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「PACIFIC PALISADES」 [映画(洋画)]

表題の作品は1990年のフランス映画「パシフィック通り」である。この作品はソフィ・マルソーのデヴュー10周年という記念作品でもあり、(一応)青春ドラマでもある。「ラ・ブーム」のあどけない少女も大人の女性の魅力を魅せてくれるようになったが、青春しているソフィというのもまた実に良い表情を見せてくれる。(その後、ソフィーは更に成長して、フランスを代表する女優さんになったのはご存知の通りであるが、真の変身が始まったのは本作の後である。デヴュー10年は青春映画が中心であったが、それを本作で締めくくり、これから新たにキャリアが始まることになりました。(でも、しばらくは低迷期に入りますが...))

映画データを記しておくと、監督はベルナール・シュミット、脚本はマリオン・ヴェルヌー、撮影はマルシア・バロー、音楽はジャン・ジャック・コールドマンとロラン・ロマネッリである。出演は、ソフィー・マルソー、アダム・コールマン・ハワード、アン・カーリー、ヴァージニア・ケイパーズたちである。

物語は、パリで育った娘ベイブが、あるアメリカ人の青年と出会い、誘われるままアメリカに渡り、知らない異国の地で新しい人生を得ようとして船出するが、そこにあったのは偽善と形だけの豪華な生活であった。で、孤独と虚しさだけの日々を送ることになる。そんな中でベイブはカナダからやってきた青年と出会い、恋心を抱くが... 見知らぬ異国の地で戸惑いながら暮らしていく心の葛藤をたっぷりと描いた作品である。

ソフィは「ラ・ブーム」からずっと等身大の姿の青春像を演じていたと言うこともあって、フランスでは「青春スター」としては不動の地位を確立していて、同年代の人たちの間で絶大な人気を得ているが、本作はその集大成といった位置づけにもなり、大人になった女性を見事に演じている。また、当時のフランス映画界では、ソフィと同年代のエマニュエル・ベアールが「期待の星」として高く評価されて、その実力を発揮していて若手スターとしての地位を確立していたが、そんなエマちゃんの存在がソフィに女優としての火を付けて、ここからソフィがフランスを代表する大女優に成長させていくことになります。と言うことで、内容の方も良いものを見せているが、彼女のキャリアの上でも一つの大きな節目となる作品です。

 

パシフィック通り

パシフィック通り

  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • 発売日: 2005/02/18
  • メディア: DVD


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