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ケータイ刑事銭形零14話(2nd.1話)[改訂版] [ケータイ刑事]

今回の物語は第14話(2nd.1話)の「帰ってきた男! ~福笑いキング殺人事件」である。お姉ちゃま、お姉ちゃま、お姉ちゃまとコンビを組んだ五代さんが、神無島署から警視庁に復帰して、零ちゃんとコンビを組むと言うことになりました。ちゃんが署長の神無島署は平和になったということで、五代さんは警視庁に復帰、ちゃんはスコットランド・ヤードに留学したという設定です。(お姉ちゃまの留学は、この後の「ケータイ刑事THE MOVIE」にも設定が活かされている。が、あおいちゃんは全く出てきません。)

また、今回の物語は、2005年の正月(1/2)に放送されたと言うことで、零ちゃんの和服姿を見ることが出来るというサービスもあります。(で、「・1st.1話」も正月放送ということで、そういう美味しいところはしっかりと受け継がれました。)更に、「2nd.」シリーズに突入と言うことで、「2nd.1話」なので、恒例のお約束もたっぷり(ゲストが宝積有香さんというのもその一つ)あるので、嬉しいところです。

尚、本記事のタイトルに「[改訂版]」とあるのは、「銭形零」は全話過去に一度記しているが、その時の記事をベースに加筆&修正を行ったために「[改訂版]」としています。(以前に記した記事をご覧く場合は、ここをクリックして下さい。)それではいつものように、(いつも以上の)長文&今更ながらのネタバレありで本編に行きます。

零ちゃんが着物姿で神社にお参り。している。お賽銭を入れて柏手を打ち、「今年もよい年でありますように、お願いします」と零ちゃん。続いて、おみくじを発見し、「今年最初の運試し」ということで引くことにした。社務所に小走りで行くと、巫女さんがいたが、この巫女さんが佐藤二朗さんである。(「・1st.1話」の目撃者子(めうつ・ものこ)にも負けない強力なキャラです。)で、「どうぞ、お好きなものを一つ...」と言うが、そのおみくじとは「フォーチュン・パイ」であり、パイの中におみくじが入っているというのだった。(やっぱり、遠州理津さんです。)零ちゃんは「そうなんだ...」とその説明を聞くと、「じゃあ...これ」と言って、3つある中から向かって一番左のパイを選ぶ。で、そのパイを割ると「あった...」ということでおみくじが出てきた。で、「大吉、大吉、大吉...」と言っておみくじを開こうとする零ちゃんだったが、悲鳴が聞こえた。で、慌てて駆けつける零ちゃん。(これはケータイ刑事魂でもあります。)

神社からでると、若い女性が道に倒れていた。零ちゃんが声を掛けると「バッグをひったくられて...」と言う女性。「どっちに行きましたか?」と尋ねると「あっちに」と言って指を差す女性。で、零ちゃんは袴姿の男が走っていく姿を見つけ、「いた!」と言ってその袴姿の男を追いかける。途中で「待て、待ちなさい」と言う零ちゃんだったが、直ぐに「待て、と言って待つ犯人はいないか」と零ちゃんの一人ツッコミ。(でも、その通りですね。)が、その袴姿の男は突然立ち止まり、振り返ると「一度決めたら、男は立ち止まらない。それが男だ、熱血だ!」と言う。その男は凧揚げをしていたのであった。で、零ちゃんに向かって「何の用?」と問う。零ちゃんは「いえ...」と何も言えない。そうしていると「その格好は七五三?」と尋ねる男。すると口をふくらせて「初詣です」と返す零ちゃんは「い~っ」とするとその場を後にした。(これが零ちゃんと五代さんのファースト・コンタクトでした。)

社務所に戻った零ちゃんは、バッグをひったくられたという女性に事情を聴いている。自転車に乗った人に後ろからいきなり奪われた、後ろ姿だけで顔は見ていないということだった。そこに柴田さんがやってくると、「明けましておめでとうございます」とまずは新年の挨拶を零ちゃんにする。続いて「ひったくられたのはこのバッグじゃありませんか?」と言ってバッグを女性に見せる。すると「ああ、私のです」ということで、その女性のバッグだった。で、柴田さんに事情を聴く零ちゃん。「さっき、多聞大通りに落ちていたと届け出があってね」というでした。で、女性に確認してもらうと、間違いなくその女性のものだった、しかし、お金の方は抜き取られていた。犯人の指紋が出るかも知れないから、ということで、柴田さんがそのバッグをしばらく預けさせてもらうことになる。

