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ケータイ刑事銭形海31話(3rd.5話) [ケータイ刑事]

二段構成として記している「銭形海」。こちらの方は物語の中身を追っている長文&ネタバレたっぷり編です。今回の物語は3rd.4話(通算では30話)となる「川渕浩探検隊シリーズ! ~海底洞窟の謎を追え!殺人事件」である。元ネタは、かつて一世を風靡した「川口浩探検隊」である。「ケータイ刑事」では「・1st.15話」がこのネタを使い、「ドキュメンタリー・タッチで…」ということをやっているが、今回はその第2弾であり、またリメイクということも出来る。兎に角、基本的な部分は全く同じである。(ちゃんのノリの悪さもお姉ちゃま譲りである。)この物語を見たら、改めて「・1st.15話」を見直すというのが良いでしょうね。

この物語を単独で捕らえたら、登場人物がちゃんを除いてエネルギッシュでパワフルな物語であったが、ちゃんに目をやると、前回の物語でのシリアスなちゃんから、またも180度違うキャラになっている。ことで、ここの所の「銭形海」はちゃんのキャラが完全に振り子状態のようになっている。(良く言えば、キャラクタが豊富で楽しいと言うことになるが、悪く言えば、シリーズに統一感がないということになる。→「1話完結の物語」だから、いろいろな姿を見せてくれるのは楽しいのですけど...)

それでは、いつものように、長文(ノリ良く記していたら、かなりの長編になってしまった今回です。)&ネタバレありで記していきます。尚、放送直後に記した「感想+次回予告」版はここをクリックして下さい。

今回のケータイ刑事は、大袈裟なセミドキュメンタリータッチで放送します!」と最初に出て、浦口アナのナレーションが入る。更に、日本が赤色で示された世界地図から日本がアップになり「神奈川県横浜市青葉区緑山。…」→完全に「・1st.15話」の出だしと同じである。ナレーションは続く。「時代に取り残された最後の秘境とも言うべき前人未踏の地・緑山オープンスタジオ。決して生きて帰ることが出来ないと言われるこの魔の山に、一体何が潜んでいるのか...?」→兎に角「・1st.15話」と同じである。で、「氷曜スペシャル」という旗の付いた車(=川渕浩探検隊)がやってくる。「我々取材班は、この緑山に生息するという伝説の天才女子高生刑事の謎に迫るため、決死の取材を敢行した」と続くナレーション。→やっぱり「・1st.15話」と同じである。そして「水曜スペシャル・川口浩探検隊」ばりに今回のサブタイトルが出るというのも同じである。(サブタイトルは違うのは当然だが、書体も同じでした。但し「」では文字の周りの囲いが「白」だったが、今回は「黒」になっている。)

