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TONY BENNETT『I LEFT MY HEART IN SAN FRANCISCO』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1962年に発表されたアルバムであり、タイトル・ナンバーはポピュラー・ソングとなり、誰でも知っているというあの曲である。(邦題「霧のサンフランシスコ」)このアルバムはロングセラーとなり、Billboardのアルバム・チャートで、最高位は5位ながら、1963年の年間アルバム・チャートでは5位、1964年の年間アルバム・チャートでは20位、1965年の年間アルバム・チャートでは65位というように、3年連続して年間アルバム・チャートにランクインしている。ちなみに、1963年の年間アルバム・チャートは、前年までは「STEREO」と「MONAURAL」に別れていたが、これが統合された最初の年である。(今「モノラル」と言っても、「それ何?」と言う方が多いでしょうが...ということで、異次元の世界のような感覚もなきにしもあらずで...)

収録されているのは以下の全12曲である。『I Left My Heart In San Francisco』『Once Upon A Time』『Tender Is The Night』『Smile』『Love For Sale』『Taking A Chance On Love』『Candy Kisses』『Have I Told You Lately?』『Rules Of The Road』『Marry Young』『I'm Always Chasing Rainbows』『Best Is Yet To Come』。

やはり『I Left My Heart In San Francisco』(邦題「霧のサンフランシスコ」)は彼の代表曲ということで外せない。この名曲のために(ベスト盤ではなくて)本アルバムを入手するというのもあり得るのだから、これは致し方ないところである。それ以外の曲もお馴染みの曲であるので、特に説明は不要かであろう。とにかく、ポピュラー・ソングを聴いていれば、彼の名前を知らないのであれば、オールディーズは一体何を聴いているのか、と言われて奇人変人扱いされても当然というのが彼である。収録曲のいずれもが現代まで語り継がれ、将来にも語り継がれていく名曲ばかりである。

これらの中から、あえてお薦め曲をピックアップするということで、『Once Upon A Time』『Tender Is The Night』『Candy Kisses』『Marry Young』と言うところを選んでおくが、この選考基準は筆者の好みである。(いずれもが良い曲なので、こうなると好き好みで選ぶしかないものですから...)

本アルバムはリリースから40年以上が流れているが、今年になってリマスターされて新たにリリースされることになったのだが、'60's(前半)のアルバムがこういう形でリリースされるというのは音楽ファンとしたら実に嬉しい所である。これまではオールディーズのオムニバス盤では『I Left My Heart In San Francisco』は必ず収録されていることもあり、耳にする機会はいくらでもあったが、オリジナル・アルバムがというのは、オールディーズ・ファンとしても感涙ものである。「温故知新」とも言うが、こういうアルバムに触れることで音楽の神髄を味わってもらいたいところである。

 

I Left My Heart in San Francisco

I Left My Heart in San Francisco

  • アーティスト: Tony Bennett
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

↓リマスター盤です。

I Left My Heart in San Francisco

I Left My Heart in San Francisco

  • アーティスト: Tony Bennett
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 2006/08/29
  • メディア: CD

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