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CULTURE CLUB『WAKING UP WITH THE HOUSE ON FIRE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1984年に発表された彼らの3rd.アルバムである。前作のアルバム「COLOUR BY NUMBERS」が超ヒットを記録したことで注目されたが、本アルバムは今ひとつという結果になってしまった。(それでも全英では最高位2位を、日本でもオリコンで最高位4位を獲得する大ヒットになった。アメリカではBillboardで最高位26位、年間チャートのTop 100にはランクインしていない。)これは、アルバムごとにファッションだけでなく音楽の方でもスタイルを変えていて、そのスタイルに拒否反応が出てしまったというためである。何せ、ジャケットを見たら直ぐに分かるボーイ・ジョージの真っ赤な髪(今までとは別人に見える)は衝撃的でした。が、新しいことに挑戦していくという姿勢は否定されるものではないのですけど...

収録曲は以下の全10曲である。『Dangerous Man』『The War Song』『Unfortunate Thing』『Crime Time』『Mistake No. 3』『The Dive』『The Medal Song』『Don't Talk About It』『Mannequin』『Hello Goodbye』。

この中からのシングル・ヒットは、『The War Song』(全英・最高位2位、全米・最高位17位(年間TOP 100にはノーランク))と『Mistake No. 3』(全米・最高位33位(年間TOP 100にはノーランク))が生まれているが、前作の勢いを思ったら、伸び悩んでしまった。当時、前作と比較されて「地味だ」と言われ、挙げ句の果てには「C.C.は終わった」とまで酷評されたことを思えば、全米TOP 40ヒットを達成しているのだから、チャート成績は悪くないのですがねぇ。(とにかく「ダメ」という悪評が立つと、好評の場合と違ってあっという間に広がってしまいますからね...)

筆者のお薦め曲は、日本語で「戦争反対」とボーイ・ジョージが歌っている『The War Song』。反戦をテーマに掲げて、それを訴えているという所は共感できる。(ただ、そのボーイ・ジョージは後に色々とトラブルを起こし、事件を起こして逮捕されるということになってしまい、それによってせっかくの良いものも封殺されるようになってしまったのが残念である。)そして珠玉のバラード・ナンバーである『Mistake No. 3』、日本人ならば結構耳にしたことのある『Don't Talk About It』というところでしょうか。(結構、当たり外れが大きいのですよね、このアルバムは...)

結局、彼らは「COLOUR BY NUMBERS」という傑作を発表した時点でピークに達していたという結果論的な言葉で語られるが、それは内容とセールスの両方を加えた評価によるものである。たしかに、それには及ばないものの、本アルバムのメッセージ性やメロディ・メーカーとしてのB.ジョージはもっと高い評価が行われてもいいものである。アルバム自体は今ひとつでも、将来の方向性を記す意味では意味のあったアルバムである。(が、結局その期待に応えることは無かったですが...)

 

Waking Up with the House on Fire

Waking Up with the House on Fire

  • アーティスト: Culture Club
  • 出版社/メーカー: Virgin/Epic
  • 発売日: 1992/06/29
  • メディア: CD

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Waking Up with the House on Fire

Waking Up with the House on Fire

  • アーティスト: Culture Club
  • 出版社/メーカー: Virgin
  • 発売日: 2003/10/07
  • メディア: CD


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