MEN AT WORK『TWO HEARTS』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1985年に発表された彼らの3rd.アルバムである。(と同時に、最後のスタジオ・アルバムでもある。)1982年に発表した1st.アルバム「BUSINESS AS USUAL」の大ヒットで一躍世界制覇を成し遂げた彼らであったが、メンバーの脱退もあって解体することになった。(本作を発表した後で活動を停止した。)彼らはMTVの登場という音楽シーンに激変をもたらせた'80's前半を象徴するバンドの一つであるが、MTVも定着し、開局からの勢いが一段落した頃に消えていくというのも、時代を象徴していますね。
収録曲は以下の全10曲である。『Man With Two Hearts』『Giving Up』『Everything I Need』『Sail To You』『Children On Parade』『Maria』『Stay At Home』『Hard Luck Story』『Snakes And Ladders』『Still Life』。
この中からは『Everything I Need』がシングル・カットされてヒットを記録しているが、Billboardのシングル・チャートでも最高位28位ということで、前2作から生まれたビッグ・ヒットと比べると強烈な印象が無いのが寂しい所である。
本アルバムからの筆者のお薦め曲は、『Man With Two Hearts』『Everything I Need』『Sail To You』『Stay At Home』『Hard Luck Story』という所をピックアップする。コリン・ヘイの独特のユーモアも健在であるが、やっぱり彼の存在は大きかったと言うことでもある。シンプルであり、それでいてサックスを使った彼ららしいサウンドであり、1st./2nd.アルバムに続いて本アルバムもしっかりとチェックしておきたい所である。('80's前半の音楽シーンでは、彼らを忘れることは出来ません。)
それにしても、MEN AT WORKは、スタジオ・アルバムを3枚、ライブ・アルバムを1枚発表されているが、ベスト盤はこれまでに5枚がリリースされている。(スタジオ/ライブ・アルバムの合計よりも多い。)これから考えても、それだけ時代に強烈なインパクトを与えたグループだったということでもあります。
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