BLONDIE『PARALLEL LINES』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1978年に発表されたBLONDIEの3rd.アルバムである。この中からは全米No.1ヒットになる曲も生まれ、ニューヨークのバンク・バンドだった彼らが、一躍ニューウェーブの旗手として生まれ変わることになったアルバムである。これにはマイク・チャップマンをプロデューサーに迎えたということが挙げられるが、これによってデボラ・ハリーの魅惑のボーカルが活きることになった。そして、世の中のディスコ・ブームの潮流にも乗り、大ヒット曲『Heart Of Glass』を生み出すことになり、この勢いは1980年のBillboard年間No.1シングルとなる『Call Me』に繋がることになった。本アルバムは大ヒットを記録して、1979年のBillboard年間アルバム・チャートで9位にランクインし、レギュラー・チャートでも最高位6位を獲得した。尚、イギリスではNo.1の座を獲得している。
収録曲は4曲のボーナス・トラック(後ろの4曲)が追加されて、以下の全16曲になっている。『Hanging On The Telephone』『One Way Or Another』『Picture This』『Fade Away And Radiate』『Pretty Baby』『I Know But I Don't Know』『11:59』『Will Anything Happen?』『Sunday Girl』『Heart Of Glass』『I'm Gonna Love You Too』『Just Go Away』『Once I Had A Love (The Disco Song 1976)』『Bang A Gong (Get It On; live)』『I Know But I Don't Know (live)』『Hanging On The Telephone (live)』。
この中からは、『Heart Of Glass』が全米No.1ヒットとなり、1979年のBillboard年間シングル・チャートでも18位にランクインしている。(1位を獲得したのは1週だけでしたが...)また、イギリスでもNo.1の座を獲得している。その他にも年間シングル・チャートのTOP 100にこそランクインしていないが、『One Way Or Another』がアメリカで最高位24位を獲得しているし、『Sunday Girl』もイギリスでNo.1ヒットとなったのをはじめ、『Hanging On The Telephone』は全英で最高位5位、『Picture This』は全英で最高位12位というように,イギリスの方でアメリカよりも大きなヒット曲を連発している。
ボーナス・トラックの選曲もライブが2曲に『Heart Of Glass』の原曲とt-REXのカヴァーと言うように、なかなか通が好むものとなっている所が嬉しい所である。
この中から筆者のお薦め曲は、大ヒット・シングルの『Heart Of Glass』と『Sunday Girl』は言うまでもないが、『Hanging On The Telephone』『Picture This』『One Way Or Another』という英米でのヒット曲、更には『Pretty Baby』『I'm Gonna Love You Too』という所をピックアップしておく。全体的にパンクというテイストが無くなり、エネルギッシュで力強いポップなサウンド(所謂パワー・ポップというものです)となっていて、とても聴きやすいアルバムである。
'70's後半からから'80's初頭のポップなサウンドがお好きな方であれば、お気に入りになることは間違いない珠玉のポップ・アルバムである。(ジャケットもなかなかスタイリッシュですし...)
↑ボーナス・トラックあり | ボーナス・トラックなし ↓
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