DR. HOOK『SINGLES』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは2003年にリリースされたベスト盤である。タイトルが示すように、彼らが発表したヒット・シングルを集めたものであり、こういう企画は嬉しい所である。(1曲だけ、Ray Sawyerのソロ・シングルも収録されている。)'70'sの時代、ポップで聴きやすいサウンドを奏でてきた彼らであるが、レコード会社を何度か移籍したこともあって、こういう企画は実現しにくかっただけに、やっぱりイギリスらしい企画である。'70'sサウンドとはこれだ!という楽しい世界にたっぷりと浸ることが出来る。
収録曲は以下の全24曲である。『Sylvia's Mother』『Carry Me, Carrie』『Cover Of The Rolling Stone』『Roland The Roodie And Gertrude The Groupie』『Life Ain't Easy』『Ballad Of Lucy Jordan』『Millonaire』『Only Sixteen』『Little Bit More』『If Not You』『Daddy's Little Girl [Ray Sawyer Solo]』『Walk Right In』『More Like The Movies』『I Don't Want To Be Alone Tonight』『Sharing The Night Together』『All The Time In The World』『When You're In Love With A Beautiful Woman』『Storms Never Last』『Better Love Next Time』『Sexy Eyes』『In Over My Head』『Years From Now』『Girls Can Get It』『Baby Makes Her Blues Jeans Talk』。
ヒット・シングルが詰まっているということで、彼らのキャリアをおさらいできるという事が実に嬉しい所である。筆者は彼らの放った曲の中では『Sexy Eyes』などの後期のサウンドが好きな所であるが、それらに限らず'70's前半のヒット・シングルが抑えられていて、彼らのサウンドの変遷というものも分かる。
ここに収録されている曲は25年から35年ほどが経過した曲であるが、技術の進歩によって職人が仕上げたという感じのヒューマン・ライクな'70'sサウンドが甦るというのも、本当に良いものですね。'70'sサウンドがお好きな方はもちろんであるが、'80'sのポップなサウンドがお好きな方にも聴いてもらいたいベスト盤、サウンドである。
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