ERIC CLAPTON『JUST ONE NIGHT』 [音楽(洋楽)]
今回は、珍しくライブ・アルバムをピックアップする。表題のアルバムは1980年にリリースされた2枚組のライブ・アルバムであり、1979年12月の日本武道館でのライブを収録したものである。ライブということなので、彼のギタリストとして腕をたっぷりと堪能することが出来るものであり、唸らせてくれるものである。また、本アルバムは、1980年のBillboard年間アルバム・チャートでは47位、レギュラー・チャートでは最高位2位を記録する大ヒットとなっている。(ライブ盤&2枚組ということを考えたら、ビッグ・ヒットである。)
収録曲は、DISC 1に8曲、DISC 2に6曲の、全14曲が収録されている。DISC 1には、『Tulsa Time』『Early In The Morning』『Lay Down Sally』『Wonderful Tonight』『If I Don't Be There By Morning』『Worried Life Blues』『All Our Past Times』『After Midnight』。そしてDISC 2には、『Double Trouble』『Setting Me Up』『Blues Power』『Rambling On My Mind』『Cocaine』『Further On Up The Road』。
彼の'70'sの間に放った代表的な曲が収録されている。(ライブが'79年だから、'80's以降の曲がないのは当たり前ですが...)お薦め曲は、DISC 1では『Lay Down Sally』『Wonderful Tonight』『Worried Life Blues』、DISC 2では『Cocaine』『Double Trouble』『Setting Me Up』をピックアップしておくが、ライブならではの醍醐味が味わえるのは、アンコールに応えての『Further On Up The Road』である。会場の熱気が伝わってくるのは、やはりアンコールであり、これを楽しむことが出来るのがライブ盤の醍醐味である。
また、お薦め曲にもピックアップをしているが、ブルース系のナンバーは味があって、単なるギタリストではなく、ブルース・マンとしての彼の魅力を大いに出している。こういう渋い所もまた彼の魅力の一つである。
本ライブは映像ソフトの方は無いが、ライブの映像ソフトというのは会場の興奮をも伝わってくるが、そのライブを直接見ていない人間にとっては、頭の中でイメージを膨らませることに関しては大きな邪魔な要素になるのもまた事実である。音声だけのライブ盤というのは、どういう風にプレイしているのか、会場の盛り上がりを歓声から想像する、等、色々なイマジネーションを膨らませてくれるということもあって、考えるだけでもワクワクしてくるものである。本ライブ盤は、会場が日本武道館ということで、知っている会場でもあり、そういう想像を膨らますにはピッタリである。サウンドを楽しむ以外にも色々と楽しむことが出来るライブ盤である。
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