木の枝の杖を手にして山道を歩いているちゃん。「何処まで歩くんですか?松山さん?」と弱音を口にするちゃん。これに「俺だって一週間に一度の日焼けサロン、キャンセルして来たんだぞ」と言って、コートの内ポケットから招待状を取り出す。(日焼けサロンのキャンセルは関係ないと思いますけど...)それを手にしたちゃんは(いつものように)声を出して読んでくれる。「伝説の刑事であるあなたの取材をしたく、緑山オープンまで来られたし」(この文面もお姉ちゃまの時と同じです。)そして最後に「警視正 銭形海殿」と書かれているのに気づく。で「これ、私に来たんじゃないですか」と文句を言っている(お姉ちゃまの時もそうでした。)と、突然、(白い)網がちゃんを捕らえた。(お姉ちゃまの時は「緑」の網で、岡野さんも一緒に捕らえられました。)「我々は遂に伝説の女子高生刑事の捕獲に成功した」とナレーションが入り、画面は「REC」というカメラから見たものになる。ナレーションは続き「だがそこに、我々の行く手を阻むかのように、顔面を引きつらせた恐ろしい日焼け男が出現した!」と松山さんのことを化け物扱いしているナレーション。松山さんはちゃんを網から助けると、「何だこれは!?!?」と、「太陽にほえろ!」のあの有名な台詞をカメラに向かって叫び、木の枝の杖を振り回す。「男は我々取材班を威嚇するかのように吠え始めた」(探検隊が原住民に出会った時のナレーションですね。)ちゃんも「何するんですか!」と叫ぶ、するとまもなく「はい、カット!」という声がして、ディレクターの浜弘大が現れて挨拶をする。(「大好き十五つ子ちゃん」と言っていたが、これは「大好き!五つ子」シリーズをパロッているというのは、実に簡単な所です。)口をふくらせて「その浜さんがどうしてこんなことを!!」と怒るちゃん。すると浜が説明をする。幻の女子高校生刑事・銭形海ちゃんを発見、2代目・川渕浩さんと感動の対面をして、この緑山に潜むという海底洞窟の謎を暴き出そうという企画だと話す。これにちゃんは「あの、山に海底洞窟なんて存在しません」と真面目な顔で否定する。これに2代目・川渕浩が「いや、海底洞窟は存在する」と自信満々に言い、追加説明をする。その洞窟は50年に一度、海水が湧き出し、謎の海が現れるという伝説がある。更に、50年前に緑山で発見されたシーラカンスの魚拓を示す。ちゃんは「小っちゃ」と切り捨てるが、松山さんは「凄いじゃないか!」と感激していた。すると「松山さん、くだらないから帰りましょう」とちゃん。すると「せっかくだから行こうよ」と松山さんはちゃんを説得しようとする。「スターになれるチャンスかもしれない」と言うが「お断りします」と言うちゃん。(「・2nd.4話」で芸能プロダクションにスカウトされても興味を示さなかったので、「スター」と言っても無駄ですよね。)すると「そうだ、回転寿司、日焼けサロン付き」と松山さん。が、呆れかえって何も言わないちゃん。すると「分かった。回らない寿司、どうだ」と松山さん。で、ちゃんは行くことにした。→「焼き芋」じゃなく、「回らないお寿司」で納得というちゃん。食べ物に吊られる所はやっぱり銭形家のお嬢様です。

「幻の女子高校生刑事と感動の遭遇をした我々取材班は、更に不吉な空気が漂う奥池へと足を進めた」というナレーション。で、山道を歩く取材班+ちゃん&マツ。木には「人生の崖っぷち有!」とか「人喰いクマに注意」という注意書きがある。(これはお馴染みのお遊びですね。)が、ちゃんが躓いて悲鳴を上げる。「と、その時!我々の予感は現実となって現れた。」とナレーション。「大丈夫か!?」と川渕浩が駆け寄る。ちゃんは「もう、こんな山道歩くから...」とぼやいていた。(靴に穴が開いた。)それを見た川渕浩は「これはアオバサソリの仕業だ!」と叫ぶ。で、ナレーションがアオバサソリの説明をする。アオバサソリとは、どんな頑丈な靴の上からでも猛毒の針を突き刺す、緑山だけに住む恐ろしいサソリ。(→まさに「川口浩探検隊」のノリそのままです。)が、ちゃんは「あの、横浜市青葉区にサソリはいません」と川渕に言う。が「いや、いる!」と川渕浩。そして「みんな、気をつけろ!」と指示を出す。で、「はい」と探検隊の隊員とマツ。(やっぱりちゃんだけがノリが悪い。まあ、お姉ちゃまもそうでしたけど... が、ここはちゃんに一言言っておきます。横浜市青葉区の人口は約30万人です。そうしたら、一人や二人はペットとしてサソリを飼っている人もいるでしょうからから、厳密に「サソリはいない」と言い切れないと思うのですけど。如何でしょうか、警視正殿?)

「その時だった。」とナレーション。で、男の悲鳴がする。「我々取材班の前に恐ろしい怪人が姿を現した!」と続くナレーション。で、佐々木監督が「人喰いイルカの襲来だ!」と言いながら逃げてきた。が「イルカは人なんて食べません!」とちゃん。佐々木監督は「ちゅうちゅうして」ちゃんは頬を膨らませる。すると「銭形海は怒るとフグのように可愛く頬を膨らませるのだ」とナレーション。佐々木監督の手がちゃんの膨れた頬に伸びる。が、それを掴む手が現れた。で、怒りながら佐々木監督を連れて行く女性。更に「家庭の問題撮らないでよ」とカメラにクレームを付けた。(佐々木監督夫人の滝本ゆにさんでした。)→「・1st.15話」では、三原光尋監督が途中に登場し「ちゅうちゅうして」と言ってましたね。それが佐々木監督に代わったが、同じノリでした。(これも川渕浩探検隊シリーズのお約束ですね。)

