TEARS FOR FEARS『THE HURTING』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1983年に発表された彼らの1st.アルバムである。彼らは『Shout』のシングル・ヒットと1985年に発表したアルバム「SONGS FROM THE BIG CHAIR」でブレークすることになるが、本アルバムでもそのエレ・ポップ路線の聴きやすいサウンドを奏でていて、後のブレークを予感させてくれている。この時期は、同じようなサウンドを奏でるグループが次々と登場したが、キラリと光るセンスを感じさせていたのは確かなところである。(が、本アルバムは殆ど評価されていない。)
収録されている曲は以下の全10曲である。『Hurting』『Mad World』『Pale Shelter』『Ideas As Opiates』『Memories Fade』『Suffer The Children』『Watch Me Bleed』『Change』『Prisoner』『Start Of The Breakdown』。
この中からは、『Hurting』と『Mad World』が良い味を出しているが、アルバムの冒頭にこういう引きつけられる曲が収録されているというのは、アルバム全体をじっくりと聴こうという気にさせてくれるということもあり、楽しいサウンドを聴くことが出来るようになる。
サウンドは、'80'sに一気にメジャーなサウンドとなるシンセサイザーを使った所謂エレポップであるが、彼らのサウンドはメロディ・ラインが綺麗なものであり、これが他の数多くのエレポップ・グループと違って聴きたくさせてくれている。名盤「SONGS FROM THE BIG CHAIR」を聴いたら、本アルバムも是非聴いてもらいたい所である。
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