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「横溝正史シリーズ ~真珠郎(全3話)」 [ドラマ]

WOWOWが(デジタル先行)放送している「傑作TVドラマシリーズ」の「横溝正史シリーズ」の3つ目のエピソードの「真珠郎」(全3話)が終了したので、取り上げます。(アナログWOWOW(BS5ch)では、10/5,12,19に放送されます。)

尚、横溝正史が書いた原作「真珠郎」には、名探偵・金田一耕助は登場しないが、このTVシリーズには金田一耕助が登場して事件を解決する。で、そのことが番組最後に「お断り」として「この原作には、金田一耕助は出ていませんが、原作者の了解をえて、登場させています。」と出る。この辺りは人気がある作品だから、小説のファンに配慮したということになる。中にはこういうところに拘る人がいるが、原作者が了解しているのだから良いんじゃないでしょうか。(かれこれ30年前になるが、著作権に関してはしっかりと気を配っているということにもなる。)

物語は、信州・浅間山麓(金田一耕助が活躍する物語の舞台は岡山県が多いが、本作は違います。)、湖畔にある旧家を舞台に、奇っ怪な連続殺人事件が起こる。城北大学講師の椎名と乙骨は、無数の蛍に包まれた絶世の美少年・真珠郎の姿を見た。たまたまこの地を訪れていた金田一耕助が事件を解く、というものである。(椎名と知り合いという設定。)

本作は、登場人物の数が他の作品と比べて少ないが、過去の因縁などを上手く絡めたところはいつものこととはいうものの、相変わらず冴えていて、上質のミステリー作品になっている。真犯人については比較的分かりやすいのだが、トリックが分からないと真犯人を捜したことにはならないので、この部分がちょっと難しいかもしれませんね。(→登場人物が少ないということで「ケータイ刑事」がネタとして使うには悪くない題材(トリック)と思われる。が、「ケータイ刑事」の制作費を考えたら、「首無し死体」(人形を作らなきゃ行けませんからね...)を出すことが出来るのか?と思ってしまいます...)

尚、本作で絶世の美青年・真珠郎を演じたのは「ザ・カゲスター」でヒロイン・風村鈴子(ベルスター)を演じた早川絵美さん(女性が演じた。)ですが、ミステリアスな雰囲気があり、ちょっと中性的な感じもして、女性が演じた方が正解だったと言えます。

来週からは、4つ目のエピソードとなる「悪魔の手毬歌」が始まる。これは7つのエピソードがあるこの「横溝正史シリーズ」の中で最長となる全6話である。(トータルで4時間半を越えることになる。)しかし、9/17、24、10/8(9/17と10/8は祝日、9/24は振替休日で、いずれもが国民の祝日です。→2009年は9/21が敬老の日、9/23が秋分の日となるので、祝日法の規定(祝日に挟まれる日は「国民の休日」とみなす)によって、9/19(土)~9/23(水・祝)までが5連休という「第2のゴールデン・ウイーク(=シルバーウイーク)」となります。但し、法改正が行われると、そうはならない可能性もありますけど...)は放送がお休みとなるので、終了するのは11/5となります。(よって、次にこの作品を記す時は11月になってからということになります。)ポイントは、夏目雅子さんが出演しているというところですね。

 

金田一耕助TVシリーズ 真珠郎

金田一耕助TVシリーズ 真珠郎

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • 発売日: 2006/12/22
  • メディア: DVD

↓原作はこちら

真珠郎―昭和ミステリ秘宝 (扶桑社文庫)

  • 作者: 横溝 正史
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2000/10
  • メディア: 文庫
真珠郎―名探偵・由利麟太郎 (あすかコミックスDX)

真珠郎―名探偵・由利麟太郎 (あすかコミックスDX)

  • 作者: 横溝 正史, JET
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2004/04
  • メディア: コミック

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