そうしていると、巫女の二朗さんがやってきて「三時のおやつにパイ茶は如何ですか?体の芯までほっかほっか暖まりますよ」と言ってお茶を出す。女性は巫女が口にした「3時」という言葉で時間が気になり、時計を見る。すると時計の針は「3:10」を指していた。で、3時半から福笑い教会の新年会がある、と言ってその女性は「私はこれで」と言って帰ろうとする。で、巫女さんが「そんなこと言わずに飲んでけよ」とお茶を勧めるが、それを断る女性。で「パイなら」とふてくされて口にする巫女さんに「パイなら」と返すと、帰っていった。で、零ちゃんが「福笑い?」と言ったことで、柴田さんがその説明をしてくれる。(が、二朗さんに玩具にされる柴田さんでした。)

柴田さんは零ちゃんに対して「元旦から事件に巻き込まれるなんて、大変だね。」何てことを口にするが「柴田さんが来てくれて助かります」と零ちゃん。が、巫女さんが「そんなことより、おみくじはどうした?」と言うことから、「忘れてた」と言う零ちゃんに対しておみくじの結果を尋ねる。で、思い出したようにおみくじを取り出してそれを「出てこい、大吉」と言いながら開く零ちゃん。が、おみくじは「大凶」、更に「全然待ってない人現れる。馬面に注意」とおみくじには書かれていた。意味が分からないと言う零ちゃんだが、柴田さんは「まさか?嫌な予感」と心当たりがあった。

そうこうしている所に「警視庁から入電中」という事件を知らせる着ボイスが零ちゃんの携帯から届く。で、世田谷区成城の雑木林で殺人事件発生。被害者は日本福笑い協会会長で、福笑いキングの笑多福男(しょうだ・ふくお)。直ちに現場に急行せよ、ということでした。

1月2日、現場にやってきた零ちゃんだったが、「こらっ、中学生」と注意を受ける。が、零ちゃんはその声の主を見ると「馬面だ」と漏らす。が、男は「ここは遊び場じゃないんだ。帰りなさい」と零ちゃんを追い出そうとする。が、零ちゃんも「何なんですか、あなたは。それより誰?」とやり返す。これに「俺を誰だと思っているんだ」と胸を張る男。が、そうしている間に「昨日の」と気づいた。すると男も「昨日の七五三じゃないか」と気づいた。で、ここからは初回恒例のお約束で、「しょうがないなぁ。身分、証明します。あなたも証明してください」と言ってポケットから例のものを取り出した。また、男も文句を言いながら身分証を取り出して見せる。で、「青葉台学園中等部」、「フィリピンパプ・ロハス」と、それぞれ間違える定番のお約束。で、改めて正しい方を見せ合う二人。「巡査部長」、「警視だと」で、お互い手錠を手にすると「公文書偽造で」(五代さん)「逮捕します」(零ちゃん)。すると、二人とも手錠は本物ということで、再度身分証を交換してお互いを確認する二人。「銭形」「五代」ということでお互い気づく二人。一旦席を外す形で深呼吸をした五代さん(「悪夢だ~!」という台詞は今回は口にしませんでした。)は「銭形、お姉ちゃんから俺のことは聞いているよな」と言って握手をしようと手を伸ばす。これに「聞いてます」と零ちゃん。で、「よろしくな」ということで握手する二人。零ちゃんは笑顔になっている。そこに柴田さんが姿を見せると、「おっ、柴田」と五代さん。神無島は平和になり、愛ちゃんはスコットランド・ヤードに留学ということで、戻ってきたということを語る五代さん。が、柴田さんは零ちゃんとのコンビを夢見ていただけにショックで「主役の座臥近づいたと思ったのに...」(こうして、五代さんは四姉妹全員とコンビを組むことになり、零ちゃんは泪お姉ちゃまに続いて二人目のパートナーを得ることになりました。)→やっぱりこういうお約束があると落ち着きます。

