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さそり3話(けもの道・後編) [ドラマ]

放送から2年半が経過しているものの、この作品はもっと注目されてもいい作品なので、今になって改めて記している。もう一度、再放送してくれたら良いんですけどね~。今回は全8話のTVシリーズの第3話で、3つのエピソードの最初のエピソードの完結編となる「後編」です。(最初のエピソードである「けもの道」は三部作でした。)

中編からの続き。忍を助けたナミはだったが、病院のロビーに恩田と相原が入ってくるのを目にして、病院の外に逃げるのを諦め、一旦、病室に連れて行く。忍はナミに「私、殺していない」と訴え、第一病院で看護師をしていた時の話しをする。そして、患者を殺したのは京極だと言う忍。京極は患者間家族に頼まれて、不治の病の患者を安楽死させていた。それが保険会社にバレて、忍は身代わりになったのだった。

警視庁では北見がナミの事件の新聞の切り抜きを目にしていた。そこに空き巣の件で呼んだ不動産屋がやってきた。で、話を聞く。

京極は、勝俣夫妻と話しをしていて、「私は患者とご家族のために最善を尽くした」と言い、「安心して保険金を受け取ってください」と告げる。で、帰って行く勝俣夫人に副院長は「治療費、忘れないでくださいよ」と念を押す。

突然、病室に用務主任が入ってきてナミの姿を見つけると「見つけたぞ、桜子」と言って迫ってくる。ナミはカーテンをさっと引いて忍を隠し、主任の手を引いて病室から連れ出していく。病院の裏口から出て行こうとするが、ナミは犬神の姿を発見し、慌てて身を隠す。

霊安室にやってきた京極と副院長は、忍の姿が無く、脱いだ拘束服があるのを目にして、このままでは悪事がバレてしまうということで、慌てて忍を捜し始める。

北見は売りに出されているナミの住んでいた家にやってくる。そして、2階の部屋の壁にあるナイフの傷跡を発見する。また、部屋に落ちていた病院の名札を拾う。(「京極第二病院・用務員・桑原桜子」という名札です。)で、Y刑務所の郷田所長に電話して、明日にもナミに面会したい、と告げる。が、郷田は、ナミは今懲罰で独居房に入っていて会えないと伝える。北見は訳を尋ねるが「外部の人にお話しできません」と、あくまでも隠す。で、北見は面会することを諦める。

病院の中を移動するナミだったが、階段で京極とばったりと出くわしてしまう。京極は「忍は何処だ?」と尋ねるが、ナミは逃げようとして階段の扉を開けるが、そこに副院長がいて、ナミを気絶させてしまう。

郷田所長は無線で北見のことを相原に伝える。で、急いでナミたちを捜すことを誓う二人。で、病院に入っていこうとすると、そこに死体を運ぶ京極と副院長が通っていく。それがナミだと気づかず、相原と恩田は手分けして病院の中を探し始める。

ナミは拘束服を着せられて、京極と副院長から忍の居場所を吐くように拷問を受けていた。が、口は割らないナミ。で、「彼女は命がけで身代わりになった」と言うが、京極は「騙されたアイツが悪いんだよ」と悪びれた様子もなく口にする。更に、房恵に薬を打って安楽死させたことを語り、その薬をナミに注射しようと、準備を始める。ナミは「金儲けの人殺しじゃない」とばっさり言うが「死はあらゆる病気の治療である」と京極。で、ナミに薬を打とうとするが「仲間がいる」と言うナミ。で、京極は再度、忍の居場所を吐くようにナミに迫る。

犬神が病院の階段を上ってくると「あっ、いたいた」と声を出した。犬神の目の前には、拘束服を着せられたナミと京極、そして副院長がいた。で、京極は「お互い、秘密厳守と言うことで取引しませんか。要求の金額を言ってください」と闇から闇に葬り去ろうと話を持ちかける。これに「1個でいいよ」と言う犬神。それを「1000万」と解釈した京極だったが「いやいや、心臓」と言う犬神。で、副院長はナイフを取り出して「だったら自分ので我慢しな!」と言って犬神を刺した。が、倒れたのは副院長だった。犬神はドスを手にしていて、副院長を刺したのだった。で、京極に迫る犬神。その隙にナミは階段を上って逃げていこうとする。で、犬神は京極を斬りつけてからナミの後を追った。

ナミは配管のある部屋に逃げ込むが、そこには相原と恩田がいた。で、「701号、手こずらせやがって」と恩田に捕まるナミ。が、ナミの後を追ってきた犬神がやってくる。(相原は犬神のことを知らなかったが、恩田は「犬神は元刑務官」と言って教えてくれました。)犬神は「女くれ、女」と言うが「やるわけ無いだろう」と恩田。で、警棒を手にした恩田と、ドスを手にした犬神が刃を交える。更に相原もそれに加わる。(いつしか犬神のドスは二刀流になる。)で、戦いは続く。

