BRUCE SPRINGSTEEN『THE RIVER』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1980年に発表された2枚組のアルバムである。このアルバムは、彼の真骨頂を発揮したアルバムであり、彼の代表的なアルバムである。2枚組ということで、BOSS節をたっぷりと堪能することが出来るアルバムである。本アルバムは当然の如く、大ヒットを記録していて、1981年のBillboard年間アルバム・チャートでも10位にランクインし、レギュラー・チャートでは4週間にわたって全米No.1の座を獲得している。2枚組アルバムが1位の座を獲得するということは、どちらかというと珍しいことであるが、'80'sの初頭は、PINK FLOYDの「THE WALL」や本アルバムなど、2枚組でも本当に内容のあるアルバムが多くあり、全米No.1の座を獲得していましたね。
収録曲は、LPと同じく2枚のDISCに分かれていて、1枚目が11曲、2枚目が9曲の全20曲である。1枚目の収録曲は以下の通りである。『Ties That Bind』『Sherry Darling』『Jackson Cage』『Two Hearts』『Independence Day』『Hungry Heart』『Out In The Street』『Crush On You』『You Can Look (But You Better Not Touch)』『I Wanna Marry You』『River』。そして、DISC 2の収録曲は以下の通りである。『Point Blank』『Cadillac Ranch』『I'm A Rocker』『Fade Away』『Stolen Car』『Ramrod』『Price You Pay』『Drive All Night』『Wreck On The Highway』。
この中からは、『Hungry Heart』がシングル・ヒットを記録していて、1981年のBillboard年間シングル・チャートでは49位、レギュラー・チャートでは最高位5位を記録している。が、唸らせてくれる曲が目白押しである。(特にDISC 1の方にそれが凝縮されている。)
お薦め曲は、シングル・ヒットの『Hungry Heart』は当然であるが、アルバム・タイトル・ナンバーである『River』も秀逸である。また、本アルバムのオープニングを飾る『Ties That Bind』、幕を閉じる『Wreck On The Highway』も捨てがたい。(ということで、早い話、全てをお薦め曲としたいところである。)
'70'sの時代ではアメリカの一人のロックンローラーであった彼が、'80'sの声と共に本アルバムを引っさげて、'80'sという新たな時代の旗手として躍り出て、この後、'80'sのアメリカの象徴と言われることになるアルバム「BORN IN THE USA」に繋がるのだが、本アルバムは、彼のキャリアを語る上でも重要な位置を占めるが、'80'sサウンドを語る上でも重要なポジションに位置するものである。たっぷりと味わって堪能しましょう!
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