SSブログ

TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS『TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1976年に発表された彼らの1st.アルバムである。TOMは心機一転して新たにバンドを組んだのだが、本アルバムを発表した当時は、極普通のアメリカン・ロックを聴かせるハンドの一つということにしかならなかったが、本アルバムでは、後の彼らのサウンドの特徴であるシンプルながらもストレートなR & B系のロックを聴かせるというスタイルは確立していた。また、彼らの代表曲となる『Breakdown』『American Girl』も、この時のものであり、これが花開いていくことになる。TOMのキャリアでは出直しとなることになるが、ここから新たな飛躍が始まるのである。

収録されているのは以下の全11曲である。『Rockin' Around With You』『Breakdown』『Hometown』『The Wild One』『Forever』『Anything That's Rock 'N' Roll』『Strangered In The Night』『Fooled Again (I Dont Like It)』『Mystery Man』『Luna』『American Girl』。

この中からは、やはり『Breakdown』と『American Girl』ということになるが、シンプルながらもストレートなそのサウンドは、彼のロック・スピリットに満ちたものであり、メロディ、ボーカルとバランスの良いアルバムの花となっている。この2曲以外では、『The Wild One』『Strangered In The Night』といった曲をお薦め曲として記しておく。

本アルバムが発表された当時は、ロックと言えばウエスト・コースト・ロックが盛り上がり、更にはパンクが新たなサウンドとして脚光を浴びていた。また、世界的なディスコ・サウンドのブームも本アルバムの発表後にやってくることになり、オーソドックスなロック(特に、派手さのないシンプルなロック)は肩身の狭い思いを受けることになる。が、それでも自分たちのスタイルを守り、その道を進み、地道なライブ活動を続けることで、経験を重ねて成熟していくことになる彼らであるが、本アルバムにはそんな彼らの魂が籠もっている。まだまだ荒削りなところがあるものの、こういう魂の籠もったサウンドは、やはり心を惹かれるものがある。後のヒット・アルバムを聴いたら、彼らの新たな出発点となった本アルバムはしっかりとチェックしておきたいところである。じっくりと聴きましょう。

 

Tom Petty & the Heartbreakers

Tom Petty & the Heartbreakers

  • アーティスト: Tom Petty & the Heartbreakers
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 2002/05/07
  • メディア: CD


コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

TEARS FOR FEARS『THE ..TACO『PUTTIN' ON THE .. ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。