篤姫#10 [ドラマ]
早いもので、話数も二桁に乗った今回の物語。今までの作風は篤姫の青春ドラマという感じがあったが、それがいよいよ歴史の中に身を投じていく大きなポイントになる物語でした。
篤姫は、まだ輿入れの話を知らず、幾島の教育を受けていた。前回は長刀の「きぇ~!」だったが、今回は皷の「よぉ~っ!」という幾島との奇声合戦があったが、前半は篤姫の青春ドラマとして進んで行く。箸、琴、皷、習字というように訓練をさせられるが、今ひとつやる気がない篤姫。またも登場した瞼に目を書いたところは、完全に遊んでいましたね。また、「お好きな言葉を」と言われて『乾坤一擲』と書くのも相変わらずだが、流石に『焼肉定食』とは書きませんでした。(篤姫はそんな言葉は知らないでしょうけど...)『匂う悪の香』とでも書いてくれたら面白かったのに...
幾島は輿入れの話をするべきと斉彬に進言するが、「まだ早い」と一蹴される。が、幾島は困り果てる。(それにしたら、もっと幾島を手こずらせる描写が欲しかったのですけど...)で、斉彬もついに将軍家に御台所としての輿入れの話を告げた。夜、城から抜け出そうとした篤姫。が、あっさりと見つかってしまう。この辺りは、今泉の家にいた時のつもりというのもあったのでしょうね。で、ここまでがこれまでの「青春ドラマ」でした。
脱走しようとしたが簡単に見つかってしまい、ついに観念した篤姫は、斉彬に囲碁をと言って、斉彬の真意を知ろうとした。で、それに心を動かされて、自分の意志で将軍家に嫁ぐことを決意した。これによって、青春コメディという雰囲気が完全に消えました。
ただ、篤姫が決心するまでを描いた物語としたら、ペルリに関する部分や水戸の斉昭の話、また、薩摩でも尚五郎や西鄕の部分は邪魔でしたね。徳川家祥の描写は今後のことを考えたらあっても良かったですが...また、「母上様に会いたい」と篤姫が口にして、今泉の母の描写が少しだけあったが、これも無くても良かった所であり、もう少し篤姫の心の動揺を描いてくれた方が良かったと感じました。
1年間の物語ということで時間はたっぷりあるのだから、今回の決心は今後に大きく影響するだけに、篤姫だけにスポットを当てて、もっとじっくりと描いて貰いたかったところでした。
それにしても、ここのところ、毎回物語のラストで確実に大きな動きが出てきている。次回に続くという構成上、これはある程度必要ではあるが、ここのところの動きというのは篤姫の人生を大きく左右するものであるだけに、もう少し大事にして貰いたいところである。ここの所の動きは、定時的に訪れるイベントみたいな雰囲気があって、重みが感じられなくなってしまいます。
前回、BS-hiの放送では、終盤に地震速報が出たが、今回はそういうこともなく無事に録画できました。(土曜日の総合テレビの再放送で録画をし直した前回も、テロップの類が出なかくてよかったよかった。)何かあった場合を考えると、BS-hi、日曜20時の総合、22時のBS-2、土曜の総合での再放送というように何回か放送があるというのはありがたいですね。これからも何かに備えて、基本的にBS-hiの放送を基本とすることにしますけど...
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