早速、現場検証を開始する五代さんと零ちゃん。「これは絞殺だな」と言う五代さん。零ちゃんは被害者の笑多が手に福笑いの目を握っているのに気づく。で、「これはダイイング・メッセージだよな」と五代さん。更に五代さんは、被害者が足袋を履いているが草履は履いていないことに気づく。しかも、足の裏はきれい、ということで、別の場所で殺され、この雑木林に運ばれたという結論に。(五代さん、少し見ない間に鋭くなっています。)が、零ちゃんは「何のために?」と問う。「それは犯行現場の隠蔽に決まっているじゃない」と五代さん。(説明を始めると、やっぱり怪しくなってくる所も変わっていないですね。)

そこにまたも「警視庁から入電中」と、零ちゃんの携帯に事件を知らせるメールが届く。緑山の日本福笑い教会で強盗事件発生の通報。直ちに現場に急行せよ、ということでした。「日本福笑い協会?」と口にする零ちゃん。この現場の被害者はそこの会長ということで、二人は緑山の日本福笑い協会に向かった。

そこで零ちゃんは、昨日出会ったバッグをひったくられたという女性がいた(ここでもまだ名前は言わない。が、名前を記しておくと、福多笑子(ふくだ・えみこ)です。)ということで、軽く挨拶をしてから強盗が入ったという現場を見せてもらう。部屋は派手に荒らされていて、床には複数組の福笑いのパーツが散らばっていた。それを見た零ちゃんは笑多会長の殺害現場はここではないか、と口にする。それを聴いた女性は会長が殺されたことを知って、五代さんに確認するが、五代さんは会長の遺体が発見されたことを伝える。昨日の新年会に会長は欠席したということで、機にしている様子だった。その間、零ちゃんは福笑いのパーツの数を数えていて、「右目が一つ足りません」と零ちゃん。会長が手に握っていたのも右目だったので、ここが殺害現場という可能性が高くなった。また、女性は会長の財布が玄関先に落ちていたと言って、財布を五代さんに渡す。中から運転免許証が出てきて、これは笑多会長のものと確認された。で、ここから運び出される時に落ちたとなる。こうなると後は凶器が出ればいいということで、凶器が出ればここが殺害現場と断定されることになる。

すると、タイミング良く、女性が悲鳴を上げて「あそこに凶器が...」と言ってソファの方を指さす。で、五代さんがそのロープを確認すると柴田さんを呼び、鑑識作業を行わせる。で、ロープの形状は遺体のさく状痕と一致した。(でも、ロープを虫眼鏡で見ただけなのに、どうしてそこまでの結論が出せるのか、これは突っ込まないことにします。(おそらく、柴田家の鑑識教育で、資料は全て頭の中に入っているのでしょうから...))で、五代さんは「決まりだな」と言って零ちゃんを見るが、零ちゃんは腑に落ちなかった。女性は「笑多会長がどうして...」と泣き始めるが、その様子を見た零ちゃんは「増せり、悪の数字」(ここでAパート終了。経過時間は13分弱ということで、Bパートは12分半ちょいということになります。)

五代さんは福多に事情聴取を行っている。笑多会長はだけからも愛される立派な人で、トラブルがあったという話は知らなかった。その間、零ちゃんはシグマリオンで情報を収集していて、キング・笑多が三年連続でインターナショナル福笑いカップに出場という記事を発見する。(が、正座をしている零ちゃんは「足がしびれた...」→従姉妹の雷ちゃんも正座は苦手でしたね...(・1st.2話))

