ゲキレンジャー#9 [特撮]
今回はメレが完全に番組を喰いました。(まあ、番組タイトルを変えるところまではいかないにしても、ゲキレン・メンバーの存在感の無かったこと...で、今回のBGMは、迷うことなく、1994年にリリースされたHELLOWEENのアルバム「CHAMELEON」(邦題:カメレオン)にしました。(ところで、フランスの女性シンガーLIO(リオ)が1996年に「カメレオン」というタイトルのアルバムを発表しているんですね。これを持っていたら、絶対これをBGMにしたんですけど...)
今回は、巨大戦なし(よって、五月蠅いバエも出番無し)、新たな日常生活における修行なしということで、パターンを周到することで「大いなるマンネリ」と言われる戦隊のフォーマットに乗らない展開で進んでいく。それを補う形で、これまでに倒された怪人が甦って登場する、敵側の裏切りの物語、という戦隊ではお馴染みの要素が登場する、ということで、やはり「大いなるマンネリ」はありました。
メレの過去が語られる。ブラコがメレに裏切りの話を持ちかける。ゲキレンジャーを相手に修行する。ピンチの理央を助ける。ということで、まさにメレ、メレ、メレの物語。(他のキャラはメレの引き立て役でしかなく、ゲキレン・メンバーの存在感のなさが改めてクローズアップされることになりました。→最初からこの作品はメレと理央でもっている感じだったので、別に大きな違和感はありませんが...)
メレの力の源は「理央様のために」というその気持ち。一途に理央を想う乙女チックなメレというのも良いものでした。
消去法で真毒の持ち主はブラコだと判明したが、それを使うことで死者に命が与えられ、甦る。メレを仲間に引き入れる(失敗でしたが...)のに1つ使い、カデムとモリヤを甦らせるのに2つ使い、残りは3つ。ブラコは「三拳魔」と言う言葉を出したが、何だかんだで伏線の方はちゃんと用意しておくのですね。
とにかく、メレの心がしっかりと描かれていて、その点では良い物語でしたが、ヒーロー側の存在感のなさに、先行きの不安を感じる物語でした。→ゲキレンジャーを倒してしまって、臨獣殿が勝って世界を手中にする、そしてメレも理央に認められて幸せになる、という結び(最終回)にしてしまえば全ては丸く収まりますが、悪が最終的に勝つという前代未聞の作品にはならないということは分かっていますが...
そんな中、激激砲の修行で、発射するのに2分かかっていたゲキレン・メンバーがいつの間にか即座に射てるようになり、しかも連発も出来るようになっている。実戦を通して得たことはその10倍の練習(修行)よりも大きなものが得られる、「百聞は一見にしかず」ということであるが、それにしてもあまりにも簡単にできるようになっていない?(それだけに「修行」と言っているのもお遊びにしか見えず、お子様たちに対して「修行」(=陰での練習)の大事さを教えるのにも変な誤解をされそう...)→全く重みがなく、共感できないのですよね... とにかく、敵側に魅力があるから付き合っているだけですが、ヒーロー作品においては敵キャラの重要性が改めて分かるという物語ですね。
- アーティスト: 水木一郎 谷本貴義, 谷本貴義, ヤング・フレッシュ, 及川眠子, 京田誠一, 水木一郎, ヤングフレッシュ, 藤林聖子, 三宅一徳
- 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2007/03/07
- メディア: CD
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