ROSEMARY'S BABY(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1968年の映画「ローズマリーの赤ちゃん」である。'70'sになると、オカルト映画のブームが到来することになるが、そのはしりとなったホラー映画の傑作である。
作品データを記しておくと、時間は137分である。原作はアイラ・レヴィン、製作はウィリアム・キャッスル、監督と脚本はロマン・ポランスキー、撮影はウィリアム・フレイカー、音楽はクリストファー・コメダである。そして 出演は、ミア・ファロー、ジョン・カサヴェテス、ルース・ゴードン、シドニー・ブラックマー、モーリス・エヴァンス、ラルフ・ベラミー、エリシャ・クック・Jr.、パッツィ・ケリー、チャールズ・グローディン、たちである。尚、本作でルース・ゴードンはアカデミー助演女優賞を獲得している。
物語の舞台は現代のニューヨーク。若い俳優・ガイとその妻・ローズマリーがマンハッタンの古いアパートに引越してくる。そのアパートには以前から不吉な噂が絶えないというが、二人はそんなことは気にしていなかった。隣に住む親切だがお節介な老夫婦・ローマンとミニーのカスタベット夫妻には1人の養女がいたが、ある日、彼女はアパートの窓から飛び降り自殺をする。翌日、カスタベット夫婦に夕食に招待されたガイとローズマリーは、養女が持っていたペンダントを貰う。これを機に、ガイの仕事に変化が現れ、役に恵まれるようになる。そして子供を欲しがるようになり、ローズマリーは懐妊する。が、それからローズマリーの身に不思議な出来事が起こるようになり、カスタベット夫妻は何かと世話をするようになる。が、ローズマリーは次第にやつれていく...
現代のニューヨークに魔族がいた、ということで、悪魔の赤ちゃんを産むことになるローズマリー。恐怖に恐れるローズマリーを演じたM.ファローの鬼気迫ると、クリストファー・コメダの音楽が恐怖とサスペンスを盛り上げている。
ということで、本作はサントラ盤の音楽によって、より一段と高い次元の作品となっている。クリストファー・コメダの名前を世界に知らしめることにもなった傑作である。
サントラ盤の収録曲は以下の全24曲である。(後の3曲はボーナス・トラックである。)『Main Title』『Coven』『Lullaby (Part 1)』『Moment Musical』『Coven』『Moment Musical』『Lullaby (Part 2)』『Dream』『Christmas』『Expectancy (Part 1)』『Coven』『Lullaby』『Coven』『Main Title』『Panic』『Rosemary's Party』『Expectancy (Part 2)』『Through The Closet』『What Have You Done To It's Eyes』『Happy News』『Main Title』『Rosemary's Baby』『Main Title』『Main Title』。
ジャズをベースとした音楽であるが、それが悪魔とは無縁と思われる現代ニューヨークという都会の雰囲気を上手く引き出していると共に、どことなく不気味な「悪魔」の世界をも想像させてくれる。『Main Title』は有名な一曲であり、一度は耳にしたことがあるだろうが、それ以外の曲もじっくりと聴いておきたい所である。映画と共にセットとして鑑賞するべきサントラ盤である。
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