福多は笑多についてのことを五代さんに話す。彼は福笑いを芸術の域にまで高めた世界的にも有名なアーティストであり、彼の作品を見せてくれる。ピカソを越えたと言われる「泣く女」、モアムンクではないと世界に言わしめた「叫び」、ミレーを過去の遺物にした「落ち穂拾い」等であり、どれもその価値は億を超えているという。五代さんは「実に興味深い話ですね」と調子の良いことを口にする。で、五代さんの迷推理が始まり「犯人はこの作品を狙って忍び込み、会長に見つかったために殺害に至った」という結論を出す。が、零ちゃんは「はそれぐらいにしたらどうですか」と冷静に福多に言うと「犯人はあなたですよね、福多笑子さん」と言う。すると、五代さんは「おい、銭形、お前は何を言っているんだ」と美人を前にしたら必ずこう言う五代さんらしい台詞が飛び出す。(結局以前と変わっていない五代さんです。)すると「五代さん、問題です」と零ちゃんが出題する。「ある所で殺人事件が起こりました。凶器は一体何でしょう?」と問う。すると五代さんは「あなた、殺人事件って色々ありますよ。撲殺、絞殺、毒殺、まだいろいろあるでしょう」と答える。零ちゃんは「普通はそうですよね。何が凶器か、遺体の状況を知らないと答えられない。なのに彼女は答えちゃったんです。凶器はロープだって」と福多の証言の不自然な点を指摘する。笑多会長が殺されたと入ったが、絞殺とは言っていなかった。これに五代さんも同意する。零ちゃんは「なのに、どうして凶器がロープだって分かったんですか?」と福多に問う。これに何も答えない福多。で、零ちゃんが「答えは一つ。あなたが犯人だから。簡単な因数分解です」と言う。五代さんは「動機は何だ?」と尋ねるが、零ちゃんは「福笑いキングである笑多会長がいなくなれば、クイーンであるあなたが国内でトップになる。毎年涙をのんでいた念願のインターナショナル福笑いカップにも出場できる。」と推理を語る。が、福多は「私じゃないわ。私に会長は殺せない」と犯行を否定する。

そこに「♪僕に解けない証拠は無い」という「バーボン刑事のテーマ」の替え歌を歌う柴田さんの着メロ(着ボイス)で柴田さんからの電話が入る。直ぐに電話に出る零ちゃん。柴田さんは「検死解剖の結果が出たよ」と言ってその報告をする。笑多会長の正確な死亡推定時刻は昨日の3時から4時の間、ということだった。(で「死体は真実を語っている」と言う柴田さんの得意の台詞も登場しました。)すると福多は「これで分かったでしょう。昨日の午後3時、私はあなたの目の前にいたのよ」と言い、零ちゃんが福多のアリバイを証明する形になってしまった。(あの神社からこの緑山までは38kmも離れている。)ということで、唇を噛む零ちゃんでした。

近所の公園で、動物の形をしたシーソーに乗っている零ちゃんはトリックを解こうと考えていた。そこに五代さんがやってきて「裏を取ってみた」と言って調べたことを零ちゃんに語り始めるが、シーソーの反対側に乗るとギッコンバッタンと始める。(しかし、何故か二人は背を向けあってシーソーに乗っている...)福多はひったくりに遭うまでは学生時代の知り合いに会っていて、ひったくりにあったのが午後3時、その痕で直ぐに零ちゃんに被害届を出した。「で、別れたのが午後3時10分」と零ちゃんが言う。その後、福多は福笑い協会の新年会の会場に出掛け、到着したのが午後3時半、それから夜中の12時過ぎまでみんなで大騒ぎをしていた。で「彼女の機能のアリバイは完璧だってことなんですよ」と五代さん。しかし零ちゃんはここから少しムキになり、シーソーを激しく揺すりだすと「とにかく、犯人は彼女だと思います」更に「何か必ずトリックがあるはずです。絶対に」と零ちゃん。ということで、ガンとして譲らない零ちゃんに対して「あんた、冷え性でしょう」と、これもまたお約束の台詞を口にする五代さん。(初回のお楽しみのお約束はちゃんと用意されています。)「はい?」と言う零ちゃんに「お姉ちゃんたちもみんなそうだったけど、頑固な女には冷え性が多いんだよ」と五代さん。「私は普通ですよ。そんなこと、どうでもいいんじゃないですか」と零ちゃん。(このやりとりは楽しいですね。)で、「とにかく、彼女が犯人なんです。私の計算に間違いはありません」と零ちゃんは改めて断言した。

すると、泪の雫が零ちゃんの頬に落ちてくる。(えっ?またもお姉ちゃまが登場?と思ったら、そうではありませんでした。)それは泪ではなく雨の雫であり、雨が降ってきたのだった。で、雨宿りする零ちゃんと五代さん。零ちゃんは「確か、昨日も雨降っていましたよね」と思い出し、それを口にすると、「9時頃、バッと降って直ぐに止んだよな」と五代さん。すると「緑山にも降ったのかな?」と漏らし、携帯で調べる。すると、緑山でも9時から9時半にかけて降っていたことが分かる。で、笑多会長の財布が落ちていたということで、殺害時の3時から4時の間に落ちたのならば、当然雨に濡れているはずだが、実際の財布には濡れた形跡がなかった。ということで、財布は雨が止んだ9時過ぎに誰かが捨てたと言うことになる。で、「謎は解けたよ、ワトソンくん」(今回は少し強引な展開ですけど、初回の「お約束」で時間が押しているからこれも仕方がないのかも...が、多少の強引なところも「ケー刑事」ですから...)

