怪奇大作戦セカンドファイル#1「ゼウスの銃爪」 [特撮]
TBS系での放送終了から38年という歳月が流れて新たに生まれた新シリーズ(全3話)の放送がNHKのBS HiVisionで始まった、ということで、これを取り上げる。尚、BSデジタル放送が視聴できない方は、BS-2で4/30~5/2の24:00から放送されるので、一ヶ月弱待てば視聴できます。(また、4/30~5/3にかけては、旧シリーズの中から14本が放送されます。)
物語は現代風にアレンジされているものの、SRIの登場人物は旧作と一致している。(俳優さんも別の人なのも当然です。)また、オリジナルは30分枠だったが、NHKで45分枠となった今回は、民放で言えば1時間枠(54分枠)になったと言うことが出来る。で、第1話は「ゼウスの銃爪(ひきがね)」。監督は今やホラー映画の大家となった清水崇監督である。
ごく普通の商店街、携帯電話で通話中の女性を襲ったのは人体発火現象だった。(「スポンティアス・コンバッション」ということで、「ケータイ刑事」では何度か出てきたことなので、この単語はすっかり覚えている筆者です。)しかし、不思議なことに、被害者の女性は、肉体は炭化していたが、身につけていた衣服や所持品は焼けていなかった。また、現場には謎のメッセージが道路に焼き刻まれていた。で、SRIが調査に乗り出した。
調査をしている内に、被害者の女性は10年前に非行歴があって、通りすがりの大学生カップルを殺すという事件を起こした一人だったことが分かる。当時は中学生だった彼女は、少年院送致となったが、数年で社会復帰していた。
そんな中、牧はこの焼死事件のトリックに気づき、背後にマイクロウェーブ兵器があるということが分かる。(早い話、巨大な電子レンジがあるようなものです。)また、事件の背後には地球規模の陰謀があることも分かる。
そうしている内に、10年前の大学生カップ殺害事件の主犯の男・西田(現在服役中)が刑務所の中で人体発火現象によって焼死するという第二の殺人事件が起こった。
これによって次に狙われるのは大学生カップル殺害事件のもう一人の犯人だと考えたSRIは、その男を保護しようとする。しかし、一足遅く、マイクロウェーブ兵器のターゲットとなってしまった。で、三沢の機転によりターゲットになってしまった三沢はマイクロウェーブ兵器の攻撃をかわしながら逃げる。そうしている間に、マイクロウェーブ兵器はどこから操られているのかを突き止めたさおり。が、その場所はSRIのビルの中からだった。で、犯人を追いつめると、それは大学生カップ殺害事件の主犯の男・西田の弁護士の娘だった...
スポンティアス・コンバッションに関しては、色々なトリックが考えられるが、ここで使われていたトリックというのはとてもスケールが大きいものでした。が、地球上の何処にいてもターゲットになるということで、「宇宙戦艦ヤマト」に出てきたガミラスの兵器「反射衛星砲」を思い出しました。
30分枠(本編25分程度)ではなく、45分枠(民放だったら1時間枠)ということで、トリックを解いていく過程、兵器に狙われるて逃げる恐怖、立ち向かっていく部分、犯人の心理など、それぞれがしっかりと描かれていて、見応えある物語でした。(やっぱり30分枠ではそこまで描くのは無理でしょうね。45分枠としたのは正解です。)でも、CG利用の特撮には見飽きたという感じがありました。(それなりに上手く使っているのだが、そういう映像が氾濫しすぎているので...)
次回は「昭和幻燈小路」という物語です。予告では「パラレル・ワールド」という単語が出てきていましたが...
零ちゃんの事件
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