やがて、一つの洞穴の前に辿り着いた一行。「これがその海底洞窟か?」と盛り上げるナレーションだったが「これは普通のトンネルでしょう」とちゃん。そんなところに「はい、カット」と浜監督の声。そして「これ、お願いします」と言って救命胴衣を配る。「海水に溺れた時の用心です」と言うが「山の中で海水なんて出るはずありません。私はいりません」と言ってそれを突き返すちゃん。また「俺もいいよ」とマツも返す。(それ以外の探検隊のメンバーたちはみんな救命胴衣を身につけた。)そんな中、川渕浩はカメラさんに、自分たちが洞窟に入って行くカットを撮ってくれと言う(「未知の場所にどうして先にカメラがいるんだよというお約束のツッコミを入れる大事なカット」)が、浜監督はカメラ位置を決めるのは自分だと言って、拒否し、演じることに徹しろと注文を付けた。

トンネル(一応、「洞窟」と言っておきましょうか...)に入っていった一同。「洞窟内は不気味な静けさに満ちていた。まるで悪魔の衣袋に呑み込まれたかのような思い湿気が我々取材班を覆う」とナレーション。(言葉次第で、随分と雰囲気がでるものです。)ちゃんは「やっぱりどう見てもただのトンネルですよね」と言っていた。

そんな中、川渕浩が「重たいなあ、ちょっとカットしてくれ」と言い、カットを要求し、救命胴衣を脱ぎ捨てた。これに浜監督が「何があってもディレクターがカットかけるまで続けるのがタレントの仕事だろう!」と川渕を注意する。が「タレントの行動に口を出しすぎだよ」と文句を言い、一悶着、浜は投げ飛ばされてしまった。で、立ち上がると川渕と取っ組み合いを始める。で、ちゃんとマツが何とか間に入って、それを止めた。(→「タレント」ですか... 皆さんは「タレント」と「俳優/女優」の違いが分かりますか?最近は後者のつもりの前者が蔓延しています。尚、少なくとも歴代・銭形は全員が後者です。)

洞窟内で海水が出るという場所で、海水が出る瞬間を撮影しようとして、そのセッティングが行われる。そんな中、スタンドが壊れていると注意するスタッフさん。それを宥めるように川渕浩は砂袋を渡して、自分も準備作業に加わった。で、ちゃんとマツは笑顔を見せて一安心。

「と、その時だった」とナレーション。「あれは何だ?」と川渕が叫ぶ。「洞窟内に予期せぬ出来事が起こった」とナレーション。川渕は「海底毒蜘蛛だ。シースパイダーが出たぞ!」と叫ぶ。で、慌てる一同。ナレーションは「海底毒蜘蛛シースパイダーとは、猛毒を持った海底の悪魔。正にその毒牙が取材班を襲おうとしていた」。これにちゃんは懐中電灯をアゴの下から上に向けて照らし「あの…」という。それを見たマツを始め一同は驚きの声を上げる。ちゃんは呆れ顔で「この山に毒蜘蛛なんか出ません」と丁寧に言い「いい加減にして下さい」と言って振り返る。が、悲鳴を上げるちゃん。毒蜘蛛の姿を目にしたのだった。で、川渕は「兎に角ここは危険だ。みんな早く、洞窟の外へ!」と指示を出す。で、走って逃げる一同。

外に出るとマツは「本当毒蜘蛛出たよ。嫌いなんだ、俺」とちゃんに漏らす。(マツの弱点が一つ暴露されました。)ちゃんは冷静にみんなを確かめるが、浜監督がいないことに気づき「あれっ?浜さんは?」と言う。そうしていると、川渕が持っているトランシーバーから浜の声がした。「水が湧き出してきた...」「海底洞窟は本当にあったんだ!」その声に呼びかける川渕だったが応答は無い。で、海水に呑み込まれたと思った川渕は走って洞窟に向かった。で、それを見てマツとちゃんも後を追った。(で、探検隊のメンバーが後に続く。)

