「SCREAM」 [映画(洋画)]
表題の作品は1996年の映画「スクリーム」である。(昨年の最後に「最終絶叫計画」を取り上げたが、こちらに繋げないと意味ありませんからね。)ホラー・サスペンスであるが、ホラー映画のファンであれば喜ぶ内容となっていて、ホラー映画のパロディまで含まれている。(「エルム街の悪夢」シリーズでお馴染みのW.クレイヴン監督ですからね...)ということで、単なるホラー映画ではなく、エンタメの要素もたっぷりと含まれた作品である。
作品データを記しておくと、時間は111分、製作はケイリー・ウッズとキャシー・コンラッドの2人、監督はウェス・クレイヴン、脚本はケヴィン・ウィリアムソン、撮影はマーク・アーウィン、音楽はマルコ・ベルトラミである。そして出演は、ドリュー・バリモア、ネーヴ・キャンベル、スキート・ウールリッチ、ローズ・マッゴーワン、コートニー・コックス、デヴィッド・アークエット、ジェイミー・ケネディ、マシュー・リラード、ケヴィン・パトリック・ウォールズ、W・アール・ブラウン、ヘンリー・ウィンクラー、リーヴ・シュレイバー、たちである。
カリフォルニアの田舎町・ウッズボロー。ある夜、高校生のケイシーが恋人のスティーヴと共に正体不明の犯人に惨殺される。翌朝、ケイシーの通う学校に警察や報道陣が詰めかけて大騒ぎになった。ケイシーのクラスメイトだったシドニーは1年前の忌まわしい記憶(母親を何者かに殺された)が甦り苛立つ。それ以来、彼女は恋人・ビリーや友人たちと一緒にいてもふさぎ込むようになっていた。そして、彼女の周囲にハロウィン・マスクを被った犯人が出没し、シドニーは襲われる。その場にビリーが現れて窮地を脱することが出来たものの、ビリーが落とした携帯電話と出現のタイミングのよさに、彼女はビリーが犯人ではないかと疑念を抱く。また、駆けつけた警察はビリーを容疑者として連行した。が、その夜、友人のテイタムの家に身を寄せていたシドニーの元に、犯人からの電話がかかってきた...
犯人を捜すというサスペンス的な見方をすると、そう難しくない。ホラー映画として見たら、今ひとつ恐怖感というのもない。ホラー映画のパロディが用意されているということで、パロディ映画として見たら、大笑いをするということもない。ということで、こうして記すと中途半端な作品という印象を与えてしまうが、そんなことはない。それぞれのポイントを抑えながら、パロディではなくオマージュと考えたら、割とバランスが整った内容ということで呑み込むことが出来る。こういう所はホラー映画のファンだけでなく、一般的に受け入れられそうにした'90'sの作品らしいというところとなる。
で、本作を面白おかしくしたのがパロディ作品である「最終絶叫計画」である。本作を見ておいたら「最終絶叫計画」のネタもある程度は分かるでしょう。本作を見たらセットとして見ることをお薦めする。
尚、本作がヒットしたことから続編、そして完結編となる第3作も制作されたが、こういうところもW.クレイヴン監督らしいところである。が、本作が一番内容があり、続編は別に無くてもいいようなものとなってしまった。(続編を見る見ないはお好きなように...)
↓本作を見たら、こちらもどうぞ。
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