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恋する日曜日・3rd.7話「ジャスト・ニート」 [ドラマ]

今回の物語は、「恋する日曜日」では1st./2nd.それぞれで看板作品に主演した水橋貴己さんが主演の物語であると同時に、第3回BS-i脚本賞受賞作のドラマでもある。1st.では水橋さん主演の「夢で逢えたら」はDVD-BOXのジャケットに使われていますし、2nd.の主演作「君が僕を知っている」の前中後編の三部作は、後に劇場版として再編集されて公開されました。ということで、「恋日」の顔の一人である水橋さんが3rd.でも主演を務めました。尚、「文學の唄」と「ニュータイプ」には水橋さんは出演していません。(BS-i作品では「さそり」「愛の道 チャイナロード」も水橋さんの主演です。)

主題歌はアニメ「タッチ」から岩崎良美の歌う同名タイトル曲ということで、これも説明不要のヒット曲ですね。(尚、テロップには名前は出なかったが、今回は主演の水橋さんが歌ったようです。→1&2話、5話に続いてのことになります。)で、物語の方も「タッチ」に合わせてのことでしょうか?一応、野球ネタの物語です。(でも「タッチ」とは一切関係ないストーリーです。)それでは、いつものように本編にいきます。

とある団地。一人の少年が野球の壁当てをしている。一方、その団地の部屋では椎名優希(しいな・ゆうき)がパソコンに向かって「無職者の暇つぶしチャット場」を開いてなにやら暇そうにしている。が、やる気が起きなくてベッドに横になる。が、壁当ての音が気になって「うっさいなぁ~」と呟くと、文句を言おうとして窓を開ける。が、その瞬間、ボールが飛び込んできて、壁に掛かっていたバイオリンを直撃して粉々になってしまう。

ボールを取りに来た少年を部屋に入れた優希。少年は「この度は大変失礼しました」と行って謝るが、優希は壊れたバイオリンを見せて「子供の不祥事は親の責任。親に弁償してもらおうか」と告げるが「すいません、親には言わないで貰えますか。家、両親離婚してて、母親しかいないんです。お金のことであんまり心配掛けたくないし...」と言う。「じゃあ、どうすんのよ」と優希が問いつめると゛じゃあ、ついて来てください」と言って優希を外に連れていく少年。

優希が連れて行かれた場所には「団地対抗少年野球大会」のポスターの前だった。芝浜団地パイレーツVS南ヶ丘団地キングスターズの試合が記されていた。(少年はキングスターズの一員だった。)で、MVPにはパソコンが商品として出ることになっており、MVPを取ってそのパソコンを売り、そのお金でバイオリンを買って弁償すると言い出す。優希は「子供のくせに」「平成生まれのくせに」とちょっとむかつくが、少年の考えに「ポジティブだなぁ、子供だけあって...」とぼやくも、結局はそれを受け入れた。

少年は一週間ほど前にこの団地に引っ越ししてきて、優希の上の階の住人だった。で「そう言えば五月蠅かったなぁ...」と文句を言う優希。すると「引っ越し、平日の昼間だったんですけど、家にいたんですか?学校とか仕事は?」と尋ねられ「どっちもしてない。だって私、ニートだもん」と告白する。すると「そうですか、今流行りですからね」と言う少年。で、練習に行ってくる、と言って去っていこうとする少年に「あんた、名前は?」と尋ねる優希。「高橋進介(たかはし・しんすけ)です。お姉さん、お名前は?」と返す少年。で「椎名優希」と答える。「仲の良い友達には進介と呼ばれています」と言う進介だったが、「仲良くはないでしょう、高橋くん」と優希。

進介はチームのエースで、練習をしていたが、チームの一人が「塾だから帰る」と言うと、他のみんなも帰ってしまった。そんな進介は一人で公園で素振りの練習をしていた。買い物に出掛けた優希は帰り道にそんな進介を見かけると、見つからないように通り過ぎようとするが、進介に見つかり「優希さん」と声を掛けられる。で、進介を公園のベンチに連れて行き、買ってきた肉まんを半分にして進介に与えると話を始める。で、進介の練習につきあわされることになる。

「なんで私が...」と文句を言いながらも進介とキャッチボールをする優希。そこでも色々と話をしながらで、ニートをしている理由を尋ねられる。「そもそも、何もやる気が起きないからニートなんだよ」と言うと「そうですか。やる気が出ないならしょうがないですね」と返す進介に「そうくるか」と優希。大人だったら「やる気をだせ」「夢を見つけろ」と色々とアドバイスしてくるものだと言うが、「すいません、子供で」と進介。→なんか、良い凸凹コンビですね。