途中で、「また海底毒蜘蛛だ」と言う川渕。(確かに足元に大きな蜘蛛の玩具が...)探検隊の隊員たちに「退治しておけ」と言うと、走って洞窟に向かう。ちゃんとマツも川渕の後を追い、隊員たちは毒蜘蛛(の玩具)の退治を始めた。

洞窟にやってきたちゃんとマツ。底には呆然としている川渕がいた。で、目を移すと、浜監督が死んでいた。(始まって11分近くになってようやく)「警視庁から入電中」と事件を知らせる入電が入る。「青葉区緑山で変死体事件発生。死亡したのはドリマックス・ディレクター・浜弘大。直ちに捜査を開始せよ」→事件というのは分かるが、緑山は「神奈川県横浜市青葉区」なので、警視庁の管轄外なんですけど... と縦割りに捕らわれているようではいけませんね。「事件が起こればいかなる時も現場に駆けつける」のが「ケータイ刑事魂」ですから。

捜査を開始したちゃん。そんな所に「報告します」と逆立ちをした柴田さんの足が登場。で、逆立ちを止めて立ち上がると、「溺死の可能性があります。それと後頭部に殴打の痕も見られました」と告る。先ほど喧嘩で壁に頭をぶつけたと言うマツ。ちゃんは「死因は何ですか?」と尋ねる。「死因は大量に水を飲み込んだことによる窒息死です」と答え、肺の中の水は海水で、水深30m以下の海水の可能性がある、とも告る。すると「海水の恐怖はまだ残されている。死者をも出したこの魔の山からの脱出は、可能なのだろうか?」とナレーションが入る。これにちゃんが「そのナレーションはもうおしまい」とクレームを付ける。(これもお姉ちゃまと同じです。やっぱり姉妹ですね。)更に、柴田さんには引き続き死因を調べるように指示を出す。で、改めて現場を観察するちゃんとマツ。「この溝から海水が湧き出たのか」と漏らすマツだったが「そんなことあり得ませんよ」とちゃん。で、そこにあったロープに小さな海老を発見する。マツはその海老を見て、海水が湧き出たと確信するが「海水が一瞬に湧き出すなんて...」とちゃんは信じられなかった。「しかし、お前。水が一人でやってくる訳でもないし、誰かに連れてこられる訳でもないだろう」とマツが口にする。すると「それですよ」とちゃんは閃き「誰かが意図的に海水を持ち込んだとしたら...」口にする。更に、側に落ちていた救命胴衣を拾って手にしたちゃんは、それから水滴が落ちるのを目にした。で、目を閉じて熟考に入り、やがて目を開けると「寄せる、悪のさざ波」(ここでAパート終了。経過時間は13分半弱でした。ということで、Bパートは12分強になります。)

救命胴衣を手にしたちゃんは「この中に海水を入れていたとは考えられませんか」と言う。が、マツは、浜はそれを装着するように指示した、と言う。そんな所に「鑑識から入電中」という柴田さんの着ボイスで電話が入る。で、電話に出るちゃん。で、浜は窒息しただけではなく、アナフィラキシー・ショック、つまり食物アレルギー反応を起こしていたと告げ、浜は極度の海老アレルギーだったと言う。(「雷・1st.15話」では蕎麦アレルギーでしたね。)で、ちゃんは再び考え始める。すると「自作自演で自殺したというのか?」とマツ。(→歴代の相棒と同様に、マツも直ぐに「自殺」と考えるんですね...)これに「そうじゃありません。でも、もし、海底洞窟が本当に存在するように見せるための演出だったらしたら...」と口にして、推理を語り始める。海水の説明は付くが、海水に海老が混入していたことの説明が上手くいかない。(マツは「事故」と口にする。)ちゃんは「誰かが海水に海老を入れて殺した可能性もありますよ」と口にした。