緑山の日本福笑い教会。福多が福笑いをしている。目隠しを取り、その出来に「パーフェクト」とご満悦の福多。そこに零ちゃんの問題が出題される。「7分の砂時計と4分の砂時計を使って、正確に2分間お餅を焼くには、さて、どうしたらいいでしょうか?」が、答えられない福多。ということで鐘の音が響き、銭形ストラップが飛んできて、それがチェーンになり、福多を捉える。「午前零時の鐘の声。…」零ちゃんの口上が始まり、「わらわの暗算、解いてみよ!」でチェーンを引く零ちゃん。すると福多は大回転してその場に倒れ込む。ゆっくりと起きあがった福多は「何の真似?」

零ちゃんは「何度計算しても、やっぱり犯人はあなたしか考えられないんです」と言う。が、「言ったはずよ。私には完璧なアリバイがあると...」と返す福多。しかし零ちゃんは冷静に「あなたにアリバイはありません。犯行現場は緑山じゃないから」と語る。これに首をかしげる福多。で、零ちゃんのトリック説明が始まる。

3:10、零ちゃんと別れた福多は新年会の会場に向かった。そしてその途中で笑多会長の車に乗った。(会長とは待ち合わせをしていた。)で、その車の中で後部座席から笑多をロープを使って絞殺した。そして遺体を車の中に隠して、何食わぬ顔で新年会に参加した。また、ひったくりに合ったというのも狂言で、予め、多聞大通りにお金を抜き取った自分のバッグを捨て、狂言を装った。叫ぶと誰かが駆けつけ、警察に行くことになり、アリバイが警察であればそれ以上完璧なものはないということで、警察をアリバイに利用した。そして夜12時を過ぎてから、緑山の福笑い協会にやってきた福多は殺害現場の偽装工作を行った。財布を玄関先に落としたのもそのためだった。(ここで、「そう見せかけるなら、財布も濡らしておくべきでしたよね。雨が降ったんだもん、昨日は」と零ちゃんは見破るきっかけになったおかしな点を指摘してくれる。)そしてその後、世田谷の雑木林に会長の死体を運び、放置しておいた。

これに福多は「どうして死体を雑木林に運ぶ必要があるの?緑山に死体を放置したって、私のアリバイは完璧じゃない?」と尋ねる。これに「死体を移動させたかどうかは、検死すれば直ぐに分かります。最初っから緑山に死体があったら、犯行現場はここじゃないって、直ぐにばれちゃうじゃないですか。あなたはそこまで計算して、死体を世田谷の雑木林に置いたんです。犯行現場を緑山と確定させるために」としっかりと説明してくれる。で、「以上、Q.E.D.」と締める零ちゃん。

すると福多は「流石ね、完璧だわ」と観念した。しかし、「でも、完璧すぎてつまらない」と告げる。福多は会長にいつもそう言われ続けてきて、「完璧の何処が悪いの、完璧なものにだけ美しさは宿るのよ、私はそう信じてる」と言うと膝をついた。で、五代さんが福多に手錠を掛けた。