そんな中、優希は「バイオリン、もういいよ」と切り出す。もうどうせ弾くこともないし、とっくに諦めたことだから、と言うと、自分のパソコンが古くなったから、商品もらったらそのまま頂戴、ということで、取引内容が変わった。

進介のピッチング練習につきあう優希。バッターボックスにバットを持って構えるが、左右の手が反対だった。投げる前に気づいた進介は「バットの持ち方、逆ですけど、投げて良いですか」と言う。優希は体裁悪そうにバットを持ち替えるが「絶対ぶつけないでよ」と念を押す。で、投げる進介。見送る優希。で、「曲がる球投げてみて、松井みたいなの」と注文を出す優希。が、「小学生は変化球は禁止されている」と進介。すると「私にも打てるかも」と言う優希。で、気合いを入れて投げた進介の速球を(まぐれ当たりで)ホームランする優希。

夜、優希はボールが当たったときの感触が残っていて、それをかみしめていた。そこに進介が尋ねてくる。進介はユニフォームを渡すと、「明日、監督やってください」と言ってきた。いつもは町会長がやってくれるが、明日は仕事が入りできなくなり、他は仕事をしている大人ばっかりということで、監督は優希しかいないということだった。「ただベンチに座っているだけで良いですから」と言う進介だったが「私、嫌だよ。低血圧で朝弱いんだもん」と優希。すると「僕、モーニングコールをするから携帯の番号を教えてください」と言い出す。優希は「もし断ったら?」と言うと「泣きます、子供なんで。大声で」と言うと、野球の本とユニフォームを優希に渡して帰って行った。

優希の家から出てきた進介はチームメートの健ちゃんとばったりと出くわす。(塾の帰りだった。)で、優希のことを教えてくれる。昔、バイオリンをやっていて、音大に行くと言って毎日弾いていて五月蠅くてたまらなかった。が、2年前に急にバイオリンを弾かなくなった。学校にも行って無なく、仕事もしていないので「今流行りのニートだよ」、「あんな風になったらおしまいだね、人として」とボロクソに言うのだった。

その夜、優希は進介から渡された本(ベーブ・ルースの伝記)を読み、朝になっていた。目覚めた優希はユニフォームに着替えて監督をやる気になって家を出るが、隣に住む健ちゃんが「ねえ、ユニフォームなんか着ちゃって何してんの?まさか試合になんか来ないよね。この団地の人、みんな姉ちゃんのこと嫌ってるんだよ。まあ、最近は静かになって良かったといってるけど...一日中何もしてないんでしょう。おとなしく家にいなよ」と現実を告げられ、そのまま家に逆戻りする優希。

進介からのモーニングコールが入る。仕方なく出る優希は「ゴメン、私行かない」と告げる。理由を問う進介だったが、答えない。優希はもう一つ謝らなければならないことがある、と言って、バイオリンは元から壊れていたことを告げる。(2年前のコンクールの日、誰かに壊されていたのだった。必死で貸してと頼んだが誰も貸してくれず、自分が嫌な奴としてみんなに嫌われていたことを知った。)で、パソコンもいらない、試合頑張って、友達たくさん作ってね、と一方的に言うと電話を閉じてしまう。それから泣く優希。

しばらくすると携帯にメールが届いた。進介からのメールで、招き猫に野球帽を被せて「代理監督です」という写真メールだった。この時は「何これ?」と呟く優希だった。が、それからは刻一刻と進介からのメールが届くようになる。いつしか優希は進介からのメールを楽しみにするようになった。

進介はマウンドでも携帯をいじっていていた。(携帯を身につけて試合に出ていました。)が、審判に「早くしろ」と注意を受ける。(が、このことは優希は知らない。)刻一刻と届いていたメールが届かなくなり、優希は「メール問い合わせ」をするが届いていなかったということで、電話を掛けるが応答はない。で、気になった優希は家を飛び出して試合が行われているグランドに駆けていく。

グランドにやってきた優希は進介に「何でいきなりメール止めるのよ。そういう駆け引き?」と息を切らせながら問うが「没収されちゃったんです」と答える進介。(そりゃあ、そうでしょうね。)で、優希はベンチに座って、応援を始める。

試合は6回を終了して8対11とキングスターズが3点負けていた。最終回、二死満塁というチャンスが生まれたキングスターズ。が、次のバッターは健ちゃんで、さっき塾があると言って帰ってしまったのだった。キングスターズは9人丁度しかいないということで、試合は負けたと言う進介は審判の所にそれを告げに行こうとする。すると「私が打つ」と優希が立ち上がった。驚く子供たち。優希は「初めて会った時、言ってたよね。自分の責任は自分で取るって。だから私も、私のせいで壊されたバイオリン、自分で直す。パソコン取って換金して、そのお金で」と進介に言うと、審判に「私が打ちます」と告げる。しかし「君、いくつ。これ小学生の試合だよ。君、大人じゃないか」と笑われる。「ダメなんですか?」と言う優希だったが「当たり前でしょう」と審判。すると進介が駆け寄ってきて土下座をして「打たせてあげてください。この人、大人じゃないですから」と言って必死になって頼み込む。で、優希も頭を下げる。