緑山スタジオの庭に戻ってきたちゃんとマツ。が、探検隊とスタッフは撮影を続けようとしていた。川渕は、浜は海底洞窟から湧き出した水に呑み込まれた。それを番組で解明するのが我々の使命だ、と言う。すると「違います。浜さんは殺されたんです」とちゃん。「何だって?」と驚く川渕に「現場にあった救命胴衣から、海水の成分が検出されました」と伝え、浜を殺せるチャンスがあったのは、洞窟内にいち早く入った川渕だけだ、と続ける。すると「何を言ってるんだ、君は」と反論を開始する川渕。そして、浜が海水に呑み込まれた時、自分はちゃんたちと一緒にいたので、何処に浜を殺す時間があったのか?と問う。するとちゃんが推理を語り始めた。川渕と浜は予め打合せをしていたと指摘し、毒蜘蛛騒動でみんなが出ていくと、浜は救命胴衣から溝に海水を注いだ。また、川渕は浜に知られないように救命胴衣の中の海水に海老を放して置いた。そのことを知らない浜は、予定通り海水に顔をつけて溺れた降りをした。で、アナフィラキシー・ショックを起こして呼吸困難に陥り、そのまま意識不明となり溺死した。

それを聴いていた川渕は「流石、伝説の女子高生刑事」と言うが「しかし、まだまだ甘い」と言ってちゃんの推理にケチを付け始めた。アナフィラキシー・ショックを起こしたら、浜は苦しんで顔を溝から出すはずで、溺れ死ぬことは無い、と言う。で、「絶対に殺せるという可能性もないのに、最近の警察は怖いなぁ。人を疑うなんて」と煙に巻いた。ちゃんはこれには反論できなかった。

そんなちゃんを見たマツは「そんなに気落ちするなよ。こんなこともあるよ」とちゃんに慰めの言葉を掛けた。(これに何も返さないちゃんでした。)

そんな所に「あれっ?」と言うスタッフさんの声がした。「どうしたんですか?」と言って駆け寄るちゃん。するとそのスタッフさんは「砂袋の数が1個多いんです」と答えた。で、事故が起こった時、現場に1個残してきたのに、何故か数が足りていると言うのだった。で、ちゃんは「一緒に現場に来て下さい」と言って、そのスタッフさんと共に再び洞窟内の現場に向かった。

現場に到着した3人。が、何処にも砂袋は無かった。「おかしいなぁ。確か、このスタンドに括り付けてあったはずなのに...」と狐に摘まれたように頭をかくスタッフさん。するとちゃんは側に砂の小山があるのに気づき「これ、砂袋の砂じゃないんですか?」と尋ねる。するとスタッフさんは「いえ、その砂は違いますよ」と答えた。「どういうことなんだ?」とマツが尋ねると、スタッフさんは、「砂袋」と言っても、今は中に入っているのは金属の粒だと言い、砂が入っている古ものはうちの会社(ドリマックス)では使わないと一笑に付した。ちゃんはその砂を手にし、更に側の倒れているスタンドに目を移すと笑顔になった。で「そうか、そうか、そういうことか」と閃いた。で「謎は解けたよ、ワトソンくん

その頃、川渕は小道具置き場にいて、ゴミ箱に何かを捨てようとしていた。そんな所に三味線の音が届いた。岩に白波が砕け、夜の闇に包まれる川渕。「大波小波かき分けて。…」ちゃんの口上が始まり「私の碇で沈みなさい!」から「神奈川沖浪裏」の大浪がうねり、赤い碇のストラップが飛ぶ。碇は床に突き刺さると、赤い鎖が川渕を捕らえていた。ちゃんが鎖を引くと、大回転する川渕はその場に倒れ込む。で、ちゃんを見上げて「何するんだよ」と怒る川渕。

ちゃんはゆっくりと歩み寄り、川渕が捨てようとしていた布袋を拾い、「これはあなた自身が現場に持ち込んだものですよね。だから照明部さんの砂袋が減っていなかった」と語り、説明を始める。

浜が一人で溺死したように見えたのは、川渕が仕組んだ罠だった。すると立ち上がった川渕が「だから、さっきも言ったろう」と言って、アナフィラキシー・ショックを起こした浜がどうして水に顔をつけていられたのか問い糾す。が、「簡単なトリックですよ」とちゃんは言うと、その説明を始めた。川渕は予め照明スタンドを壊しておき、セッティングに砂袋を用いるように仕向けた。で、毒蜘蛛騒ぎに乗じて、照明スタンドに括り付けた砂袋を切った。また、あの毒蜘蛛も川渕が用意したものだと指摘した。(で、ガレージのシャッターが開いて、マツがその毒蜘蛛を示した。(なかなか凝った演出です。)

