やはり『Stand Back』である。ロックのリズムに乗りパワフルに聴かせてくれるこの曲は全米TOP 5入りをする大ヒットとなり、1983年のBillboard年間シングル・チャートで44位、レギュラー・チャートで最高位5位を記録している。この他にもBillboardの年間シングル・チャートTOP 100にはランクインしていないものの、『If Anyone Falls』がレギュラー・チャートで最高位14位、『Nightbird』がレギュラー・チャートで最高位33位を記録している。(筆者のお薦め曲は、この3曲と『Beauty And The Beast』、そしてアルバム・タイトル・ナンバーである『Wild Heart』)

1st.ソロ・アルバムでは「妖精」という雰囲気を出していたが、本アルバムでは脱・妖精ということで、ロックの歌姫に変貌した姿があるが、それがまた何処か妖しい魅力に満ちている。ということからその前からも言われていたが、「小悪魔」とも言われるようになり、そうなると必然的にKATE BUSHと比較されることになった。(KATEも、「天使か悪魔か」と言われていました。)が、KATEの独特の世界観のサウンドとはことなり、彼女のサウンドは正統派のロック路線と言うことで、とても聴きやすいものである。(JOAN JETTのようなバリバリのロックではなく、彼女の根底にはカントリーが流れていることもあって、ポップのテイストのするロックである。)

本アルバムがリリースされた頃、MACの方は空中分解状態に陥っていたが、完全に空中分解していないところがまたMACらしいところでもあるのだが、本作というソロで、ある意味充電した彼女をはじめとするMACのアルバムもまた持ち味が大いに出ているものである。本アルバムはS. NICKSのソロと言うだけでなく、MACのアルバムにも繋げて聴いてもらいたいところである。

 

The Wild Heart

The Wild Heart

  • アーティスト: Stevie Nicks
  • 出版社/メーカー: Modern
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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