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「X THE UNKNOWN」 [映画(洋画)]

表題の作品は1956年のイギリス映画の「怪獣ウラン」である。この作品は、イギリスでホラー映画を続々と制作したハマー・プロダクションが制作した怪獣映画である。(怪獣映画と言っても、ホラーの要素がある作品である。)前年の「原子人間」が大ヒットとなったことから新たな道に進んでいくことになったが、'50'sという時代ならではのアイデアに満ちた作品となっている。また、白黒映像ということで、ホラーの醍醐味である怖さが出ている。76分という中尺の作品であるが、この分野で道を開いたハマー・プロの作品らしく、このジャンルでは古典の名作に数えられる作品である。

映画データを記しておくと、原案はジミー・サングスター、監督はレスリー・ノーマン、脚本はジミー・サングスター、撮影はジェラルド・ギブス、音楽はジェームズ・バーナードである。そして出演は、ディーン・ジャガー、エドワード・チャップマン、レオ・マッカーン、ウィリアム・ルーカス、アンソニー・ニューリー、ジョン・ハーヴェイ、ピーター・ハモンド、マイケル・リッパー、たちである。

物語は、イギリス・スコットランドで軍がガイガー・カウンターの訓練をしていると、謎の爆発が起こって兵士の一人が放射能火傷を負った所から始まる。原子力研究所が調査に乗り出すが原因は不明のままであった。やがて、第二の事件が起こり、それは放射能を吸収して成長する不定形生物であり、地下のウラン鉱が生命体となった怪獣ウランだった。原子力研究所は放射能破壊装置を苦心の上開発し、怪獣ウランを倒す作戦を実行したが...

本作が公開された当時、怪獣と言えばゴジラもそうであったが、とにかく「放射能」に何かと繋がる設定ばかりであったが、これも時代だったのでしょうね。が、本作は「怪獣ウラン」が登場するものの、怪奇現象という側面で捕らえて描いているということで、「怪奇大作戦」のような雰囲気もある。また、ホラー作品という雰囲気もある。(怪獣映画と言えば、町を破壊して暴れる、というものばかりではない。)

50年以上も昔の作品ということで、劇中に登場する様々なものが古びているのは仕方のない所であるが、ホラーの要素と怪獣の要素が混ざっていて、なかなか面白く仕上がっている。ホラー映画がお好きな方にも、怪獣映画がお好きな方にも見てもらいたい作品である。

 

怪獣ウラン

怪獣ウラン

  • 出版社/メーカー: エスピーオー
  • 発売日: 2003/11/07
  • メディア: DVD


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