みんなが出ていったのを見送った浜は、用意した海水を溝に流し込んだ。が、砂が漏れることによって不安定になった照明スタンドが揺れ始めても、浜はそれに気づかず、トランシーバーで芝居を始めた。海老アレルギーでもがく浜が身体を起こすことを想定してコードは地面に手をつく場所に引かれてあり、バランスを崩した照明スタンドは浜の後頭部を直撃した。で、浜はショックを起こしたまま溝から顔を上げられなくなり、溺死した。喧嘩に見せかけて浜の頭に傷を付けたのも、機材が倒れた際の傷を誤魔化すためだった。そして、洞窟に向かう際、再び蜘蛛を放ってちゃんたちを足止めさせ、一足先に現場に入り、倒れた照明スタンドをずらし、破れた砂袋を回収した。そして、砂袋の中身は、現在は金属が入っていることを言い、川渕が使った砂袋は現在では使われていない、と告げた。

それを聴いた川渕は膝をついて観念した。マツが浜を殺そうとした動機を尋ねる。これに、浜は、自ら海底洞窟の犠牲者になりながら、そこから奇跡の生還をするというプランを立てて、川渕を脇に追いやろうとした。せっかく射止めた2代目川渕浩探検隊の座であり、その座を渡してなるものか、と思ったのだった。で、ちゃんたちを目撃者にして完全犯罪を目論んだのだった。で、マツが川渕に手錠を掛けて逮捕した。

ナレーション。「こうして、恐るべき殺人事件の謎は銭形海の活躍によって解決された。だがしかし、暗黒のジャングルの中で見た海底毒蜘蛛の正体は?そして佐々木夫妻ごめんねの危機は?益々謎は深まる」これにちゃんがカメラ目線で「もうドキュメントはなしです」と釘を刺していた。

そんなちゃんは「松山さん、回らないお寿司、いつ連れて行ってくれるんですか?」と尋ねた。これにマツは「銭形。俺は秘境を探検したくなった。これぞ男のロマン!3代目川渕浩、改め松山探検隊、カッコイイ~」と言って誤魔化そうとする。(岡野さんとほぼ同じことを口にしました。)これに「松山さん!」とちゃん。で、凍り付くマツはそっとちゃんの方を振り返る。怒っていたちゃんは笑顔になり「約束は約束ですよ」と、マツの言った約束のことをしっかりと口にしていた。(お姉ちゃまも約束の食べ物(焼き芋)のことをぼやいていましたし...)

次回は3rd.6話(通算では32話)となる「時を超えた指紋!? ~タイムスリップ殺人事件」という物語である。未解決事件と同じ手口で刑事が殺され、犯人が自首してきた。更に未解決事件も自分の犯行だと言う。が、当時は子供であり、それは不可能。だが、タイムスリップして殺したと言うが... ということで、かなりとんでもない内容の事件のようです。次回予告で「今夜時効」「タイムスリップ」という言葉が出てきたが、コメディ色の強い物語のようですね。→「時効直前」ということで思い出す「・2nd.20話」(ゲスト無し、1つの部屋だけを舞台とした見所のある物語)や「タイムスリップ」で思い出す「・1st.23話」の時を操る美女とは明らかに違いがありそうな物語のようです。マツが頭を爆発させていたことから、本当に振り子のように色々と変わる「」ということをまたも象徴しそうですね。(その次は「フィギュア劇」だし、更にその次は、文化祭のタキシード刑事の登場です。)

鑑識メモ。海底洞窟(ただのトンネル)にいる柴田さん。「柴田です」と元気よく登場するも、ここのところ何だか影が薄く感じるのですけど...「今回はこれ「鰕(えび)」」と言って「鰕」と書かれたフリップを見せる。説明もせずに「そこで鰕体操!」と言い、「身体をひらがなの「つ」の字に折り曲げて、…」と言ってその格好をする。「おしりを突き上げて、息を吸って、吐いて、飛んで飛んで飛んで、以上です」と見本を見せる。で終えようとするが「あれっ?」一応「鰕体操でした...」と言うも、身体が元に戻らなくなっちゃいました。→またもぎっくり腰に、というネタかと思ったら、そうでは無かったものの、その類というオチでした。