それが認められ、バットを手にしてボックスに入る勇気は自信満々だった。進介は「頑張れ、ニート!」と声援を飛ばす。するといつしかキングスターズの子供たちも優希を応援し始める。「ニート」コールの中ボックスに入った優希。この時にはMVP、パソコン、バイオリンはどうでも良くなっていて、ただ打ちたいという気持ちになっていた。あの手に残る感触をもう一度味わいたいだけだった。その感触はバイオリンが上手く弾けた時に感じる快感に似ていたのだった。

ピッチャーが投げる。優希はバットを思いっきり振る。打球音が響いてボールは高く飛んでいった。が、もの凄いアッパースイングで、高く上がったピッチャーフライで、アウト、ゲームセットとなり、試合は終了した。が、優希は手の感触に満足していた。

その後、進介と一緒に公園を歩いている優希は、手の感触は良かったが遠くに飛ばず、不思議に思っていた。すると「あんなアッパースイングじゃねぇ」と進介。そして「ゴメンね、パソコン取れなかった」と謝る。が、優希は「いいよ、別に」と言ってバイオリンを楽器屋に直してもらうことにした。お金はバイトして自分で貯めるということで、やる気が出たのでした。(これでニートは卒業ですね。)

今回の物語、Aパートは約17分半、Bパートは約8分半でした。また、エンドロールの最後に「このドラマはフィクションです。ドラマのストーリーは、主題曲の作品とは一切関係ありません」といつもの通りでした。が、歌有りの「タッチ」が流れたのはラストではなく、優希がベンチで応援しながら試合を見ている時でした。こうなると、1&2話の例外があるが、テーマ曲はラストに流れないというのが3rd.のようですね。

筆者も一時期鬱病を発症して、何もやる気になれなかった時期があり、優希の気持ちはよく分かるのだが、結局は自分で気づいて見つけるしかないんですよね。例え小さな事でも、優希が目的を見つけたということで、前向きになった優希はこれで大丈夫でしょう。今回は「ラブ・ストーリー」ではなく、ささやかなお話でしたが、やっぱり良いお話でした。流石は「恋日」でした。

次回の物語は「はじめての恋(前編)」ということで、1&2話の「綾子の恋」に継ぐ前後編となる物語(その前編)です。予告に出演者の名前が出なかったが、喜多嶋舞さんの姿がありました。また、テーマ曲は「キテレツ大百科」から『はじめてのチュウ』です。小学生の初恋の物語でしょうかねぇ?

今週のクイズ。DoCoMoのモバイラーズチェック・1000円分がクイズ正解者の中から毎月10名に当たる双方向番組ならではのクイズである。(HPやハガキでは応募できず、双方向データ放送のi-アクセスでのみ応募出来る。)問題はいつものように「今回のテーマ曲は?」である。4つの選択肢は、「プリテンダー」「タッチ」「思い出ハーフタイム」「スターダスト」の4つでした。(正解は勿論「タッチ」です。)

 

↓「恋日」の1st./2nd./文學の唄 関係

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↓今回のテーマ曲

タッチ

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タッチ Best Song Book

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  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 1989/02/20
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タッチ Original Song 2

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  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
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TV版パーフェクト・コレクション タッチ 1

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↓実写版もありました。
タッチ スペシャル・エディション

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↓「ニート」ということで
「ニート」って言うな!

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日本のニート・世界のフリーター―欧米の経験に学ぶ

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フリーター・ニートになる前に読む本

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「ニート」支援マニュアル

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ニート ひきこもり/PTSD/ストーカー

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ニート脱出―不安なままでもまずやれる事とは

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  • メディア: 単行本
ニートという生き方

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  • 作者: 田尾 宏文
  • 出版社/メーカー: オンブック
  • 発売日: 2006/09/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
ジャスト・ニート

今回の物語とは関係ありませんが...

ジャスト・ニート

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↓「ベーブ・ルース」に関して

ベーブ・ルース (1983年)

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ベーブ・ルース自伝―不滅の七一四本塁打への道 (1981年)

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栄光の714本/ベーブ・ルース物語

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オフィシャル ヒストリー オブ ベースボール VOL.1~ベースボール創世期から現在のメジャーリーグ

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  • 発売日: 1997/08/21
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↓水橋さん関係
恋する日曜日

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  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2007/01/11
  • メディア: DVD
さそり DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: アートポート
  • 発売日: 2004/10/22
  • メディア: DVD

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