事件解決後、五代さんと一緒に夜の街中を歩いている零ちゃんは、「完璧って、つまらないものですか?私にはよく分からないけど...」と五代さんに尋ねる。これに五代さんは「いやね、人間もね、完璧過ぎる奴よりも、少しぐらい欠けている奴の方が面白いんだって。もう少し大人になれば、君も分かりますよ」と返す。それに頷く零ちゃんでした。(銭形姉妹は全員IQ180、観察力も鋭く、推理力も凄く完璧に見えるけど、四姉妹全員にそれぞれちょっと抜けているところ(天然な所、暗所恐怖症など)があり、全員がとても魅力的なキャラクタですよね。)そんな所に五代さんの携帯が「♪桜、桜」(琴の音色)の着メロで着信があることを知らせる。で、携帯を開いて「智惠子からだ」と言って電話に出る五代さん。(智惠子さんというのは、神無島で五代さんが出会った新しい彼女です。)で、その通話を後ろから見ていた零ちゃんは、五代さんが携帯にキスをするのを見て「レレレ」。五代さんは智恵子さんのことを零ちゃんに説明するが、零ちゃんは「何だか分かった気がします。彼女がいるのに、フィリピン・パプのメンバーズカードを持っている五代さんって、相当欠けちゃっていますもんね」と五代さんに言う。零ちゃんの言っていることが理解できない五代さんは「どういうことだ?」と尋ねるが「だから面白いんだ」と言うと「じゃあ、お先です」と言って自転車に乗り、こぎ出して行った。で、五代さんは「フィリピン・パプのロジータさんとは何でもないんだよ」と言うが、零ちゃんはそのままさようならでした。そうしていると、再び五代さんの携帯に着信音が鳴る。で、携帯を開く五代さん。今度は零ちゃんからのメールでした。「完璧な中学生ですけど、以後、おみしりおきを。銭形零 P.S 智惠子さんとロジータさんによろしく」という文面でした。それを見た五代さんは「生意気な、その内、おみしりおきをお仕置きに変えてやるからな、この野郎」と呟きました。(ここで、お約束の「おみしりおきを」というものが登場し、一通りのお約束は出そろいました。→初回はこうでなければね...)で、零ちゃんは携帯の五代さんの写真を見て「噂以上に可愛い馬面」と言って携帯を閉じました。(これも、アレンジしているものの、1話のお約束です。)

今回の物語は、3人のお姉ちゃまとコンビを組んだ五代さんの復帰ということで、それぞれのお姉ちゃまとのファースト・コンタクト、そして身分証を間違えるお約束ということで、やっぱりこれが「ケー刑事」です。(で、雷ちゃんとトミー、雷ちゃんと高村さんの出会いの時にもしっかりと受け継がれています。)で、色々なお約束でドラマ本編の時間を取られる所は、クイーン女優の宝積さんでカバーというのも第1話のお約束。こういうお約束を守る所は安心して楽しむことが出来ます。

次回は第15話(2nd.2話)「移動する凶器の謎! ~ダイエットクイーン殺人事件」ということで、今回に続いて宝積有香さんがまたもゲストとして登場です。(当然、今回とは別の「クイーン」です。)「・2nd.14&15話」の前後編を除くと、同一ゲストが連続出演というのは「ケー刑事」では初のことですが、やっぱり色々とやってくれます。(同一ゲストというのは「・1st.9&10話」で、更に発展した形となってやってくれます。)で、ネタは「ダイエット」ということで、ちょっと面白い物語である。(「恋日・ニュータイプ」の5話にも同じようなネタが使われたのは記憶に新しいところである。)

鑑識メモ。新年(2005年)の初回の放送ということもあり、柴田さんの背後のホワイトボードには「A HAPPY NEW YEAR!」の文字がある。で、劇中の零ちゃん出題問題の回答を説明する柴田さん。まずは「伝説の男・五代潤が帰ってきました。正月早々、縁起が良いやら悪いやら...」と愚痴をこぼしてから回答へ。「7分計の砂時計と4分計の砂時計、同時に計り始めて、4分計の3度目の砂が切れた時にお餅を焼き始め、7分計の2度目の砂が切れた時、焼くのを止めれば美味しいお餅のできあがり」ということで、これは実に易しい問題でした。(途中で片方の砂時計をひっくり返すといったようなことが必要になるようなヒネリが欲しかった所でした。)で、零ちゃん、五代さんと自分を加えたゴールデントリオの活躍にこうご期待、と言って焼いていないお餅を口にした柴田さんでした。(でも、「ゴールデン・トリオ」と言うより「凸凹トリオ」だと思いますが...)

