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「PAPER MOON」 [映画(洋画)]

表題の作品は1973年の「ぺーパー・ムーン」である。この作品は何と言ってもテイタム・オニールである。彼女は本作出演時は若干8歳であり、それでアカデミー助演女優賞を獲得したということで、天才子役としてその名を映画史に残している。その後、それなりに活躍したものの、「天才子役は大成せず」というジンクスの様になったものの、本作におけるテイタムはまさに凄い!

この作品は、ジョー・デヴィッド・ブラウンの原作、アルヴィン・サージェントが脚本を書き、ピーター・ボグダノヴィッチ監督がメガホンを取ったものである。また、カラーではなく、白黒作品として仕上げたことが、一段と良い味を出すことになった。出演はライアン・オニールとテイタム・オニールの親子に、マデリーン・カーン、ジョン・ヒラーマン、ランディ・クエイドたちである。

物語は、ロード・ムービーである。聖書を売りつけている詐欺師の男・モーゼが、母親が交通事故で亡くなったという9歳の少女・アディを預かって、親戚の家までに届けることになった。最初はお互いに嫌に思っていたが、アディには詐欺師としての才能があり、モーゼは旅を続けるうちに彼は父親のような感情を抱くようになっていく。また、アディも親子のように心を通わせ合うようになっていく、という心温まる物語である。

また、キャラクターにも味があり、何処か抜けている所のあるモーゼに対して、アディは意外としっかりしていて、時には大人顔負けの度胸の良さで詐欺の片棒を担ぎ、大人を手玉に取ることもある。ということで、大人と子供のバディ作品でもある。→「ケータイ刑事」のコンビに通じるところがあります。(特に、子役から活躍している宮崎あおいさん(銭形愛)、黒川芽以さん(銭形泪)を思わせてくれる所もあります。)

本作は、映画として大ヒットを記録たこともあって、アメリカではテレビシリーズのドラマも製作されることになった。で、そのTVシリーズでは、あのジョディ・フォスターがアディを演じているというのも注目です。('70'sの終盤、'80's初頭には、テイタム、ジョディにブルック・シールズ、クリスティ・マクニクルの4人が4大ティーンエイジャーとして絶大な人気を誇っていました。)

派手な仕掛けは無いが、心にちょっとじ~んと来る所があり、ちょっとした笑いや懐かしさもあるいいお話です。一度は見てもらいたい作品である。

 

ペーパー・ムーン スペシャル・コレクターズ・エディション

ペーパー・ムーン スペシャル・コレクターズ・エディション

  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • 発売日: 2006/04/21
  • メディア: DVD


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