これに続いては、「私の碇で沈みなさい」という着ボイスDLのお知らせというのはいつもの通りであったが、そこまでで、ちゃんCM(インフォマーシャル)はありませんでした。2月になったということで、新バージョンの登場を期待していたのですけどねぇ...(「・1st.」の時は時間が短かった(15秒)が色々とバージョンがあったのに、今度は時間が長い(1分)と思ったら「声ちぇき!」しか無かったなんて、残念です。)

今回の物語は、お姉ちゃまの時(「・1st.15話」)のリメイクと言っていいものでした。兎に角、物語の展開は完全に「・1st.15話」と同じであり、その時のパターンをしっかりと抑えていました。よって、この物語を単独で見るのではなく、「・1st.15話」とセットにして見るのがいいですね。(それによって面白さが倍増します。一応、見なくてもそれなりに楽しめますけど...)

それにしても、ちゃんもちゃんも「伝説の女子高生刑事」ということで、ドリマックスから呼ばれるということで、こうなると、7代目と8代目(ちゃん、ちゃんの妹たち、分家シスターズの三女と四女)の時も、やっぱり同じように「伝説の女子高生刑事」として呼ばれて、3代目川渕浩が率いる探検隊シリーズがあるかも知れませんね。(→佐々木監督は「ケータイ刑事」最多登板監督であるが、これによって持ちネタのある脚本家としても「ケー刑事」に関与する、という野望がある?)

横浜市青葉区緑山を舞台とする所、銭形のノリが悪い所、最初に網で捕まる所、途中で監督(この物語の監督ではないのがポイント)がチラッと登場する所、「警視庁から入電中」が10分を越してからというように遅い所、被害者はアレルギー症状を起こしていた所、事件のトリックに撮影機材が使われている所、カメラ目線で色々と突っ込む銭形、ドリマックス・ネタが登場する所、動機が「川渕浩探検隊」の番組に関係するという所、と言うように、あまりにも共通点が多いため、「シリーズ」というよりも「リメイク」と言っても全く差し障りはないでしょう。が、「リメイク」と考えると、1回目のリメイクはあっても、2度目のリメイクというのは、名画と言われる映画でも殆ど無い。そう考えると、3本目以降の「川渕浩探検隊」は難しいということになるが、「怪人○面相」のように、多少のアレンジを加えていくということで、次もあり得そうに思います。これも「ケータイ刑事」は傑作だ、と言われる理由の一つに挙げられる。(いずれにしても、7代目になってからでしょうが...)

一応、違いという所もあるので、それを記しておく。「・1st.15話」では、川渕浩は被害者であり、今回は犯人だったという違いと、「」では三原監督の乱入以外に、それとは別の所で、もう一人(おばちゃん)の乱入がありました。(しかし、今回乱入したのは佐々木監督夫妻ということで、合わせると2人が途中乱入したということになる。そうすれば、人数的には同じということになる。)が、これらの違いというのは、アレンジを変えただけという範疇のものである。(完全に同じとする方が無理であるというものです。)そもそも「川渕浩探検隊」と謳っている限り、川渕浩は被害者か犯人のどちらかということは外せないでしょう。(容疑者の一人であり、結局は無実だったというのも、物語上はあり得るが、それではインパクトがあまりにも薄いですし...→クイーンと絡めたら、色々と面白いネタが生まれそうな気がしますけど...)

それにしても、岡野さんといい松山さんといい、かつてコンビを組んでいたトミーとマツは、やっぱり同じように考え、同じように行動をするということもよく分かりました。→「・1st.15話」とセットにしたことが楽しさを大きくしてくれました。(こういうのは「」「」の怪人○面相の時に「・2nd.5話」を改めて見直すことで、楽しさがより大きくなった時と同じでした。)こういうのも、シリーズとして170本を越える物語がある「ケータイ刑事」の楽しみ方のひとつですね。

ところで、最後に物語とは関係ない話を一つ、2/4はちゃんの誕生日ということで、「銭形海17歳」と同じ年になりました。歴代銭形を演じた銭形ーズの面々の中で、唯一人夏帆ポンだけが「ケータイ刑事」の撮影期間中に誕生日を迎えることがなかった(夏帆ポンは6月生まれ、「」は10月から3月の放送でした。→誕生日の6月に撮影期間が来るように、7月スタートで「・3rd.」を企画してあげて下さい。)が、他の4人は撮影期間中に誕生日を迎えている。ちゃんも同じように、スタッフさんたちからお祝いをして貰ったでしょうね。