その隙にナミは逃げた。階段を下りて表に出たが、今度は用務主任に見つかってしまう。ナミの姿を見て「何してんだ、お前」と笑われるナミ。「解いて、解いてくれたら気持ちいいことしてあげる」とナミは持ちかける。で、主任の表情が変わる。

ナミが忍がいる病室に駆け込んできた。「早く逃げて」と言うナミだったが、その時忍は既に死んでいた。で、ナミは房恵からもらったコンパクトを取り出して、腫れ上がった忍の顔を死化粧してやり、コンパクトを忍に握らせてやった。そして、獣の目を見せて、復讐を誓った。

左肩を負傷した京極は、何とかして院長室にたどり着き、警察に「刃物を持った男がいる」と通報をする。そこに♪「恨み節」を歌う声が届いてきて、慌てる京極は飛び出して行くと、診察室に駆け込む。で、そこにいた看護師に「鎮静剤!」と言って薬を取らせる。看護師は棚から薬の小瓶と注射器を取り出して京極に渡す。京極は注射器に薬を入れると、看護師に「出てけ!」と言って追い出し、自分の腕に注射を打った。で、少しは落ち着いた京極は、床に転がった薬の小瓶の上部に気がつき、それを拾って確かめる。するとその小瓶は、京極が安楽死に使った薬だった。で「サソられた...」と京極。で、診察室から出てきた看護師は、実はナミだった。

恩田+相原VS犬神の戦いはまだ続いていた。恩田は「誰に雇われた?」と問うが「教えない」と犬神。で、二刀流のドスを構える犬神。そうしているとパトカーが近づいてくるサイレンを耳にした相原が「警察、警察...」と口にする。で、周囲を見た恩田が「701号は?」と言って、ナミがいなくなったことに気づいた。で、相原が「逃げました」と言う。で二人は犬神から逃げるように、ナミを追ってその場を後にした。

駆けつけた警察、その中には北見もいた。で、北見は病院の裏口の前で、足場に縛り付けられた男を発見し、「誰にやられた?」と問う。男は用務主任であり「女、桜子って奴」と言うが、何処に行ったかまでは知らなかった。

ナミは看護師の服とナース帽を脱ぎ捨て、廊下を歩いて去っていく。そこに北見がやってきて、その服を手にすると「ナミ!」と叫ぶ。北見は桜子=ナミと気づいていた。が、ナミの姿は既に消えていて、返事が返ってくることはなかった。

郷田所長はナミに逃げられてことを悔しがり、それと同時に潰された左目の傷が痛んでいた。犬神は二刀流のドスを手にしてスキップしながら病院から逃げていく。ナミは一人で黙々と真っ直ぐ歩を進めていて「自ら選んだけもの道。行き着く先は常に闇」と口にすると夜の闇に姿を消した。

「けもの道 後編 了」ということで、3話を使った1つ目のエピソードはこれで完結しました。'70'sの梶芽衣子さん主演の劇場版「女囚さそり」と比べると、BSとはいうものの、TVという制約があり、バイオレンス描写はおとなしくなっているし、登場人物も整理されていてすっきりとした物語となっている。(でも、「ケー刑事」や「恋日」と比べると出演者の数は多いです。)まあ、こういう所は仕方ないのでしょうね。でも、ナミを演じる水橋貴己さんのギラギラした目はなかなか良い所を見せてくれました。(でも、松島ナミを演じるには水橋さん、可愛すぎる...)

次回からは2つ目のエピソードとなる「悪女道」となります。これは前後編、つまり2話構成の物語である。(まずはその「前編」です。)で、物語の舞台も「けもの道」とは別の所になります。で、次回には、この後に「仮面ライダー響鬼」で滝澤みどりを演じることになる梅宮万紗子さんが脇役で出演しています。(本作は2004年の作品で「響鬼」は2005年の作品)が、「銭形舞・8話」でスイカップ・宗武不二子を演じた三船美佳さんですね。(やはり、BS-i作品と言うだけあって、「ケータイ刑事」に顔を出したお馴染みの役者さんが揃って出てきます。)

 

さそり DVD-BOX

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↓梶芽衣子さん主演の「女囚さそり」シリーズ

女囚701号 さそり

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女囚さそり けもの部屋

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  • 出版社/メーカー: 東映
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女囚さそり 701号怨み節

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↓「安楽死」に関して

安楽死のできる国

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↓やっぱりこれを

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↓水橋さんだったらなかなか似合っていますが...
ラブリーナース

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