VAN HALEN『VAN HALEN』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1978年に発表された彼らの1st.アルバムである。本アルバムは、ロックを語る上では重要なものであり、今までにないエディのギター・プレイは斬新であり、「ライトハンド奏法」と言われる演奏はちょっとした革命であった。これだけで本アルバムとVAN HALENの名前はロックの歴史にその名を刻み込むことになった。ロック・ファン(特にギターがお好きな方)にはこれを聴いていなかったらモグリである。ということで、本アルバムは1978年のBillboard年間アルバム・チャートでは33位、レギュラー・チャートでは最高位19位を記録するヒットとなった。また、KINKSの『You Really Got Me』をカヴァーして大ヒットを記録させるなど、カヴァー曲をヒットさせるというのはデヴュー時からのことでもあった。
収録されているのは以下の全11曲である。『Runnin' With The Devil』『Eruption』『You Really Got Me』『Ain't Talkin' 'Bout Love』『I'm The One』『Jamie's Cryin'』『Atomic Punk』『Feel Your Love Tonight』『Little Dreamer』『Ice Cream Man』『On Fire』。
1曲目の『Runnin' With The Devil』は軽いウォーミング・アップと言った感じで、ライトハンド奏法を取り入れたあまりにも有名な『Eruption』に続き、たっぷりとそのテクニックを聴かせてくれる。(この曲は一押し中の一押しです。)そして、KINKSのカヴァーである『You Really Got Me』がディスコ・サウンドのブームという時代にロックは死んではいないとばかりに新たな命をもらって甦る。それ以外の曲も良いのだが、『Eruption』の衝撃のインパクトがあまりにも大きすぎますから、ちょっと見劣りを感じてしまうのは仕方のない所なんでしょうね。
ということで、筆者のお薦め曲は『Eruption』を中心としたアルバムの出だしからの3曲である。それでなくてもとにかく『Eruption』は外せない。ギターをプレイするという方であれば、必ずやライトハンド奏法をやってみたことでしょうね。
ということで、ギター・ファンにとってはバイブルの一つであり、たっぷりとエディのギターに酔いしれましょう!だけど、邦題「炎の導火線」と言うのは、後のギターを変えたということを考えれば良いタイトルと考えることが出来るが、リリースから四半世紀以上が過ぎた現在になって改めて考えると、インパクトが小さいな、と感じてしまう。でも、原題のバンド名をそのままアルバム・タイトルにしたものよりは良いですが...(本アルバムの邦題は、筆者としたら珍しく、評価している方である。)
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