(2/5 12:00追記)
やっぱり、2/4の収録の時、出演陣、スタッフさんから祝福して貰ったそうです。(ここをクリックして下さい)

 

↓今回はこれ抜きでは語れません。(雷・1st.15話)

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 2

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↓現時点では「銭形海」はこれだけです。

ケータイ刑事文化祭inゴルゴダの森~銭形海+THE MOVIE 2.1~

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ケータイ刑事 銭形海 夏舞台完全版 BS初!ついに舞台だ!~超豪華!演劇者殺人事件

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  • メディア: DVD

↓元ネタはこちら

水曜スペシャル「川口浩 探検シリーズ」 川口浩探検隊~野性の脅威・猛獣編~ 特別限定DVD BOX

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水曜スペシャル「川口浩 探検シリーズ」 川口浩探検隊『巨大怪蛇ゴーグ』『原始猿人バーゴン』

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2005/01/26
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大好き!五つ子GO!!

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↓「アナフィラキシー」に関して

食物アレルギーとアナフィラキシー

食物アレルギーとアナフィラキシー

  • 作者: 角田 和彦
  • 出版社/メーカー: 芽ばえ社
  • 発売日: 2003/05
  • メディア: 単行本

アナフィラキシーに負けない本―暴走するアレルギー

アナフィラキシーに負けない本―暴走するアレルギー

  • 作者: 角田 和彦
  • 出版社/メーカー: 彩流社
  • 発売日: 2002/09
  • メディア: 単行本

食物アナフィラキシー―アレルギーが生命を奪う (健康双書)

食物アナフィラキシー―アレルギーが生命を奪う (健康双書)

  • 作者: 角田 和彦, 森岡 芳雄, 曽根 睦子, アナフィラキシー学習会
  • 出版社/メーカー: 農山漁村文化協会
  • 発売日: 1998/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

アナフィラキシー―その治療と検査

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 真興交易医書出版部
  • 発売日: 1989/01
  • メディア: -

↓「毒蜘蛛」ということで

毒蜘蛛

毒蜘蛛

  • 作者: 高梁 ふさ子
  • 出版社/メーカー: 碧天舎
  • 発売日: 2005/04
  • メディア: 単行本

日本のクモ (ネイチャーガイド)

日本のクモ (ネイチャーガイド)

  • 作者: 新海 栄一
  • 出版社/メーカー: 文一総合出版
  • 発売日: 2006/12
  • メディア: 単行本

立体モデル大図鑑 タランチュラのからだ (こどもライブラリー)

立体モデル大図鑑 タランチュラのからだ (こどもライブラリー)

  • 作者: デビッド・ジョージ ゴードン
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/12
  • メディア: 大型本

原色ワイド図鑑―Picture encyclopedia (〔2〕)

原色ワイド図鑑―Picture encyclopedia (〔2〕)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 学研
  • 発売日: 2002/11
  • メディア: 大型本

クモ

クモ

  • 作者: 池田 博明, 佐藤 有恒
  • 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
  • 発売日: 1996/12
  • メディア: 単行本

↓「鰕(海老)」ということで

きょう・すぐ・レシピ〈15〉えび・いか・たこ・貝 (NHKきょうの料理)

きょう・すぐ・レシピ〈15〉えび・いか・たこ・貝 (NHKきょうの料理)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 2004/12
  • メディア: 単行本

糖質制限食 夏のレシピ

糖質制限食 夏のレシピ

  • 作者: 江部 康二/高野 邦子
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2007/05/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

糖質制限食 春のレシピ

糖質制限食 春のレシピ

  • 作者: 江部 康二, 髙野 邦子
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2007/02/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

えび・かに料理―日本料理 (1976年)

  • 作者: 獅子倉 祖憲, 上野 達治
  • 出版社/メーカー: 柴田書店
  • 発売日: 1976
  • メディア: -

伊勢エビの丸かじり (文春文庫)

伊勢エビの丸かじり (文春文庫)

  • 作者: 東海林 さだお
  • 出版社/メーカー: 文芸春秋
  • 発売日: 1998/05
  • メディア: 文庫


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