SSブログ

SHEENA EASTON『SHEENA EASTON』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1981年に発表された彼女のデヴュー・アルバムである。彼女は卓越した歌唱力で、デヴューすると瞬く間にヒットを飛ばして、'80'sの歌姫としてその光を放つことになったが、その衝撃は、後のWHITNEY HOUSTONやMARIAH CAREYの衝撃に優るとも劣らないものがあった。が、ポップな所はSHEENAの方が上である。で、シンデレラ・ガールと言われることになった。アルバム全体を通してとても聴きやすい良質のポップスを聴かせてくれている。また本アルバムは1981年のBillboard年間アルバム・チャートでは53位、レギュラー・チャートでは最高位24位を記録している。

収録曲は、オリジナル盤では10曲であったが、現在は5曲のボーナストラックが追加されて、全15曲となっている。『Morning Train (Nine To Five)』『Don't Send Flowers』『Cry』『Take My Time』『Prisoner』『Modern Girl』『So Much In Love』『Voice On The Radio』『One Man Woman』『Calm Before The Storm』、そしてボーナストラックが『Family Of One』『Please Don't Sympathise』『Right Or Wrong』『Paradox』『Summer's Over』。

この中では、ほぼ同時期にDOLLY PARTONの『9 To 5』がヒットを記録していたために改題された『Morning Train (Nine To Five)』が全米No.1の座を2週に渡って獲得するという大ヒットとなり、1981年のBillboard年間シングル・チャートでも12位にランクインする大ヒットを記録している。(ちなみに、DOLLY PARTONの『9 To 5』も全米No.1を獲得している。(1週1位のあと、一旦その座を明け渡し、再度1週1位に返り咲き、通算2週1位を獲得している。))ミディアム・テンポの明るく楽しいポップス・ナンバーであり、ポップスの王道を行く曲である。また、デヴュー曲である『Modern Girl』も1981年のBillboard年間シングル・チャートで95位、レギュラー・チャートで最高位18位を記録するスマッシュ・ヒットとなっている。こちらはテンポの良いポップ・ナンバーで、'80'sで隆盛を極めるエレポップ路線の一曲である。

この他の曲では、ボーカリストとしての才能を感じさせる『So Much In Love』と『One Man Woman』をお薦め曲としてピックアップしておく。更に、追加収録されている5曲のボーナストラックもなかなかどうして、聴かせてくれる曲のオンパレードであり、この追加によって本アルバムが一段とシンガーとしてのSHEENAの魅力を高めてくれている。(そのボーナストラックの中からは『Right Or Wrong』と『Summer's Over』をお薦め曲として記しておく。)

'80'sにおいて、SHEENAはイギリスから飛び出して女性ボーカリストとしてその名を欲しいままにするが、そんな彼女のデヴュー・アルバムでは、まだ初々しい所もあって、それがまた微笑ましく感じることになる。ボーナストラックの追加によってオリジナルが改変されることには賛否両論あるが、本アルバムの場合はこれによって間違いなく完成度が上がったことになり、これは'80'sの歌姫SHEENAの歌声を堪能するにはあまりにも嬉しいことである。聴いておいて損のしないアルバムである。(オリジナル盤をお持ちの方も、ボーナストラックのある方を聴きましょう!)

 

Sheena Easton

Sheena Easton

  • アーティスト: Sheena Easton
  • 出版社/メーカー: One Way
  • 発売日: 1999/06/29
  • メディア: CD


コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

STEVIE WONDER『SONGS ..SALENA JONES『MY LOVE.. ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。