 

↓今回の物語からBOX2に収録されています。

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/01/27
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/12/23
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形零/夏帆style

ケータイ刑事 銭形零/夏帆style

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: おもちゃ&ホビー

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: サントラ, ナミ&チヨ
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 発売日: 2006/02/01
  • メディア: CD

↓泪の雫は泪お姉ちゃま

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/10/22
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/02/25
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/06/24
  • メディア: DVD
↓スコットランド・ヤードに留学したお姉ちゃま
ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2003/05/22
  • メディア: DVD
↓もう一人のお姉ちゃま
ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/04/23
  • メディア: DVD
 
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 スタンダード・エディション

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 スタンダード・エディション

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/08/25
  • メディア: DVD
↓従姉妹
ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/12/22
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2007/01/26
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2007/02/23
  • メディア: DVD
 
↓「福笑い」ということで

名前顔は福笑い文字

  • 作者: 田平 るみの
  • 出版社/メーカー: 日本図書刊行会
  • 発売日: 1998/04
  • メディア: 単行本
↓劇中で名前の挙がった画家たち
脳は美をいかに感じるか―ピカソやモネが見た世界

脳は美をいかに感じるか―ピカソやモネが見た世界

  • 作者: セミール ゼキ
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
  • 発売日: 2002/02
  • メディア: 単行本
想像と個性の競演 モダン・アートのはじまり―ピカソ、ダリ、マグリット、シャガール、ミロ、マティスたち

想像と個性の競演 モダン・アートのはじまり―ピカソ、ダリ、マグリット、シャガール、ミロ、マティスたち

  • 作者: アントニー メイソン
  • 出版社/メーカー: 国土社
  • 発売日: 2004/02
  • メディア: 大型本
もっと知りたいピカソ 生涯と作品

もっと知りたいピカソ 生涯と作品

  • 作者: 大高 保二郎, 松田 健児
  • 出版社/メーカー: 東京美術
  • 発売日: 2006/01
  • メディア: 単行本
ムンク

ムンク

  • 作者: ジョン・ボールトン スミス, ジェームズ マルパス
  • 出版社/メーカー: 西村書店
  • 発売日: 1997/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
ムンク

ムンク

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1996/01
  • メディア: 大型本
ミレー『晩鐘』の悲劇的神話―「パラノイア的=批判的」解釈

ミレー『晩鐘』の悲劇的神話―「パラノイア的=批判的」解釈

  • 作者: サルバドール ダリ
  • 出版社/メーカー: 人文書院
  • 発売日: 2003/01
  • メディア: 単行本
ミレーと出会う

ミレーと出会う

  • 作者: 立入 正之
  • 出版社/メーカー: クレオ
  • 発売日: 1996/08
  • メディア: 大型本
ミレー

ミレー

  • 作者: 高階 秀爾, 馬渕 明子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1995/10
  • メディア: 大型本
 
↓「おみくじ」ということで

おみくじの秘密 (1979年)

  • 作者: 島 武史
  • 出版社/メーカー: 日本書籍
  • 発売日: 1979/09
  • メディア: -
日本おみくじ紀行

日本おみくじ紀行

  • 作者: 島 武史
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2001/05
  • メディア: 文庫
フォーチュンクッキー―幸運のおみくじ

フォーチュンクッキー―幸運のおみくじ

  • 作者: 水晶 玉子
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2004/07
  • メディア: 単行本
 
↓こういう砂時計は如何?
MACH ART 砂時計 パラドックス レッド

MACH ART 砂時計 パラドックス レッド

  • 出版社/メーカー: MACH ART (マッハアート)
  • メディア: ホーム&キッチン
MACH ART 砂時計 パラドックス グリーン

MACH ART 砂時計 パラドックス グリーン

  • 出版社/メーカー: MACH ART (マッハアート)
  • メディア: ホーム&キッチン
MACH ART 砂時計 パラドックス ブルー

MACH ART 砂時計 パラドックス ブルー

  • 出版社/メーカー: MACH ART (マッハアート)
  • メディア: ホーム&キッチン
MACH ART 砂時計 パラドックス イエロー

MACH ART 砂時計 パラドックス イエロー

  • 出版社/メーカー: MACH ART (マッハアート)
  • メディア: ホーム&キッチン
SATO サウナ用砂時計 5分計 1734-55

SATO サウナ用砂時計 5分計 1734-55

  • 出版社/メーカー: 佐藤計量器製作所
  • メディア: ホーム&キッチン

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